GUNDAM SENTINEL RPG −OutLaws Edition−
ガンダム用語解説(5)
■軍事用語
武装した状態。単に武器を装着した状態の他、武装の安全装置を解除した状態を示すこともある。
MSパイロットが緊急発進に即座に対応できるように待機している状態。
→関連用語 : 戦闘宇宙哨戒
□R&R (Rest and Recuperation) 【軍事】
慰労休暇。作戦後に与えられる特別休暇のこと。
MSの戦闘フォーメーションのひとつ。その名通り、矢の矢尻のような隊形をした編隊のこと。
→関連用語 : ウィッシュボーン
所属または正体が不明である機体のこと。だが戦闘宙域においては、敵味方識別信号を発していないものは即座に敵と見なされ、攻撃される。
→関連用語 : 敵味方識別装置 / ボギー / バンディット
□EWAC (Early Warning And Control) 【軍事】
早期警戒管制の略語。または基地や艦艇の防衛のため、様々な探知装置を搭載して敵の行動に関する情報を逸早く察知し、自軍の兵力を展開するための管制を行うMSを指す。
宇宙空間ではMSがEWAC任務を行うことが多く、センサーやデータプロセッサ、通信装置などの電子機器を納めている巨大な頭部が外観状の特色となっている。
1機または2機をペアで常に滞宙させて全天監視を行い、情報はデジタル処理され、レーザーや電波通信を併用して母艦の戦闘情報管理室にリアルタイムに送信する。つまり、部隊の「眼」の役割をするのである。
→関連用語 : シギント
軍事作戦における情報収集の手段の一つ。
敵方の勢力や装備などを把握するために、実際に敵と交戦してみること。あるいは、敵の位置が分からない場合に、怪しい場所に制圧射撃を加えてみること。
敵の撃破は主目的ではなく、素早く撤退して情報を持ち帰ることが優先される。こうした任務は機動力に優れた機体によるヒットアンドアウェイが求められる。
Will complyの略語。受信した指示に対する了解を表す無線用語。
“Roger”が「受信した内容を理解した」という意味であるのに対し、受けた指示を実行する意思表明としての意味合いを持つ。
MSの戦闘フォーメーションのひとつ。その名通り、鳥の鎖骨の形状を思わせる展開をする。
ただし、この呼び名は正式なものではなく、各部隊によって使用される通称である。
→関連用語 : アローヘッド
パイロット徽章。MSパイロット資格保有者を識別するために用いられる徽章。
デザインとして翼を模ることが多いが、そうでない徽章でも慣例としてウィングマークと呼ぶことがある。
もとは航空機パイロットの資格徽章だったが、宇宙用機動兵器であるMSでもそれに準拠し、同じ徽章を用いている。
→関連用語 : 機動兵器
□WAVES (Women Accepted for Volunteer Emergency Service) 【軍事】
婦人予備隊。一年戦争の勃発により、多くの兵士が戦傷によって失われたことによって、本来は後方での支援任務に限られていた女性兵士が前線にも配属されることとなった。
→関連用語 : 一年戦争
ザンスカール帝国軍ベスパ内で行われる刑罰のひとつ。通常は軍事法廷によって裁定される。
量刑にもよるが、普通この刑を受けたものは、一週間分の食料と酸素ボンベを背負わされ、地球の周回軌道に向けて艦艇のミサイル発射口から射出される。生きて救助されれば、無罪放免となるが、一週間と持つケースは無く、2〜3日で発狂するか自殺するというのがほとんどだという。そのため、自害用のナイフまで携帯させていた。
戦時においてMSなどの機動兵器に搭乗し、5機以上の敵性MSを撃墜したパイロットに与えられる称号。撃墜王。また、多大な戦果を挙げた者もこう呼ばれることがある。
敵味方関係なく尊敬の対象になり得る。史上初の宇宙戦争である一年戦争では、多くのエースパイロットが誕生した。
作戦行動中に行方不明になったという意味。宇宙空間における戦闘中の行方不明は、限りなく生還の可能性の低い宇宙漂流とも同義である。
MSの3機編成。MS部隊の最小単位。
