コラム No.001 : 生と死

20-Mar-2000

私は今生きている。なぜだろう。なぜ生きていると言えるのだろう。
人が人である以上、母の体でその身を作られ、そして汚れた外界へ吐き出される。
生きることが嫌だと命を捨てる若者が多いという。
それが問題だという大人たちがいる。何が問題なのだろう。
死にたい者が死ぬ。生きたいものが生きる。自然なことだ。
人は生きることを、生まれることを望んでこの世に生まれてこない。
ならば生きることは自分の努力の上に成り立つことなのだ。
生きる努力が嫌ならば死ぬしかないのかもしれない。
生きる。
それは人が人であろうとする努力。
自分が自分であろうとする努力。
それが生き続けること。
若者たちは生きる努力をしているのだろうか。
あそんで、食事をして、そして寝る。
生きる努力？そうではない。これは死なない努力。
それを私は生きているとは思えない。別に死んでいるともおもわないが・・・
この世に自分が生まれた。だから生きる。それは動物としての本能だから？
自分がこの世に生きたことを誰も知らないとしたら私は生きるのだろうか？
わからない。
でも多くの人が私を知っている。それを私は幸せに思う。
自分の存在を認めてくれる人がいることを。
だから私はさらに努力をする。多くの人に認めてもらいたいから。
多くの人に私を知ってほしいから。
私が多くの人を知りたいから。
人は生まれることを望めない。2度目も望めない。
だから今の生はたった一度の自分の生。一瞬、そうこの一秒もこの時しかない。
生きる。今を生きる。
”自分を殺して他人に合わせることに疲れた。”
死んだ若者がこんなことを言った。
合わせなければいいのに。本当に自分を殺してたの？
自分って何？死ぬ前にそれをちゃんと考えてのかな？
”ジャアジブンヲダセタラナニガチガッテタノ？”
他人に責任をなすりつけて死んでいくくらいならどうやっても結論は一緒。
私は死なない。誰かを恨んむならその相手を殺せばいい。
若者よ。失われた”本能”を覚醒せよ。
大人たちは”本能”を”悪”と呼ぶ。生きることそのものは”本能”。
人よ、自由であれ。自分が幸せであるためにのみ生きればいい。
私は友人を持っている。その友人のためなら嫌なことも出来る。
それは一つの”本能”。仲間を守るのは自分のため。
”守りたいから守るだけ”。それだけ。嫌なら守らない。
”世の中の常識”という籠の中に人々は閉じ込められてる。
そんなもの壊せばいい。生きていくために邪魔なら壊せばいいのだ。
死んでいくときに本当に幸せだったと思えるように今を生きる。
私は常にそう考えている。そして私が愛するすべての人にそうあってほしいと思う。
努力を続けよう。生き続けよう。幸せを探し続けよう。
常識なんていらない。楽しければ、幸せなら、それでいい。
それが無ければ本当にみんなが幸せになんてならない。
本当に必要な常識ならば、それは本能が教えてくれるはず。本能を信じよう。
そして努力を続けよう。生きる努力を。
自分が生きていることを認めよう。誰よりも自分自身が。
そうすれば本当の自分を認めてくれる仲間たちが山のように出来るはず。
そうして最後まで楽しく努力していこう。
終わりが来る時は多くの友人に笑顔で言おう。
”あーあ、楽しかった。またどこかで逢いましょう。”と。

私は生きている。君は生きている？
なぜ生きているといえるのだろう。
それは君が私を知っているから。
それは私が君を知っているから。
だから私たちは生きている。