Topぺーじ  五十野惇の 制作あとがき
 (このページを別ウィンドウで開く)   毎月のパピーちゃん絵本 売店

のおはなし


創刊:1987(昭和62)年

解説
西本鶏介先生

現在、
350
冊を超える
絵本・児童書を
発表・活躍されている
児童文学作家。





























雨をまちのぞむ幼児の思いと、
待望の雨の中で遊びまわるうれしさを
いきいきと描いたお話です。


新しく買ってもらった雨がさと長ぐつ。
それを早く使いたくて
うずうずしているパピーちゃん。

それなのにお日さまはぴかぴか。
「はやく、あめ、ふらないかなあ」

効果的なくりかえしによって、
雨降りの楽しさまで
一気に盛りあげていきます。

 
そしてある日、
やっと雨が降りだしたのです。

新しいかさに当たる雨の音を聞きながら、
うれしそうに歩きまわるパピーちゃん、
その感激が
画面を見ている 子ビも達の
心と一つになります。

ぼくにも、わたしにも、
あんなすてきなかさが ほしいと
思わせずにはおきません。


雨がやんで、できた水たまり。
水たまりに雲がうつっていて、
なんだか空を行くような気持ち。

パピーちゃんは
新しい長ぐつで水たまりに入ります。


雲がゆれ、水がとぶ、
パピーちゃんは思わず、
スキップして水たまりを歩きまわります。
そして、ついにはどろんこあそび。
まさに臨場感あふれる楽しさです。

「また、あめふらないかなあ」と、
もう一度雨を待ちわびる心。

パピーちゃんは、
雨ふりのうれしさを もっともっと
味わいたくて空を見上げます

すてきなかさとくつがあれば
その思いはなおさらのこと。


 雨ふりをこんなにも喜べる
幼児ならではの感激。

それが豊かな空想カを育て、
新しい世界を 次々と
発見していく心になるのです。


毎月のちいさいパピーちゃん絵本 売店
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