→関連用語 : MS中隊
部隊編成のひとつで、単一の機種で編成されたMS部隊。MS戦隊とも呼ばれる。
所属軍や部隊によっても異なるが、概ね12機のMSで編成される。
→関連用語 : MS小隊
□オールレンジ攻撃 (all−range attack) 【軍事】
複数の砲台などを機動・制御を行いながら四方八方から複数攻撃を行うこと。
サイコミュの実用化により「人→機械」の単位時間あたりの情報伝達量が飛躍的に高まり、それまでは不可能だった複雑な動きが可能となり、一人で複数の砲台をコントロールできるようになったため実現された。
ヒットアンドアウェイ攻撃を仕掛けてきた敵機に対して出撃させる追撃機を意味する隠語。
→関連用語 : 威力偵察
艦艇によって行われる軍事パレード。主力艦艇を集結させて威容を宣伝する、一種の砲艦外交として行われている。
参加する艦艇は、式場となる海面で停泊するか微速航行を行い、見栄えの良い隊形に整列する。この時、必要最小限以外の乗組員を正装させ、艦の上部甲板に整列させる。
→関連用語 : 受閲艦艇
長距離砲による間接砲撃の弾着観測、および砲撃修正、爆撃効果判定を任務とするMS。
機体によっては偵察機としての任務を兼務する場合もある。
→関連用語 : 偵察機
自らの前方を12時方向として、時計のように周囲を12分割したもので、方向を指し示すのに使われる。
真右なら3時、真後ろなら6時、真左なら9時である。真正面は0時でも通じるが、通常は12時という。
→関連用語 : チェックシックス
軍人、軍属が関与した犯罪を扱う裁判。常設軍法会議と特設軍法会議の二種類に分けられる。
常設軍法会議は、基本的に憲兵組織の隷下に置かれ、憲兵が扱った事件を担当する裁判である。国内法に則って通常の裁判を執行する。審理、採決は通常通り公開され、被告人にも弁護士を呼ぶ権利がある。
特設軍法会議は戦時に召集され、利敵行為、敵前逃亡、命令不服従などの軍事的案件のみを扱う。基本的には尉官以上の軍人を3人集めればいつでもどこでも開催することができ、通常の法より戦時法が優先される。
→関連用語 : 宇宙漂流
軍人が戦争や戦闘により死亡すること。戦死。
→関連用語 : MIA
□交戦規定 (ROE=Rules of Engagement) 【軍事】
軍隊や警察が、いつ、どこで、いかなる相手に、どのような武器を使用するか定めた規定。
基本的には組織の指揮系統に関する内部的な規定であり、法律として明示されるものではない。
通常、軍隊がある状況に対してどのような交戦規定を定めているかは重要な軍事機密とされる。
NBC兵器などを含む大量破壊兵器の規制、捕虜の待遇、宣戦布告の形式、降伏調印の様式など、戦場における危機回避や、無秩序に戦火が拡大するのを抑止するために全地球規模で交わされた盟約。
→関連用語 : 南極条約
呼出符号。無線通信において「無線局を識別する」ために付けられた重複しない一意の文字列。
定められた規則によって割り振られるが、機密性を保つため、当初割り振られたものとは別の名を使う例もしばしば見られる。
→関連用語 : フォネティックコード / TACネーム
ジオン公国軍が行った「ブリティッシュ作戦」の別名。読んで字の如く、コロニーを地球、または月に落下させること。他に、デラーズ・フリートが行った「星の屑作戦」や、ハマーンのネオジオンがダブリンに落下させたその名も「コロニー落とし作戦」などがある。巨大な質量物であるコロニーの落下は、大規模な天変地異を惹起し、後の地球環境を激変させている。
シャア・アズナブルも小惑星フィフスルナやアクシズを地球に落下させ、「核の冬」を発生させる「地球寒冷化作戦」を実行している。
→関連用語 : ブリティッシュ作戦 / 星の屑作戦 / 第一次ネオジオン紛争 / 第二次ネオジオン紛争
□シギント (SIGINT=Signal Intelligence) 【軍事】
通信、電磁波、信号などを媒介とした諜報活動のこと。
