GUNDAM SENTINEL RPG −OutLaws Edition−
ガンダム用語解説(2)
■組織/思想用語
地球居住者。宇宙移民開始から半世紀以上が経過した現在、地球生まれの地球育ちの出自であることを指す。
事実上、法律によって地球への居住権を許された地球連邦政府の関係者およびその家族である。宇宙開発当初はすべての人間が宇宙への移民を行う予定であったが、計画の半ばで宇宙開発は打ち切られ、政府関係者のみが特権的に地球に住み続けることとなった。
□アナハイム・エレクトロニクス社 (Anaheim Electronics) 【組織】
地球に本社を持ち、月面都市群を拠点として一般家電製品から宇宙戦艦まで幅広く生産している巨大企業。
一年戦争終結後に旧ジオン公国のジオニック社を吸収合併し、急速にMS開発技術を進歩させ、あっという間にMS最大手メーカーとなった。MSの開発・建造などは、月面都市のグラナダやフォン・ブラウンなどにある巨大工場で行われる。MSの開発・生産においては、U.C.0110年代にサナリィが参入するまで、独占状態にあった。地球連邦軍と深く関わっているだけでなく、ネオジオンなどの反地球連邦組織にも製品の提供を行っており、「死の商人」とも呼ばれた。
U.C.0090年代まで、表向きの代表者は社長のコウエル・J・ガバナンということになっているが、実際には会長のメラニー・ヒュー・カーバインがその実権を握っていたようだ。
→関連用語 : ジオニック社 / グラナダ工場 / フォン・ブラウン工場 / ハービック社 / ビスト財団 / ガンダム開発計画 / Zプロジェクト / VMsAWrs / Zプラス戦爆連合 / シルエットフォーミュラ計画
サラミス級軽巡洋艦を改装したファクトリーベース。アナハイム・エレクトロニクス社とモノトーンマウス社の提携によって改装された、調査開発情報収集艦である。大規模なコンピューターシステムを搭載、ブリッジにはイミュレーターを有する。戦力はあまり大きくはないが、当時頻発していた武装ゲリラなどによる襲撃程度ならば排除できる力はあった。
→関連用語 : アナハイム・エレクトロニクス社 / モノトーンマウス社
戦技教導団若手将校による反乱軍「ニューディサイズ」討伐を目的として編成された特務部隊。
アーガマ級強襲巡洋艦ペガサスIIIを旗艦とし、艦長は宇宙軍少佐のイーストン・ヒースロウが就任した。
□イエロージャケット (Yellow Jacket) 【組織】
ザンスカール帝国の軍組織「ベスパ」内の兵器実用実験部隊。MSの開発において、最高水準の設備と人員を擁している。元サナリィの技術者も多数いたようだ。地球侵攻の最前線であるラゲーン基地に駐留し、その尖兵として活躍していた。名の由来は、パイロットスーツの色が黄色であったことからである。
□ヴィックウェリントン社 (Vic Wellington) 【組織】
一年戦争以前よりハービック社とともに地球連邦軍に兵器を供給している二大メーカーのひとつ。航宙機や宇宙艦船の開発、製造を行っている。
→関連用語 : ハービック社
□宇宙軍再編計画 (E.F.S.F. transformation) 【組織】
U.C.0095中期防衛整備計画で公表された、各コロニーに分散配置している艦艇を統合して往年の主力艦隊たる地球軌道艦隊を再建する計画。宇宙世紀百年の節目にかこつけてU.C.0100達成を目標にしている。
□宇宙引越公社 (Public Corporation of Space Transport) 【組織】
宇宙移民計画の進展と平行して、移民の財産を宇宙に運搬する業務を行うために設立された半民半官の組織。移民者の経済的負担を軽減するため、いわゆる「宇宙への引越し」はNGO(非政府組織)活動の一環に組み入れられた。全人類的な遺産を初め、国家や民族、個人の含有物、建築物など、その帰属によらずに「財産」の概念に相当するあらゆる物資を、宇宙へと搬送することを業務とする一種の独占機関でもある。移民開始から約一世紀を経ても、地球からの物資を送り続けている。
ニューディサイズ討伐艦隊「α任務部隊」の主力として派遣された地球連邦宇宙軍本星艦隊の一部、X分遣隊の通称。コンペイトウ駐留のマゼラン(改)級巡洋艦ブル・ランを旗艦とする。司令官のブライアン・エイノー提督の判断で、参謀本部の命令を無視してニューディサイズと合流、反乱軍となった。
