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普段よりも「いい声」で
読むことを意識しよう
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大切なのは、
けっして上手に読もうと思わないことです。
お母さんには敵わない、そう思って始める。
最初から百点を目指す必要はありません。
お父さんが一生懸命に絵本を読んでくれている
ということだけで、子どもにはお父さんの
優しさや愛情が伝わっていきます。
ただ「いい声」で
読むことを意識してもらいたいと思いますネ。
普段とはちょっと違うきれいな声で読む。
このことを心がけてほしいです。
そのためにはどうすればいいのか。
それには、普段より少し高めの声を
出すように心がけましょう。
アナウンサーも役者さんも
「きれいな声を!」と
注文されると本番になると、
ほぼ、みんな少し高めの声をだします。
また、絵本の場面によっては、
声に抑揚をつけたほうが
よいと思いがちですが、
そうするよりも一音一音を普段より
きれいな声で読んであげるといいですネ。
平板でもOKですよ。
きれいに聞こえると、
なによりも言葉が相手に届きます。
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あまり、お話の意味に
こだわりすぎない
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お父さんの場合、
どちらかというと文章の意味やテーマに
こだわりすぎる傾向があるようです。
たとえば『人魚姫』には
「姫は海の泡となって 消えてしまう」という
魔女の予言が出てきます。
「泡と消える」って どういうことなのか、
子どもに質問されると
つい一生懸命に 説明しようとする
傾向があります。
大切なのは説明は 簡単にして、
きれいに読むことに 集中することです。
これは、幼児に 絵本を読み聞かせることで、
その子の中に言葉の五感を
しみ込ませることに なるからです。
言葉の五感が体の中に いっぱいあれば、
言葉で物事を考えたり、
自分の気持ちを 言葉で表現したりできるように
なるからです。
そのために、 話の意味にこだわるより、
一音一音を感じさせて ほしいのです