通信傍受や暗号解読によるコミント(COMINT=Communication Intelligence)、レーダーなどの電磁波走査の解析によるエリント(ELINT=Electronic Intelligence)、テレメトリー、ビーコン信号などを分析するフィシント(FISINT=Foreign Instrumentation Signals Intelligence)、SOSUSなどからの水中音響情報を分析するアシント(ACINT=Acoustic Intelligence)などがある。
自己の存在を示すようなあらゆる雑音。
可視光、赤外線、電波、音の放射、反射がそれである。
→関連用語 : シギント / アンダーグラウンドソナー / 干渉逆探
□受閲艦艇 (warship in orbital fleet view) 【軍事】
観艦式において観閲を受ける側の艦艇のこと。
観艦式は普通、観閲部隊(観閲する側と付属部隊)と受閲部隊で構成される。
→関連用語 : 観艦式
国家やその元首が、個人の功績や業績を表彰するために授与する記章。
戦功勲章は特に戦闘における功績を称えるために授与する勲章である。
有名なものとしては、ジオン公国軍のジオン十字勲章などがある。
→関連用語 : エースパイロット
□戦時階級 (special class in wartime) 【軍事】
戦時において、部隊の行動に支障を来さないために、現場指揮官の特権と判断により特別に与えられる階級のこと。
□戦術核兵器 (tactical nuclear weapons) 【軍事】
核兵器はその使用目的、射程、爆発威力により、戦略核、戦術核の二つに大分される。
戦略核は、長距離運搬手段(大陸間弾道ミサイル、潜水艦発射弾道ミサイル、長距離爆撃機など)を用いて使用する最大級の破壊力を持つもの。
戦術核は、戦場での軍事使用の攻撃などに使用されるもので、戦略核に比べ、威力は小さく、小型のものになれば通常兵器との境界が曖昧なものまである。
RX−78GP02Aに搭載された核弾頭は、書類上は戦術核とされているが、実際は戦略核に匹敵する威力を持っていた。
→関連用語 : 一週間戦争 / 南極条約 / ガンダム開発計画
□戦闘宇宙哨戒 (CSP=Combat Space Patrol) 【軍事】
特定の宙域の航宙優勢を確保するために巡回し、敵性機が侵入した場合、追い返すか撃墜する作戦行動。
軍隊において、緊急・戦闘・災害発生時に食されるレトルトパック式の保存食。
緊急時の栄養補給を前提としているため、基本的に高カロリーかつ高塩分に作られている。また、深刻な状況下における娯楽としても認知されているため、味と温度には特に力が注がれている(化学反応式の簡易ヒーターが付属しているため、いつでも温かい状態で食べられる)。
基本的に非常食であり、戦時であっても基地や艦船においては、しっかりと調理された食事の方が望ましい。とはいえ、戦闘態勢時にはそのような余裕はなく、スナックや夜食代わりに消費される。
MSパイロットが持つ非公式の愛称。
通信時の便宜上のもので、短いほど良く、概ねアルファベット6文字以下が望ましいとされる。
正式なコールサインではないので、EWACSや母艦の管制との交信では使用されない。
命名も特に法則があるわけではなく、上官や先任などによって適当に名付けられることが多い。そのため、呼ばれる本人の希望が通ることはほとんどない。
→関連用語 : コールサイン
キツネ狩りで獲物を発見したときの掛け声。転じて、「目視で確認した」という意味の無線用語。レーダーではなく肉眼で目標を確認した時に使う。
→関連用語 : ボギー
「6時方向(死角)に注意せよ」というパイロットの合言葉。
チェックシックスの怠りは自身の死亡につながる。
友軍の艦船や基地の周囲を周回して、敵MSの攻撃から守るために戦闘宇宙哨戒を行うMS。
なお、直掩とは直接掩護の略語である。
敵の情報を収集して、友軍に伝達する役割をもつMS。
戦略および戦術の理論において、偵察や伝令が極めて重要であることは論を持たない。しかし、運用実態としては直接戦力より軽視される傾向が強い。
