(このページを別ウィンドウで開く) 毎月のパピーちゃん絵本 売店 |
3月のおはなし![]() 創刊:1987(昭和62)年 解説 西本鶏介先生 現在、 350冊を超える 絵本・児童書を 発表・活躍されている 児童文学作家。 |
![]() ひな祭りの人形を素材にして 春になった喜びを 描くお話です。 川に流れてきたおひなさまの持ち主を探して、 まだ雪の残っている森の上まで歩いていく パピーちゃんのやさしさが、 春を迎える心に重なり、 更には楽しいひな祭りへの思いまでも ふくらませてくれます。 ![]() もう春が来ているのに 長く眠りすぎた くまさん達にとって、 パピーちゃんは、まさに春のお使いです。 ![]() 川上から流れてきたおひなさまという アイディ アは、 かって盛んであった流しびなの風習を うまく生かしたもので、 今でもこの風習の生きている ところがあります。 ![]() もともとひな祭りは暖かく なった春の日に、 子ビも達が川岸に座って、 人形と 話をしたり、 ままごと遊びをしていたのが始まり で、 それがいつしか家の中の行事になったのです。 ![]() むかしのピクニック用の食べ物であったあられを、 今も食べるのは外の遊びが 家の中の遊びに変わった証拠でもあります。 それはともあれ、 みずみずしい 季節感のあふれた お話で、 のどかな自然の背景にも 春を告げるもの が、 たくさん登場してきます。 ![]() つくしんぼに、桃の 花、 楽しそうにさえずる小鳥、 あたたかいお日さま、 まだ冷たい小川の水にも 春のにおいがいっぱいで す。 く−こちゃんの家の素朴なひな祭りにも 春の心が はずんでいます。 ![]() はでばてしく人形を飾るより、 ほんとうのひな祭りとはなにか、 そんなことまで教えてくれます。 / ・ |
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