STEEL

最終更新日03/06/03

コラム

コラム111

考えと感情

 昔から人によってですが、私は「クール」とか「冷めている」と言われた事があります。
興味が無い事に対してとか言うのではなく物事全般にその傾向がありました。

自分と他人の中でもその事が少し出ています。
私は変な所でプライドが高く、お陰で損した事も多くあります。
自分がプライドの高さ言えに損した事が分かってからはそのプライドを隠すようになりました。

今迄、人に相談される事が多くありましたが、その時は相手の望んでいる事に対して言葉を使い分けています。
相手が意見を望んでいるのか、同情して欲しいのか、話を聞いて欲しいのかそれに対して自分の考えを話します。
もちろん、配慮はしながら話しているつもりです。
で、
この場合、信用、信頼と言う意味では人から見て十分に良いようですが、冷静に判断すると感情を制御していると言う事があります。

物事を客観的に見て判断すると言う事は自分の感情を制御している・・。それでもすべてにおいてはとても無理ですけどね。
自分が相手に対して感情を制御、見せない事による理性がやたら強くきくのです。

お酒を飲んだ時もそうで、飲んでも自分で制御しますから、記憶がなくなるとかと言うような経験は無いです。
自分が酔っ払っていると逆に冷めるのです・・。

どうやら考えてみると人一倍、理性が強い為に他人に対して感情的になって行動した事があまりありません。
ここでいう感情は日常生活レベルの感情ではなく内面の気持ちで相手にぶつかると言う事です、自分が自分としていられるようにする為に、無意識に性格、考えなどをちゃんと話したり相手に対して態度で示しても、自分自身の他人に対する本当の気持ちを制御してしまうので一般の人付き合いでは得をしても、恋愛などでは損した記憶がありますね。
多分、自分が傷つくのが怖いんでしょうね・・・・と言う理由で自分は強い人間だとは思っていません。

今までに本当の自分で居られた人や感情を素直に出せた人もまた居ます。
それでも、私のような接し方をする人はあまり居ないでしょう・・・変な所で疲れるので・・・。
その接し方を私としては無意識にしているので疲れると言う事ではないのですが、言葉の使い方、話の内容から私が気持ちを出さないと言う事を気づく(見抜く)と言う人もまた、殆どいません。
それだけ、人は自己中心であって、他人をそこまで見ていないと言う事でもあります。

結局、私が感情を制御しようとしているのも考えを合理的にしようとしているのも自分が他人に弱さを見せないようにしている行動に過ぎません。
恐らく、弱さを他人に見せるのを自分のプライドが許さないと言う事なんでしょうね・・・。
だから、自分に素直に感情が出せる人に憧れがあります(笑)、多分、感情を素直に出すのも出さないのもどちらが良いとは言えないにしてもです・・・。

人間の考え、性格、気持ちのどれを取っても自分自身が正確に把握する事は困難であり、これほど不明確なものに真剣に取り組んでいる自分も変なのかなぁ?と・・・この頃思ったりもしています。

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