ミノフスキー粒子散布下の戦場では、レーダーによる長距離索敵の信頼性は低く、偵察の重要性はむしろ増している。
空間戦闘において、機動兵器が旋回して敵機の有効射程圏から逃げ回り、同時に自機の有効射程圏に敵機を入れようとする戦局。
言い換えれば、先んじて発見した側が初手で敵機を撃墜できず、相手の回避・反撃・攻撃を許してしまった状態のこと。
互いに敵機後方に回り込んで一方的に攻撃しようとする様相が闘犬に似ていることから「ドッグファイト」と呼ぶ。第一次世界大戦の時代から、空対空戦闘の基本として知られている。
ミノフスキー粒子散布下の戦場では、長距離誘導ミサイルによるアウトレンジ攻撃は無力化されてしまい、旧世紀の有視界戦闘が復活してしまった。そのため、現代ではMSパイロットの基礎技能となっている。
流れ弾のこと。主に宇宙戦艦クラスの発射するものを言う。
武器や兵器が実戦で使用され、その性能や信頼性などが証明されること。
高性能を誇る新兵器であっても、実戦における過酷な環境やアクシデントなど様々な要因により、兵器が設計された平時において算定されるカタログスペックが発揮できないことが多々ある。
そのため、バトルプルーフされた性能はその兵器の真の能力を表しているとして高い信頼を受け、より高性能であったはずの兵器を押しのけて採用されるようなことも起こりえる。
また、バトルプルーフで明らかになった問題点を克服する改良が加えられることによって、信頼性を高めることもできる。
一年戦争を通じてジオン公国軍の主力MSであり続けたMS−06や、MS携行式メガ粒子砲のビームライフルなどがその代表的な例である。
→関連用語 : カタログスペック
本来の語義は山賊のこと。転じて、明らかに敵であると確認されたMSのことを指す。
酒保。基地や大型艦艇に設けられた売店。将兵向けにタバコ、酒類、菓子などの嗜好品、食品、日用品などを販売する。将兵の慰安のために休憩スペースや新聞、雑誌、書籍や娯楽、運動器具を備えていることもある。
しかし、実際には任務中の飲酒を禁じているため、酒類の販売を行うことは稀である。
正式名称はピケットライン。防衛ポイントに対して配置される防御ライン。
□フォネティックコード (phonetic code) 【軍事】
無線通話などにおいて重要な文字・数字の組み合わせを正確に伝達するための、国際的な頭文字の規則の通称。
→関連用語 : コールサイン
□ブリーフィングルーム (briefing room) 【軍事】
作戦会議室。資料をスクリーンに映しながら、作戦の細やかな説明、伝達を行う。
レーダーによる探知やIFFの質問信号への返答などから、敵機の可能性があるとされる所属不明MSのこと。
この段階ではあくまで未確認機であり、敵機では無いため、MSに乗ったパイロットの目視などで別途確認する必要がある。
→関連用語 : 敵味方識別装置 / アンノウン / タリホー
人間の色彩感覚を迷わせて誤認させる塗装。
自然に形成されやすいまだら模様、斑点、縞模様などで描かれることが多く、「人工物にも対応したパターン」や「発見されたときに印象に残りにくいパターン」なども開発されている。
また、ミノフスキー粒子散布下の戦場において、有視界距離での戦闘が頻発するようになり、索敵においては光学系センサーからの情報が重要度を増したため、これを欺瞞する迷彩の研究が進められている。
もともとは衣料保存用の防虫剤を指す言葉。転じて、物品を保存処理することを意味する。
当面使用する予定がないものの、用途破棄するに至らない兵器に施すことがある。
簡単なものではビニール袋で覆うだけの場合から、開口部の密閉、液体の抜き取り、劣化しやすい部品の取り外し、徹底したものだと不活性ガスの充填に至るまで、その方法は様々である。
敵を待ち伏せて攻撃すること。アンブッシュ(ambush)。
□予調尺 (observation method) 【軍事】
戦闘を開始する際、その戦闘形態によって距離を予測・計算し、初弾命中効率を上げる目的のために行われていること。メガ粒子砲では、弾着エネルギー効率が最大になるよう、距離・射角に合わせて出力調整も行っている。