→関連用語 : ニューディサイズ / α任務部隊 / 本星艦隊
□エゥーゴ (A.E.U.G.=Anti Earth Union Group) 【組織】
反地球連邦組織。U.C.0080年代半ばからスペースノイド弾圧を強めた地球連邦軍の特殊部隊ティターンズに対抗するために組織された。初期の指導者は地球連邦軍のブレックス・フォーラ准将。30バンチ事件を契機に武装化を進め、反ティターンズ派の連邦軍人が合流し、軍閥化していく。そしてグリプス戦役の開戦に至って、地球圏を巻き込む紛争へと発展した。U.C.0088年初頭に指導者であるシャア・アズナブルが行方不明になった上に戦力が激減して弱体化してゆき、U.C.0089年代には地球連邦軍に取り込まれる形で解体した。
→関連用語 : 地球連邦軍 / ティターンズ / 30バンチ事件 / グリプス戦役
旧エゥーゴから離反した反地球連邦組織。軍の主導権を握ったことで有名無実となったエゥーゴに不満を持つ、急進的な過激派が中心となって構成されている。ネオジオンの援助もあったとされている。
□エコーズ (ECOAS ; Special Forces Group) 【組織】
地球連邦宇宙軍特殊作戦群。ルナツーに駐屯する。ネオジオン軍残党の摘発、掃討を任務として編成された連邦宇宙軍の新設部隊。軍務から警察権まで広範囲にカバーする活動が特権的に保障されている。マンハンター部隊との異名をもつ。その詳細は連邦軍内部でも秘匿されている。
その略称は、地球、コロニー、小惑星(Earth Colony Asteroid)の環境を問わず活動することから、その頭文字を取っている。
メガ粒子砲などに使用するレーザー発振制御機器の開発メーカー。主に宇宙艦艇の主砲規模の大出力砲用の部品を生産している。
→関連用語 : メガ粒子砲
□F.S.S. (Federation Survey Service) 【組織】
地球連邦政府の外郭団体。戦史や戦争によって散逸したデータ収集と資料の編纂などを行っている。公的機関や民間に対して公開可能なレベルの調査資料の提供や、一般公開可能な資料に基づいたドキュメンタリー番組の制作やそれらのソフト販売も行っている。
U.C.0080一年戦争の終結後、地球連邦軍が旧公国軍の技術を接収することを目的に設立した「兵器群調査委員会」が母体であり、U.C.0082に調査規模が当初の想定を上回ったため、組織の拡充が行われ再編して発足した。U.C.0089より、一年戦争当時に散逸した資料を収集し、その編纂、保存する事業を地球連邦政府および軍より委託されて行っている。
□NSP (New Summer Project) 【組織】
旧世紀1960年代に起きた公民権運動のひとつから名を採った私設軍隊養成組織の俗称。
→関連用語 : カラード隊
一年戦争当時、ジオン公国においてジオニック社と新兵器開発で競合した兵器メーカー。宇宙空間における高機動機動兵器の技術に優れている。
□オーガスタ研究所 (Augusta Laboratory) 【組織】
北米オーガスタにある地球連邦軍のニュータイプ研究所。
MS開発能力も備えており、一年戦争当時はRX−78NT−1を、戦後はORX−005やORX−013などを開発している。
→関連用語 : ニュータイプ研究所 / HADES / シャーマンフレーム / インコム
□オールズモビル (Oldsmobile Army) 【組織】
火星に本拠を置くジオン公国残党軍、火星独立ジオン軍の俗称。旧公国軍時代と同じ外見のMSを使用していることから、そう呼ばれる。しかし、それらのMSは外見とは裏腹に現行機に匹敵する性能をもっていた。
→関連用語 : 火星独立ジオン軍
□火星独立ジオン軍 (Mars Zeon Army) 【組織】
火星に本拠を置く旧ジオン公国軍残党組織。旧公国軍で使用されていたMSを模した外観のMSを使用することから、オールズモビルとも呼ばれる。
→関連用語 : オールズモビル
エルデスコ・バイエを首領とするNSP最強のテロリスト部隊。
カスタムタイプのムサイ級軽巡洋艦やAMX−003C、AMX−016、AMX−102C、AMX−011Cなどの戦力を保有する。
→関連用語 : NSP
