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それがどうした! 第2分室

エンディング編 帝国・同盟共通

宇宙暦○年○月○日、
万民に圧政を強いてきた
帝国宰相○○は
○○星系において戦死した。
専制の闇は終わり、民主主義の夜明けが始まるのだ。
共和国万歳!

帝国暦○年○月○日、
自由惑星同盟を僭称する
叛徒の指導者○○は
○○星系において戦死した。
宇宙はこれからも永遠に皇帝陛下によって統治されるのだ。
皇帝陛下万歳!

宇宙暦○年○月○日、
銀河帝国の帝都ヴァルハラ星系は
自由惑星同盟の遠征軍によって攻略された。
専制の闇は終わり、
民主主義の夜明けが始まるのだ。
共和国万歳!

帝国暦○年○月○日、
自由惑星同盟を僭称する叛徒の牙城、
バーラト星系は
銀河帝国の遠征軍によって攻略された。
宇宙はこれからも永遠に皇帝陛下によって
統治されるのだ。
皇帝陛下万歳!

帝国暦○年○月、(名前)は壮烈な戦死を遂げた。
彼の将才は万人をしてそれを惜しませるものであったが、
ひとたび開かれた天上の門扉は、
勇者の魂を迎え入れぬ限り閉じることはないのである。

銀河帝国は、死後、彼を(名前)に列することでその功績に報いた。
しかし、その葬列に参加した者は、次のように述べたという。
(階級)の地位は生きていてはとても望み得るものではなかった、
ただ死のみが彼をその場所に押し上げたのだ、と。

帝国暦○年○月、(名前)は壮烈な戦死を遂げた。
彼の将才は万人をしてそれを惜しませるものであったが、
ひとたび開かれた天上の門扉は、
勇者の魂を迎え入れぬ限り閉じることはないのである。

宇宙暦○年○月、(名前)は壮烈な戦死を遂げた。
彼の用兵は名将ブルース・アシュビーの再来と噂されていたが、
その死の状況までもがアッシュビーのそれに酷似していたという。

自由惑星同盟は、死後、彼を(名前)に列することでその功績に報いた。
しかし、ハイネセンの像を彼方に望む国立墓地に立てられた彼の墓石には、
姓名と生没年、そして“信頼を裏切る事なき一生”とのみ刻まれている。

宇宙暦○年○月、(名前)は壮烈な戦死を遂げた。
彼の用兵は名将ブルース・アシュビーの再来と噂されていたが、
その死の状況までもがアッシュビーのそれに酷似していたという。

帝国暦○年○月、ヴァルハラ星域の陥落を以て、
帝国軍の抵抗は終了した。
共和主義者たちによって双頭鷲旗が引き降ろされ、
三色の地に五稜星を染めぬいた旗がそれにとって代わった。
これからは、帝都オーディンの空をにらむのは
始祖ルドルフ大帝のそれではなく、
アーレ・ハイネセンなる流刑囚の像となるのだ。
歴史は、この失態を招いた無能な指揮官を、
ゴールデンバウム王朝への反逆者として裁くであろう。

宇宙暦○年○月、バーラト星域の陥落を以て、
同盟軍の抵抗は終了した。
専制主義者たちによって五稜星旗が引き降ろされ、
黒地に双頭の鷲をあしらった旗がそれにとって代わった。
これからは、首都ハイネセンの空をにらむのは
アーレ・ハイネセンのそれではなく、ルドルフの像となるのだ。
自由を求める者たちは、
再び“長征一万光年”の苦難を繰り返さねばなるまい。

帝国暦○年○月、帝国宰相(名前)戦死の知らせは、
新無憂宮を震撼させた。
まさに、○年前のダゴン星域会戦を思い起こさせるせるような、
決定的な敗北であった。
もはや、“辺境の叛乱者ども”との戦いを望むものはなく、
皇帝は和平の使者を送ることを命じた。
銀河を巡る戦いの日々は、事実上、この日を以て終了したのだ。

宇宙暦○年○月、同盟議長(名前)戦死の知らせは、
市民たちを震撼させた。
この国民的英雄の死は、
第2次ティアマト星域会戦における
ブルース・アシュビーの死を思い起こさせるものがあった。
もはや、民主主義の存続のための戦いを望む声はなく、
同盟政府は和平を乞う使節を送るしかなかった。
銀河を巡る戦いの日々は、事実上、この日を以て終了したのだ。

帝国暦○年○月、
フェザーン自治領は強制的に資本引き揚げを行い、
それによって帝国内部に混乱が生じた。
その混乱は、長きにわたる争乱に比べれば些細なものだったが、
帝国内部に潜む共和主義者たちに力を与えるには
充分すぎる出来事であった。
帝国暦○年○月、皇帝退位。
以後、主権者を欠いた銀河帝国は複数の小国家に分裂し、
軍事的優勢にたった自由惑星同盟によって再び統一されるのだが、
それはまた、別の物語である。

宇宙暦○年○月、
フェザーン自治領は強制的に資本引き揚げを行い、
それによって同盟内部に混乱が生じた。
その混乱は、長きにわたる争乱に比べれば些細なものだったが、
帝国との和平を主張する者たちに追風となったのも事実だった。
宇宙暦○年○月、帝国との屈辱的な和平が成立。
もはや、自由惑星同盟は銀河帝国に属する一惑星にすぎなかったが、
その後、この辺境の惑星より、
立憲君主体制を望む声がわき起こることになる。

帝国暦○年○月、ついに、(名前)にも後身に席を譲るときがきた。
彼の軍歴は数々の名誉で彩られていたが、
叛乱軍討伐を成し得なかったのが唯一の心残りであった。
戦いは、彼の子や孫の世代に引き継がれるであろう。

宇宙暦○年○月、ついに、(名前)にも後身に席を譲るときがきた。
彼の軍歴は数々の名誉で彩られていたが、
銀河帝国討伐を成し得なかったのが唯一の心残りであった。
戦いは、彼の子や孫の世代に引き継がれるであろう。

帝国暦○年○月、(名前)の引き起こした過失は、
彼の軍歴に終止符をうつことになった。
もとより(名前)は(階級)の任に耐える器ではなく、
己を顧みずに高い地位を望みすぎたゆえの結末であった。
ただ、記録では、彼がその地位に恋々とせず、
失敗を償うために潔く職を辞したことを讃えている。

宇宙暦○年○月、(名前)の引き起こした過失は、
彼の軍歴に終止符をうつことになった。
もとより(名前)は(階級)の任に耐える器ではなく、
己を顧みずに高い地位を望みすぎたゆえの結末であった。
ただ、記録では、彼がその地位に恋々とせず、
失敗を償うために潔く職を辞したことを讃えている。

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