GUNDAM SENTINEL RPG −OutLaws Edition−
ガンダム用語解説(1)
■歴史用語
U.C.0079 1月3日〜0080 1月1日。史上初の宇宙戦争。別名、ジオン独立戦争。
U.C.0079 1月、地球連邦に対してジオン公国が宣戦布告をした直後に行われた「一週間戦争」から、翌年1月に終戦協定が成立するまで、ほぼ一年間続いたことからこう呼ばれる。
U.C.0079 1月3〜10日に掛けて行われた、ジオン公国が地球連邦軍に対し宣戦布告した直後に、サイド1、2、4を襲撃した戦闘のことを特にこう呼ぶ。
連邦軍の不意を討つかたちで始まったこの戦いは、公国軍の圧倒的優勢のうちに進められた。
この戦いの中で行われたのがブリティッシュ作戦で、コロニーに対しNBC兵器を無差別投入して住民を虐殺、そしてそのコロニーのうち1基を地球に落とし、公国軍は優位性を保とうとした。
しかし、その目論見は完全に裏目に出てしまい、戦況は全く逆転してしまった。
→関連用語 : ジオン公国軍 / 地球連邦軍 / ブリティッシュ作戦 / コロニー落とし
□宇宙移民 (emigrants to space) 【歴史】
地球外に移民すること。普通はスペースコロニーへの移民を言う。この宇宙移民事業の開始をもって、西暦から宇宙世紀へと移行した。
当初スペースコロニーは、地球の植民地という感覚で捉えられていたが、約半世紀を経て、ようやく人類第二の故郷といった感覚で受け止められるようになった。しかし、それこそがジオン独立戦争を引き起こす要因になったのである。
→関連用語 : スペースコロニー / スペースノイド / 特権階級 / 宇宙引越公社
□宇宙世紀 (U.C.=Universal Century) 【歴史】
スペースコロニーへの移民が開始された年を元年とする紀年法。
□オールズモビル戦役 (Oldsmobile War) 【歴史】
旧公国軍残党組織、火星独立ジオン軍(通称、オールズモビル)による武装蜂起事件。
U.C.0120 10月25日にオールズモビルはジュピトリス級輸送艦コバヤシ丸を襲撃、また同年10月28日に地球連邦軍で試験運用中の試作MS、F90を強奪するなどのテロ活動を行った。
これに対して地球連邦軍はオールズモビル討伐を目的とした第13独立機動艦隊を編成して火星に派遣した。第13独立機動艦隊は翌年U.C.0121 3月に火星圏に到着し、オールズモビル討伐作戦を行った。
結果、火星のオールズモビルは壊滅したが、地球圏に残留していた残存勢力が、U.C.0122に武装蜂起事件を起こしている。
□オデッサ作戦 (operation Odessa) 【歴史】
U.C.0079 11月7〜9日に掛けて地球連邦軍が行ったロシア中部域奪還作戦のこと。
当時、中央アジアからロシア中央部にかけて勢力を延ばしていた公国軍に対し、旧オデッサ市付近に終結した連邦軍が一大反攻作戦を展開したというもの。
戦いは連邦軍の勝利に終わり、この地域の公国軍は撤退を余儀なくされ、それ以後、地上の勢力分布は一変する。
U.C.0087 3月2日〜0088 4月5日。地球連邦軍の軍閥であるエゥーゴとティターンズの内戦。別名、ティターンズの反乱。
ティターンズがサイド7の軍事コロニー「グリプス」で開発していた新型MS、RX−178をエゥーゴの特殊部隊が強奪したことによって軍事衝突が発生した。その後、戦闘は地球圏全体に広がり、当初地球連邦軍の全軍を指揮下においていたティターンズはやがて切り崩され、エゥーゴが有利に戦局を進めていく。
最終的には、コロニーレーザーに改装されたグリプス2を巡った会戦にエゥーゴが勝利し、指導者であるパプテマス・シロッコ大尉が戦死したティターンズは壊滅した。
→関連用語 : ティターンズ / エゥーゴ / コロニーレーザー
□コロニー再生計画 (Colony reconstruction plan) 【歴史】
一年戦争の戦災によって破損したコロニーを修復し、戦争難民を入植させることによって各サイドの復興を図った計画。数次に渡って行われ、各サイドは復興した。それに伴って、サイドナンバーの一部振り直しが行われた。
□30バンチ事件 (address 30 matter) 【歴史】
U.C.0085 7月31日にティターンズが行った大規模なスペースノイド弾圧事件。
バスク・オム大佐の指揮により、サイド2の30バンチコロニーに、毒性の非常に高いG3ガスを注入し、1500万人の住民全員を虐殺した。数々のティターンズの弾圧事件の中でも最悪と言われる。
この事件を契機に、反地球連邦運動は一気に激化し、エゥーゴは他の反地球連邦組織を糾合、ティターンズに対し本格的な軍事的対決を決意した。
□ソロモン海戦 (Solomon area battle) 【歴史】
U.C.0079 12月24〜25日に掛けて行われたジオン公国の宇宙要塞ソロモンに対する地球連邦軍の侵攻作戦によって発生した局地戦。
量産型MS、RGM−79を本格的に投入し、物量において圧倒する連邦軍の前に、ソロモンはわずか1日の戦闘で陥落し、制圧された。
この戦いで、連邦軍の対宇宙要塞兵器ソーラーシステムが初めて使用された。
□第一次ネオジオン紛争 (the first Neo Zeon war) 【歴史】