反地球連邦組織。U.C.0080年代半ばからスペースノイド弾圧を強めた地球連邦軍の特殊部隊ティターンズに対抗するために組織された。エゥーゴに対して、カラバは地球上での活動を行っている。元ホワイトベースのクルー、ハヤト・コバヤシを中心とする地球連邦軍人が中心となっていた。
グリプス戦役においては、エゥーゴの地球支部のような役割を果たし、ティターンズの基地攻略などの支援を行った。ネオジオンによる地球侵攻に際しても、指揮系統が失われ組織的な反攻を行えない地球連邦軍に代わって、エゥーゴと合同で反攻作戦を行っている。
しかし、第一次ネオジオン紛争の最中に指導者であるハヤト・コバヤシが戦死し、その戦力の大半を失ったため、戦後は地球連邦軍に取り込まれる形で解体した。
→関連用語 : ティターンズ / エゥーゴ / グリプス戦役 / 第一次ネオジオン紛争
ジオン公国突撃機動軍特別編成大隊の通称。一年戦争時、もっとも有名な部隊のひとつでありながら、もっとも謎の多い部隊でもある。
大戦末期にザンジバル級機動巡洋艦「キマイラ」を旗艦とし、突撃機動軍内のエースパイロットを選抜して編成された。また、エンジニアやメカニックマンなどのサポート要員も優秀なスタッフが集められ、装備も当時最新鋭のYMS−14が24機配備されている。
しかし、戦闘記録はごく少なく、ア・バオア・クー防衛戦に参加したが、部隊ごと行方不明となっている。そして部隊の編制目的は、今なお謎に包まれたままである。
同隊に所属した代表的なエースパイロットとしては、ジョニー・ライデン少佐、ジェラルド・サカイ大尉、トーマス・クルツ中尉の名が知られている。
→関連用語 : ジオン公国軍
月面都市グラナダに設けられたアナハイム・エレクトロニクス社の工場。旧ジオン公国軍のMS開発生産工場だった施設を地球連邦軍が接収、その後アナハイム・エレクトロニクスに移管された。ジオン系技術者が多く勤務している。
→関連用語 : グラナダ / アナハイム・エレクトロニクス社
□クロスボーン・バンガード (Cross−Born Vanguard) 【組織】
マイッツァー・ロナによって組織された私兵集団。新進気鋭の人間が集まり、独自に開発したMSを駆使して戦う。少数精鋭主義で、士気、戦闘力ともに、数において倍以上の差がある地球連邦軍を、遥かに凌駕している。
U.C.0123にフロンティアサイドに侵攻、コスモバビロニアを建国しようとするが、マイッツァーの孫娘ベラ・ロナが反貴族主義を提唱し、組織は分裂、事実上崩壊した。
U.C.0133に同名の宇宙海賊が出現するが、同一の組織なのかは不明である。
→関連用語 : ブッホコンツェルン / コスモバビロニア / コスモ貴族主義 / ブラック・バンガード / ブッホエアロダイナミック
□コスモ貴族主義 (cosmo aristocrat cause) 【思想】
クロスボーン・バンガードの総帥マイッツァー・ロナが提唱した、宇宙に暮らす人民を優れた上流階級の人間、つまり貴族が統一し、理想の世界である「コスモバビロニア」に導こうとする思想のこと。
また、貴族は単なる支配者階級ではなく、社会を守る戦士であるという考え方で、そこから生まれたのがクロスボーン・バンガードである。
→関連用語 : クロスボーン・バンガード / コスモバビロニア
□コスモバビロニア (Cosmo Vabilonia) 【思想】
コスモ貴族主義が目指す理想郷。クロスボーン・バンガードがフロンティアサイドを占拠し、建国を宣言した。
→関連用語 : コスモ貴族主義 / クロスボーン・バンガード
□コロニー公社 (Colony Public Corporation) 【組織】
宇宙移民計画が開始された当初から設立された公共企業体。コロニー施設の管理保守業務を行っている。完全中立組織。
超能力者のこと。
エンジェルハイロゥには数万にのぼる超能力者が収容されたが、どのような能力をもって超能力者としたのかは不明である。
→関連用語 : エンジェルハイロゥ
□サナリィ (S.N.R.I.=Strategic Naval Research Institue) 【組織】
サイド4に本拠を置く、地球連邦軍の外郭研究機関。前身は、サイド1建設を手掛けた宇宙島建設企業連合体まで遡る古参企業であったが、地球連邦政府に買収され公社となり、海軍戦略研究所として発展した。
