□ | 全体雑感 | □ | □ | ||
単品のゲームとしてみると小粒。ファンディスクとして見ると、かなり良いと思います。グラフィックが今回やたら美麗ですし、あのキャラがこういう(現代)状況に置かれたらどうするのかな〜という好奇心を充分に満たしてくれました。おまけモードはまさにこれが欲しかった!と拳を握り締めてしまうくらいの充実度です。無印や十六夜を取り出さなくても大きめのイベントなら、このモードだけで流れを追って、しかも音声追加(各キャラ1つずつ?)で記憶を呼び起こすことができますし。宝箱で前作までのイベントを拾っていくシステムも、細部の記憶が薄れているプレイヤーにとっては、思い出が蘇ってくる感じがして良かったです。ただ、
たまに心臓に悪い宝箱もありますけど。 絶叫とかいきなり某キャラの強烈台詞だとか……ある意味DQで宝箱がミミック(パンドラボックス)だったとき以上の衝撃があります(笑)。現代用の新しいBGMも雰囲気出ていて、よかったです。イベント時に流れるピアノ曲が綺麗でした。 若干(かなり?)問題があったのは迷宮内の操作性です。 最初、斜め向いてるからアナログコントローラーで斜め操作なのかな〜と思ったら、思いも寄らぬ方向へ神子が動き絶句。では十字キーで、と切り替えてみると自分の意識から90度回転してる方向へ進んでいきました。1周クリアするころには問題なく狙った方向へ動かせるようになりましたが、最初の頃の気分は DQ3ラストダンジョンのあのトラップ床(周りは落とし穴)。 落とし穴がないだけマシという感じでした(苦笑)。もし、壁にぶつかると音がするシステムだったら、数秒おきにガンガンぶつかる音が鳴り響いたことでしょう。ちなみに私は2周目に入ってから、×ボタンでダッシュできることに気付きました(←説明書を読め)。 迷宮の仕掛けやマップは程よい感じだと思います。全般に、RPG慣れしているとかなり簡単ですが、ワープポイント仕掛けなどは、ぼーっと歩いていた状態の頭に少し活力が戻ってきます(笑)。 戦闘。相変わらず戦闘中のスピードなどは全くストレスを感じないシステムが継続してますし、術台詞がちょっとずつ変わっているなど色々楽しめました。1回の戦闘が手早く片付くゆえに、全特技をコンプリートせずにはいられません(←クリアには全く必要ないのに)。 | □ |
□ | ストーリー・イベント | □ | □ | ||
全体的なストーリーについては、無印・十六夜と比べてしまうとやはり軽めという印象は否めませんでした。最終的な危機はあるものの、以前のような緊迫感や引きずり込まれる感じは、現代設定では当たり前ですが殆どなくなっていますし。ただ、無印であまり見えなかった某サブキャラの一面が表現されていたので、それが良かったと思います。 一方、イベント1つ1つはキャラクターの特徴が色々出ていてそれぞれ楽しかったです。一部ツッコミどころがありすぎてどこからツッコミを入れていいかわからないイベント(笑)とか素面で聞いていられるか、そんな台詞!!なイベントがありましたが(^^;。(以下、無印・十六夜のネタバレ含むので一部伏せ字です)→純砂糖・糖度100%な台詞は速攻早送り体質なプレイヤーには某キャラ関係、甘すぎました……。単純に趣味の違いですけど、個人的には無印弁慶EDのように、じんわりと温かさが伝わってくるようなタイプの余韻が残る感じが好みなので。あと、多少複雑な気分でも十六夜将臣EDとか。よくよく考えると凄い台詞でも敦盛十六夜時の台詞みたいなものは下手をすると気付かずに流してしまってから、後であの台詞って……と気付くくらいなので大丈夫なのですが。 ……話が逸れました。なので、今回のイベントは、甘めが好きな方にはよいのではないかと思います。シリアスなものでは、2周目の3章後半〜4章に掛けてが緊迫感があってよかったです。 スチルはかなり綺麗なものが多くなっていて、無印唯一の問題(と言い切りたい)だった 絶句アニメもありません おかげで、イベント中にいきなり脱力することはなくなりました(違)。 | □ |
□ | コンプリートして | □ | □ | ||
上にも書きましたが、ストーリー面はやや物足りない感があるものの、イベント・グラフィック・おまけモードの素晴らしい充実ぶりからして、総合的に満足です。おまけモードの結晶で、十六夜間章のあのイベントに音声がついていただけでも購入した甲斐はありました。他も「ここで音声つきなら」と思っていたところが丁度新たに追加されていたりして、端からイベント回想を見ていきたい気分になりました。そうこうしているうちに、今度はもう一回無印ルート→十六夜をプレイしてみようかな〜という気持ちになったりして。で、恐らく本編をプレイすると明るさを求めて迷宮がプレイしたくなると思われますので、そうやってエンドレスになると対費用効果は極めて良いということになりそうです(笑)。 | □ |