U.C.0088 2月29日〜0089 1月17日。国号をネオジオンと改めた小惑星基地アクシズを本拠とするハマーン・カーン率いるジオン公国軍残党による第一次地球侵攻戦争。
首都ダカールを制圧し、ダブリンへのコロニー落としを行ったことによって、地球連邦政府からサイド3を割譲させることに成功した。しかし、ザビ家の落胤を自称する青年将校グレミー・トトの反乱によって、分裂状態となる。
指導者であるハマーンの戦死と共に約一年で終結した。
□第二次ネオジオン紛争 (the second Neo Zeon war) 【歴史】
U.C.0093 2月27日〜3月12日。シャア・アズナブル率いるジオン公国軍残党による第二次地球侵攻のこと。
シャアの目的はアースノイドの粛正であり、小惑星アクシズを地球に落下させることによって、地球を疑似的に氷河期(核の冬とも言われる)をもたらし、地球上に居続ける人類の抹殺を謀ったが、失敗に終わっている。
□南極条約 (the Antarctic treaty) 【歴史】
戦争による人類の絶滅を防ぐために核兵器、化学兵器、生物兵器などの大規模殺戮兵器の使用禁止や捕虜の待遇などに関して定められ、地球連邦軍とジオン公国軍の間で取り交わされた戦時条約。南極で締結されたことからこう呼ばれる。
戦時条約のために戦後は失効しているが、後の軍事行動においても不文律として扱われていた。しかし、実際には戦力的に劣勢な勢力によって破られることも多かった。
□ブリティッシュ作戦 (operation British) 【歴史】
U.C.0079年1月4〜10日に掛けて行われた一年戦争時にジオン公国軍が行った最大にして最悪と言われる作戦で、コロニー落とし作戦とも呼ばれる。
この作戦は、コロニー内部に毒ガスを注入して住民を全滅させ、無抵抗状態にして曳航し、地球に大質量弾として落下させるというものであった。
物量において圧倒的に地球連邦に劣るジオン公国は、短期決戦で終わらせる必要があったため、コロニーを落下させることによって人工的に天変地異を惹起させ、連邦政府の戦意を挫き、早い段階で講和に持ち込むことを狙ったのである。
しかし、その狙いは完全に裏目に出てしまい、逆に連邦軍の士気を高める結果となり、公国軍はこれに続くルウム戦役で大打撃を被ることになってしまった。
→関連用語 : コロニー落とし
□星一号作戦 (operation Star I) 【歴史】
U.C.0079 12月14〜31日に掛けて行われた地球連邦軍のジオン公国本土侵攻作戦。
宇宙要塞ソロモンを足掛かりに、主力艦隊をサイド3へ侵攻させる作戦であったが、宇宙要塞ア・バオア・クー攻略と同時にジオン共和国が降伏し、作戦の最終目的に達する前に戦争は終結した。
→関連用語 : ア・バオア・クー
□星の屑作戦 (operation stardust) 【歴史】
U.C.0083 10月9日〜11月13日。地球圏に残留するジオン公国軍残党の最大勢力であったデラーズ・フリートが展開した、陽動を含むジャブローへのコロニー落とし作戦。
内容は、陽動作戦により連邦軍の注意を全く別の方面に向け、その間にコロニーを地球への落下軌道に乗せるというもので、特に巧妙なところは、一見無関係に感じられる陽動作戦が全て、コロニー強奪とその軌道修正に関わるものであったということだ。
コロニーは一旦、月への落下軌道に乗せられ、その後月面都市からのレーザー供給によりプロペラント点火を行い、地球への落下軌道に乗せるという実に巧妙なフェイントをかけ、完全に連邦軍の裏をかき、ほぼ迎撃不可能な状態を作り出した。
最終的に目標であるジャブローに落下しなかったのは、阻止限界点の直前に配置されていたソーラーシステムの光圧と人為的操作がなされことで、微妙に軌道が変化したためである。
→関連用語 : デラーズフリート / ジャブロー / コロニー落とし / ソーラーシステム
□ラプラス事件 (the Laplace affair) 【歴史】
U.C.0001に首相官邸ラプラスで行われた改暦セレモニーに合わせて起きた爆破テロ事件。
改暦と同時に首相官邸は爆破され、地球連邦政府初代首相リカルド・マーセナスおよび政府職員の多くが犠牲となった。
このテロを画策したのは地球連邦に反対する分離主義者とされ、事件後に徹底した摘発と弾圧が加えられ、U.C.0022に連邦政府による「地球上からの紛争の消滅」宣言まで内戦が続くことになる。
→関連用語 : 宇宙世紀 / 地球連邦 / 地球連邦政府 / ラプラス
U.C.0079 1月15〜16日に掛けて行われた、第二次ブリティッシュ作戦を実行するためにサイド5(ルウム)に向かったジオン公国軍艦隊と、それを阻止するために終結した地球連邦軍艦隊が、サイド5近海を戦場にして互いに正面から激突した局地戦のこと。
この戦いで、公国軍のシャア・アズナブル少佐は赤いMS−06を駆って、連邦軍の戦艦5隻を沈め、「赤い彗星」として一躍有名になった。また、黒い三連星も連合艦隊司令のヨハン・イブラヒム・レビル中将(当時)を捕虜にするなど、一年戦争の英雄の多くがこの戦闘で武名を挙げている。その一方で、ジオン公国側も熟練パイロットの多くが命を落としている。
表面上は、連邦軍の司令官でもあるレビル将軍を捕らえた公国軍の勝利なのだが、公国軍の受けた打撃も大きかった。一説によると、一年戦争が泥沼状態になってしまったのは、この時の消耗戦が原因とも言われている。