コロニー公社との関係が深いため、U.C.0110年代までは内戦状況に中立を貫き、機動兵器の開発に関わることはなかったが、MSからのスピオフ技術が無視できなくなった事と、平和が続き直接戦闘に巻き込まれる危険性が減った事により、地球連邦軍次期主力MSとしてFシリーズの開発に参入した。
→関連用語 : コロニー公社 / フォーミュラ計画 / フォーミュラ・シリーズ / バイオコンピューター
□ザンスカール帝国 (Zanscale Empire) 【組織】
U.C.0149、サイド2において建国したコロニー国家。母なるものを尊重するという「マリア主義」を掲げ、それを実践し、地球圏に平和をもたらすことを標榜して、反抗勢力と武力闘争を行っている。ギロチンによる粛正や地球侵攻もその一環で、最終的には地球からもコロニーからも「戦おうとする人々」を無くすため、エンジェルハイロゥ計画を進めていた。国家元首はマリア・ピァ・アーモニアを女王とし、フォンセ・カガチが宰相として実権を握っている。
ジオン公国最大手のMSメーカーであり、MSという兵器を初めて生み出した企業である。一年戦争終結後にアナハイム・エレクトロニクス社に吸収合併される。
→関連用語 : MS / アナハイム・エレクトロニクス社
□ジオン共和国/ジオン公国 (Republic of Zeon/Principality of Zeon) 【組織】
地球連邦からの独立、自治権承認を求めて、U.C.0058に成立したサイド3に本拠を置くコロニー国家。
建国当初は共和制だったが、U.C.0068に国家元首であった首相ジオン・ダイクンが急死すると、側近であるデギン・ザビが後を襲い、独裁体制を引いて共和制から君主制への移行を表明し、ジオン公国となる。
U.C.0079にジオン公国は地球連邦に対して宣戦布告、独立戦争を起こした。開戦当初は快進撃を続けた公国軍だったが、徐々に劣勢に陥り、サイド3本国の防衛ラインであるソロモン、ア・バオア・クー両要塞の陥落とともに公国首脳であるザビ一族がほぼ全員戦死するに至って、議会は再び共和制への移行を行い、地球連邦へ休戦を申し入れた。
U.C.0080初頭に地球連邦とジオン共和国の間で終戦協定が結ばれた。その際に限定的に自治権が認められ、ジオン共和国は独立国家として承認された。その後、U.C.0100に自治権を放棄し、再び地球連邦に復帰している。
□ジオン公国軍 (Zeon armed force) 【組織】
ジオン共和国設立と同時に独立したサイド3駐留軍が母体となり国防隊となった後、共和国が公国となり、再編されて公国軍となった。当初は、あくまでも自衛を目的とした組織であったが、デギン公王即位を境に、攻撃的な軍事組織となっていった。
後にザビ家内部の権力闘争によって、ドズル・ザビ中将麾下の宇宙攻撃軍、キシリア・ザビ少将麾下の突撃機動軍に組織が分かれた。いずれも、ギレン・ザビ総帥の統括する総司令部の下部組織だが、それぞれが独自の軍事行動を行うなど、しばしば指揮系統に乱れが生じていた。
→関連用語 : ジオン共和国/ジオン公国
□シュバッテン艦隊 (Shubatten Fleet) 【組織】
カイラスギリー艦隊を失ったタシロ・ヴァゴ大佐が、エンジェルハイロゥ作戦に並行して編成した艦隊及び旗艦の名称。アマルテア級戦艦で構成される。
→関連用語 : ベスパ
リガ・ミリティアの主力MS部隊。全員女性であるが、ベテランばかりの精鋭部隊である。旧ベチエン近郊でカミオン隊と合流した当初は、ジュンコ・ジェンコをリーダーとする6人チームであったが、戦死や補充が繰り返され、最後まで生き残ったオリジナルメンバーはコニー・フランシスのみであった。
→関連用語 : リガ・ミリティア
リガ・ミリティアの指導者とされている人物の名称だが、この名を名乗る者は複数存在し、本物が誰であるかは不明である。いや、本物がいたのかさえ謎である。
→関連用語 : リガ・ミリティア
ザンスカール帝国の実質的な建国者であるフォンセ・カガチの盟友、ムッターマ・ズガン将軍が指揮するザンスカール帝国軍の主力宇宙艦隊。この艦隊は本来、カイラスギリーの作戦と並行して進められていた、スペースコロニーの各政庁を牽制する戦略を担っていたが、リガ・ミリティアのリーンホース部隊やバグレ隊などによる奇襲によってカイラスギリーが壊滅し、地球を人質とする両面作戦の方針転換を余儀なくされたことで、サイド2及び地球連邦軍連合艦隊の追撃、掃討の任に就くことになった。
