Topぺーじ    五十野惇の 制作あとがき
(このページを別ウィンドウで開く)      毎月のパピーちゃん絵本 売店
10のおはなし



解説
西本鶏介先生

現在、
350
冊を超える
絵本・児童書を
発表・活躍されている
児童文学作家。




















乗り物の大好きな幼児の心を
いきいきと描いたお話です。

パピーちゃんのように運転できたら、
どんなにすてきだろう。

遊園地の豆自動車から
本物の自動車へと 夢が広がっていきます。


まっすぐな道を走ったり、
カーブをまがったり、

信号の前でき ちんと止まったり。
まるで自分が運転しているよ うな
気分になってきて、

パピーちゃんを応援したくなります。

それにしてもパピーちゃんは、
なんと運転が上手でしょう。

ストップもスタートも、
ま るでお手のもの。

おまわりさんにもほめられました。 

楽しいドラマの進行につれて、
いつの問にか交通ルールまでも、
頭の中に入ってしまいます。
「あかはとまれ。
きいろはちゅうい。
あおはすすめ。」

「みぎだ、ひだりだ、よくみてすすめ。」、
自動車の側だけでなく、
歩行者の側のルールまでも
教えてく れます。


知識絵本でありながらも、
それをストレートに描くのではなく、
リズミカルな語りと、
乗り物のおも しろさをふんだんに
盛り込みながら

お話そのものの世界へと
運び込んでくれます。


しかも、最後は、
「つぎのばん、 きみのばん、
こうたい、ゴーゴー」と

パピーちゃんにかわって、
この豆自動車に
乗ることをすすめてくれます。


現実と空想の間を
自由に行き来できる幼児にとって、

それがどんなにうれしい
問いかけになるか、

絵本を見ている子ビも達の笑顔が
目に浮かぶようです。


毎月のちいさいパピーちゃん絵本 売店
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