→関連用語 : ベスパ
宇宙居住者。コロニー生まれ、コロニー育ちの人間のこと。宇宙開発の過程にて半ば強制的な宇宙への移民が行われたため、地球連邦政府および地球居住者であるアースノイドへの根強い反感がある。同じ宇宙でも月生まれ、月育ちの人間はルナリアンと呼ばれ、さらに差別されている。
→関連用語 : 宇宙移民 / スペースコロニー / アースノイド / ルナリアン
□戦技教導団 (Aggressor squadron) 【組織】
地球連邦宇宙軍において、MS戦闘訓練において敵部隊をシミュレーションする役割を持った専門部隊。
戦闘技術を新たに研究、開発することを専門的に行い、生み出された成果を元に一般部隊を訓練することによって軍全体のレベルを上げることを目的にしている。
教官役でもあり、自軍のセオリーとは異なった戦術を理解、把握するだけでなく、演習では仮想敵機として実演する必要があるため、優秀な人員が割り当てられ、エリート部隊となっている。
一年戦争後に編成され、小惑星基地ペズンに駐屯して、主にIMPCのデータ開発を行っていた。
→関連用語 : 地球連邦軍 / ペズン / IMPC / ニューディサイズ
ネオジオン残党軍の俗称。首魁はフル・フロンタル大佐。使用するMSの手首に袖飾りのような装飾を行っているため、地球連邦軍から「袖付き」と呼ばれている。
U.C.0094にアナハイム・エレクトロニクス社の輸送していた試作MSの強奪を行って以来、活発なMSテロ活動を行っている。
→関連用語 : ネオジオン
□第一地球軌道艦隊 (1st Earth Orbital Fleet) 【組織】
U.C.0083のデラーズ・フリートによるコンペイ島観艦式襲撃時に、受閲艦艇として観艦式に参加していた艦隊。襲撃により主力艦艇のほとんどを失ってしまった。その後、バスク・オム大佐が臨時司令官となり、地球近隣に待機していた艦隊を率いて、ソーラーシステムIIを稼働させた。
→関連用語 : 地球連邦軍 / 第三地球軌道艦隊 / 本星艦隊
□第三地球軌道艦隊 (3rd Earth Orbital Fleet) 【組織】
GPシリーズの試験艦とされたペガサス級強襲揚陸艦アルビオンの所属する艦隊。司令官はジョン・コーウェン中将。地球軌道艦隊は、静止軌道内域の守備を主な任務とする艦隊で、第1から第8まで組織されていた。
→関連用語 : 地球連邦軍 / 第一地球軌道艦隊 / 本星艦隊
車両や船舶、航空機のエンジンなどを生産していたメーカーで、傘下には熱核反応炉の開発部などがある。一年戦争時に地球連邦軍の委託によって、MSに使用する各種アクチュエーターからジェネレーター、ビーム発振機などを開発し、後の地球連邦軍製MSの内装部品を多数生産している。
イデオロギーや宗教などの差を克服し、人類が設立した超国家連合体。
□地球連邦軍 (Earth Federtation Force) 【組織】
地球連邦政府の支配下にある軍組織。超国家連合体である地球連邦には、敵対勢力は存在しないはずであったため、治安維持と緊急時の救援活動が設立時の主な目的であった。地上軍と宇宙軍が存在する。
→関連用語 : 地球連邦政府
□地球連邦政府 (Earth Federation Goverment) 【組織】
地球連邦を統括し、管理運営する組織。単なる行政組織ではなく、軍事から司法まで一括して統括する。内部での三権分立は確立されているが、この体制が後にティターンズの台頭を招くことになる。事実上、世界の主導権を握る最高組織。
ジオン公国におけるジオニック社の競合企業。サブフライトシステムなどのMS周辺兵装に実績があり、MS−09系の開発メーカーでもある。一年戦争後は、ジオン共和国の兵器開発や整備を行っていた。
→関連用語 : ジオニック社 / サブフライトシステム
□月軌道艦隊 (Lunar orbital fleet) 【組織】
月周回軌道の守備を主な任務とする地球連邦軍宇宙軍の艦隊。母港はグラナダ基地。
グリプス戦役が勃発すると、エゥーゴに合流し、その中核的な戦力となった。
地球連邦軍のジャミトフ・ハイマン准将の提唱によって、U.C.0083年末に旧ジオン公国軍残党の掃討を名目に結成された治安維持組織。構成員はすべてアースノイドから選別されている。地球連邦軍の下部組織という位置づけではあるが、U.C.0087年初頭には地球連邦軍内部で最も有力な勢力となった。スペースノイドの人権を否定し、30バンチ事件など、スペースノイドに対して激しい弾圧を行った。やがて、対抗組織であるエゥーゴと紛争となり、グリプス戦役と呼ばれる地球圏を巻き込んだ内戦に陥る。その最中、指導者であるハイマン大将とその後継者のパプテマス・シロッコ大尉が相次いで戦死し、組織は崩壊した。
→関連用語 : 地球連邦軍 / アースノイド / 30バンチ事件 / グリプス戦役 / エゥーゴ
エギーユ・デラーズ中将を首魁とする旧ジオン公国軍残存艦隊。暗礁空域に潜みながら体制を立て直し、ジオン再興を掲げて地球連邦軍に対して宣戦を布告した。
地球に居住することを許された人々のこと。主に地球連邦政府および軍関係者に限られる。
→関連用語 : アースノイド
□ナイメーヘン士官学校 (Nijimegen Military Academy) 【組織】
ヨーロッパ、かつてのオランダにある地球連邦軍士官学校。ペガサス級強襲揚陸艦アルビオンMS戦隊のパイロット、コウ・ウラキ少尉や同隊のチャック・キース少尉もここの卒業生である。上流家庭出身の子弟が多いことで有名らしい。
思想家ジオン・ズム・ダイクンの提唱した宇宙に適応進化した新人類の概念。「誤解なく相手の意思を理解し、共感しあえる人々」であると言われる。
しかし現実的には、認識能力が拡大し、並はずれた直感力と洞察力をもった人間を指す。また、緊張状態にあると感応波(サイコウェイブ)と呼ばれる独特の脳波を受発信できる。このため、敵を視認するより早くその「殺気」を察知して、行動を先読みして攻撃する、あるいは回避するなど、戦闘において圧倒的な能力を発揮する。
一年戦争中にてその存在が確認され、兵器を効率良く運用できる人間という解釈が拡がり、道具的な扱いをされるようになった。その考えが、人工ニュータイプである「強化人間」を生み、多くの悲劇を起こしてしまった。
U.C.0120年代頃になると、ほとんど死語となってしまい、パイロット適性の高い人間であるという程度の認識しかされなくなった。
→関連用語 : 強化人間 / ニュータイプ研究所 / サイコミュ
□ニュータイプ研究所 (Newtype Laboratory) 【組織】
各地に点在するニュータイプの研究を行っている地球連邦軍の施設。ニタ研と呼ばれることが多い。グリプス戦争に前後して最も活発に活動した。
一年戦争後から、フラナガン機関やジオン系MSの技術者を多数雇用し、人工的にニュータイプ能力を付与された「強化人間」や、ニュータイプ専用MSを開発していた。
→関連用語 : 地球連邦軍 / オーガスタ研究所 / ムラサメ研究所 / フラナガン機関 / 強化人間
ジャミトフ・ハイマン大将とパプテマス・シロッコ大尉の戦死によって事実上崩壊したティターンズの残党組織。
元地球連邦宇宙軍大尉のブレイブ・コッドを指導者とし、小惑星基地ペズンに駐留している戦技教導団の一部青年将校が反乱を起こし、エゥーゴが主導権を握った地球連邦政府に対し、反旗を翻した。
→関連用語 : 地球連邦軍 / ティターンズ / 戦技教導団
一年戦争終結時に、アステロイドベルトにある小惑星基地アクシズに逃亡したジオン公国軍残党が、地球圏に帰還し、標榜した国号。
ハマーン・カーン主導のネオジオン崩壊後、シャア・アズナブル主導のネオジオンが再興されるが、ハマーンの方はザビ家の再興が目的であり、体質は全く異なる。
→関連用語 : アクシズ / 第一次ネオジオン紛争
地球連邦軍の航空機、航宙機の開発、製造を行っているメーカー。U.C.0082年6月にアナハイムエレクトロニクス社に買収され、AEハービック社となる。
主な製造機は、セイバーフィッシュ、TINコッド、コアファイターなどである。一年戦争後、アナハイムエレクトロニクス社による「ガンダム開発計画」で開発されたガンダム試作1号機にはコアブロックシステムが採用されているが、これはハービック社を買収したことによって得たノウハウを活用したものである。
→関連用語 : アナハイム・エレクトロニクス社 / ガンダム開発計画
歴史的価値のある美術品を地球よりも環境の安定したスペースコロニーに移送することを業務とする財団法人組織。実際には、アナハイム・エレクトロニクス社と密接な関わりのある、違法収入をマネーロンダリングするための機関である。地球連邦政府とも深く癒着しており、官僚の天下り先としても機能している。
→関連用語 : アナハイム・エレクトロニクス社 / 地球連邦政府
□フォン・ブラウン工場 (Von Braun Mill) 【組織】
一年戦争当時、主にMS−06系の生産を行った施設をアナハイム・エレクトロニクスが買収した大規模なMS開発製造工場。地球連邦軍が使用する量産型MSのほとんどをここで生産している。
→関連用語 : アナハイム・エレクトロニクス社 / フォン・ブラウン
□ブッホエアロダイナミクス (Butho Aero Dynamics) 【組織】
ブッホコンツェルン傘下の航空・航宙機メーカー。MS開発も手掛けており、アナハイム・エレクトロニクスほど大規模ではないが高性能MSを造ることで定評がある。
→関連用語 : クロスボーン・バンガード
□ブッホコンツェルン (Butho Konzern) 【組織】
マイッツァー・ロナの父シャルンホルスト・ブッホが創始した大財閥。当初はスペースデブリ回収を行うジャンク屋から起業し、やがて兵器開発企業も傘下とした複合企業体となった。年代には地球圏において十指に入る大企業となった。
→関連用語 : ブッホエアロダイナミック / クロスボーン・バンガード
□ブラック・バンガード (Black Vanguard) 【組織】
クロスボーン・バンガードの中でも、特に能力の高い精鋭で構成されたエリート部隊。機体を黒と紫で塗装しているために、こう呼ばれる。「黒の部隊」とも呼ばれる。指揮官はザビーネ・シャル大尉。
→関連用語 : クロスボーン・バンガード
□フラナガン機関 (Franagan Institutin) 【組織】
ジオン公国軍の嘱託で、一年戦争に前後してニュータイプ研究のために設立された研究機関。サイド6を拠点とし、ニュータイプが戦闘中に発する感応波の解析からミノフスキー粒子散布下における交信システムであるサイコミュ技術を開発した。
→関連用語 : ジオン公国軍 / ニュータイプ / サイコミュ
□ベスパ (B.E.S.P.A.=Ballistic Equipment and Space Patrol Armory) 【組織】
サイド2にあった軍事研究組織をガチ党が接収し、再編したザンスカール帝国の事実上の軍事組織。事実上のザンスカール帝国軍。元となった組織名が「弾道研究と宇宙偵察部隊本部」で、その頭文字を並べるとベスパと読めるため、スズメ蜂の意味も含めて、こう呼ばれるようになった。
地球近海の防衛を担当する地球連邦宇宙軍の主力艦隊。デラーズ紛争後に第1〜6地球軌道艦隊を主格に編成された。
→関連用語 : 地球連邦軍 / 第一地球軌道艦隊 / 第三地球軌道艦隊
MSに使用する映像、音響機器の製造を手掛ける家電AVメーカー。一年戦争当時、地球連邦軍製MSのモニターや通信装置を製造していた。
→関連用語 : 全天周囲モニター
□マフティー・ナビーユ・エリン (Mafty Nabeeyu Erin) 【組織】
エゥーゴ以来、無数にと言ってもよいほど生まれては消えていった反地球連邦組織のひとつ。指導者の名前も兼ねている。
腐敗した地球連邦政府を浄化するため、要職にある閣僚を次々と暗殺し続け、また、人類の全てを地球から出す政策の実施を要求している。暗殺とはいっても、隠密行動をとるでもなく、MSなどで会議会場を襲撃するといったテロル的な手法をとることが多い。
「正当な預言者の王」という意味で、スーダン語、アラブ語、古いアイルランド語を合成した造語。
□ムーア同胞団 (Mua Brotherhood) 【組織】
一年戦争最初期に壊滅したサイド4「ムーア」の戦災難民で組織された一団、および「ムーア」難民からの志願兵によって構成される部隊。「ムーア」再建を悲願とし、連邦軍への貢献度をアピールするため、過酷なサンダーボルト宙域奪還作戦に艦隊を派遣した。
□ムラサメ研究所 (Murasame Laboratory) 【組織】
日本にある地球連邦軍のニュータイプ研究所。機体に搭乗しなくても、外部から機体を管制できるサイココントロールシステムを開発し、MRX−009などを開発した。
→関連用語 : 地球連邦軍 / ニュータイプ研究所 / 強化人間
□木星船団公社 (Jupiter fleet Public−Corporation) 【組織】
地球上にほとんど存在しない、熱核反応炉の燃料となるヘリウム3を、ヘリウムを大量に含む木星の大気から採取し、地球圏まで大量輸送するために往復している船団を運営する公社。
ティターンズに参画した超大型輸送船ジュピトリスもヘリウム船団の内の一隻で、内部にはMSを開発建造できるほどの工場もある。
→関連用語 : ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉 / ヘリウム3
木星圏のスペースコロニーにおいて建国したコロニー国家。国家元首である総統クラックス・ドゥガチの独裁体制によって運営されている。厳しい階級制が敷かれ、市民は手の甲にナンバーが刻印され、管理されている。また、あらゆる資源に限りある過酷な環境ということもあり、市民への水や空気、食料の配給量が厳しく決められており、それを逸脱することは許されない。
U.C.0133に木星帝国は地球連邦政府に対して宣戦布告を行い、侵略戦争を起こした。開戦当初は奇襲などで戦局を優位に進め、地球に対する核攻撃を実行した。しかし、宇宙海賊クロスボーンバンガードおよび地球連邦軍の阻止作戦に破れ、総統ドゥガチなど指導者が相次いで戦死し、敗北した。戦後、地球連邦の査察によって、帝国は解体された。
→関連用語 : クロスボーン・バンガード
□モノトーンマウス社 (Monotone Mouse) 【組織】
ゼロ気圧作業専門の建設会社。コロニー公社の下請けで、コロニーの修繕などの保守業務を行う。アナハイム・エレクトロニクスの資本が入っており、開発部には技術交流がある。旧ナティック調査開発研究所から独立して設立された。
→関連用語 : コロニー公社 / アナハイム・エレクトロニクス社 / アラハス
□ヤシマ重工 (Yashima Heavy Industries) 【組織】
日本に本社を置く国際企業。戦艦クラスの宇宙艦の建造から、スペースグライダーやリニアカーの生産まで幅広い製品を生産している。創業家であるヤシマ家は、ホワイトベースの操舵士であったミライ・ヤシマ元少尉の実家である。
→関連用語 : マイクロハニカム構造
□リガ・ミリティア (League Militaile) 【組織】
ザンスカール帝国に反抗する民間抵抗派組織。名称の意味は神聖軍事同盟。指導者ジン=ジャハナムのもと、民間の有志が結束し誕生した組織で、ザンスカール帝国の暴虐に対して抵抗する一方で、何の対抗策も採ろうとしない地球連邦軍を動かそうと活動している側面もある。象徴として「伝説の白いMS」を模したVガンダムを開発した。
→関連用語 : ジン=ジャハナム / ザンスカール帝国 / シュラク隊
□リビングデッド師団 (Living Dead Division) 【組織】
ジオン公国軍のMS部隊。過去の戦闘によって身体の一部が欠損し、義手や義足などによってサイボーグ化された傷痍兵によって構成された部隊。サンダーボルト宙域に配備され、デブリに潜んでメガ粒子砲台を用いた狙撃戦術による防衛任務をおこなっていた。リユース・サイコ・デバイスの実験部隊としての側面をもつ。
→関連用語 : ジオン公国軍 / リユース・サイコ・デバイス / サンダーボルト宙域
月面居住者。月面都市生まれの月面都市育ちの人間のこと。月面都市群は宇宙開発の最初期からの拠点であり、多くの企業が進出しており、経済と産業の中心地として栄えている。一年戦争の戦火にさらされることもなく、経済的には豊かで、治安も良い。月は重力が低く、ルナリアンの多くは筋力維持のためスポーツジムに通うのが日課としている。
→関連用語 : スペースノイド / フォン・ブラウン / グラナダ
□ロンドベル (Londo Bell task force) 【組織】
地球連邦宇宙軍の独立機動部隊。U.C.0090にネオジオン残党軍を始めとする反地球連邦軍事組織の摘発、掃討を目的に設立された。特定の管轄区域を持たず有事即応部隊として知られる。命令系統も通常の部隊とは異にしているという意味では軍の外郭団体的な傾向を持つ。
司令には豊富な戦歴をもつブライト・ノア大佐、MS戦隊長には一年戦争のエースパイロット、アムロ・レイ大尉など優秀なクルーが選抜されている。新型の戦艦やMSなど、装備を優先的に配備された。
司令部はサイド1ロンデニオンに置かれている。