ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡     クリア後感想色々です。ネタバレ注意。



手強いシミュレーション復活 
これぞエムブレム! と思いました。
きつかったのはやっぱり序盤〜13章あたりまで。7章(左上の宝箱死守が無理な進軍を呼ぶ)、10章(パターン飲み込むまでに3時間近く、分かってから成功するまでにさらに2時間程)、11章(漆黒の騎士の出現タイミングに泣き)、13章(育成したいキャラではカラスに追撃される為、賢者で撃破して回ることに)。ゲーム内時間はそれなりですが実質軽く60時間はプレイしたかと。

セネリオが育ちきってイレースも賢者になって戦力的に大分楽になっても、攻撃されても反撃(撃破)してはいけない(19章)とか、僧侶を突き飛ばしまくるパズルっぽい面(22章)とか、攻撃、回復しようとしたら落とし穴にはまりまくった(23章)とかしてやられる面白い仕掛けが色々あってよかったです。たとえ嵌ったときにはショックでも。

あと漆黒の騎士とラスボスが驚異的に強かったのもなかなか。
殆ど(HP、運以外)フルパラのアイクでも余ダメは9相手は自然回復持ち、こっちは2撃喰らったら沈むほど。にも関わらず固定位置じゃなく、移動力10+間接攻撃2マス分が攻撃範囲で(キャラがいると)自ら突っ込んでくるから、育ちきった回復役(しかも防御固い)でなければ回復すらままならない。

このシビアさに痺れました。

いささか強すぎる気はしますけど、トラ7ベルドや聖魔のラスボスなんて通常武器で簡単に沈みましたから、それよりはこっちの方がいいです(笑)。 でも、蒼炎がFE初めての方だったら、結構な確率で終章詰むような気が。主人公の速さが23以下だったら(特に第一段階)クリア不可能に見えるんですが。終章の敵将がはやての羽落とすってフォローはありますけど。




新システムについて 
・闘技場がない(ボーナスEXシステム)
育成&資金調達マニアとしてはこれを知った時の衝撃は凄まじく、一瞬、クリアできるだろうか? と危ぶみましたが(直後にトラ7のAAAプレイを思い出して気を取り直し(笑))、その代わりのボーナスEXシステムが優秀で、1%の必殺で消滅→リセットの恐怖からも解放されたともいえますからドローかな、と。

・体当たり(ぶちかまし)
騎兵に救出→降ろすがあるのと対のように、歩兵だけが使える1マス移動させ技。序盤でこそあまり必要性はなかった(というか戦力に余裕がなかったから、少しでもそのターン中に敵を減らさなければ危険だった)ものの、中盤以降、とくにリュシオンが加入してからは目一杯活用してました。今までの再行動キャラと違って打たれ弱いので、攻撃範囲に入れっぱなしは200%NG。それを、次ターン行動可能な状態で避難させられるのは大きいです。
画面キャラが妙にリアルに動くので、あんな線の細い天使外見のキャラを突き飛ばすことに、なんとなく罪の意識を感じたりしましたが……。最終章、ナーシルで体当たりとか。竜に体当たりされたら普通生きてはいられないって。せめて掴んで降ろすとか(違)。 今までよくあった「あと1マスあれば!」のパターンの痒い所に手が届く感じでした。

・戦闘画面にHPしか表示されない
これはちょっと。いえ、ある種の緊張感があっていい面もあります。が、いくらターン終了前に相手の情報チェックをしているとは言っても、戦闘中に被ダメも与ダメも命中率も必殺率も見られないのは辛かったです。最初に戦闘画面入ったとき目を疑いました。まさかこの表示で闘技場に入れと言うのか!? それは無茶だろう、と。結局闘技場はなかったので杞憂に終わりましたが。一応メリットとしては、ほとんど数字が表示されないからキャラのアクションに集中できることでしょうか。

・スキル選択
何だろうと思っていたら、スキルMみたいなものでした。私は、主人公の奥義以外は1つも使わないままクリアしてしまいました。なんだか勿体無くて(使わない方が勿体無い)。聖戦形式じゃなくて、気に入ったキャラにつけられるから自由度が増えてます。

・騎兵再移動の変更
これ、ずっと待ってたんです。聖戦のエルトシャン部隊にあれほど苦労させられたのも、これが原因でした。GBAになってからは盗賊みたいなキャラも1,2撃耐えられれば騎兵部隊の前でも結構平気で置き去りに出来て、それがひっかかってましたから。こちらから攻撃を仕掛ける時でも選択の幅が広がりますし、ぜひ次もキープしてほしいです。

バイオリズムはまだよく分かってませんが(おい)、やっぱりFEの新システムはハズレがなくて良いです。難易度もぜひこれくらいをキープしてください。……まだハードでしかクリアしていないので、マニアックをやったら悲鳴を上げるかもしれませんが(^^;。

*マニアッククリアちょっと追記*(5/10)
序盤と終盤は「いつ詰むか、いつ諦めるか」との戦いでした。雑記でも色々叫びましたが、とにかく敵が固い、多い、武器が切れる! 8章にたどり着いたときにはティアマトが使える武器は殆ど使い切ってました。中盤少し楽になったかと思えば18章あたりから遠距離魔法の雨、いえ暴風雨。26章なんて、右上をセネリオ一人で引き受けたにも拘らず、左から来る敵を残り全員でかかってようやく捌ききれるくらいの手ごわさ(*_*)! (ターン短縮なんか狙うのも悪いんですが)
ハードまではどんな局面でも多少の妥協と工夫でなんとか出来て、キャラ育成もある程度自由が利くイメージでしたが、マニアックは最初から1軍キャラを確定しておかないと簡単に行き詰まります。叫びまくりでした。……と言いながらも、予想通りその緊張感がたまらなく面白かったです(笑)。でも固定式でマニアック行くほどの根性はなさそうです(おい)。




ストーリー・キャラクタ 
ストーリーは聖戦と烈火の中間くらいの印象でした。未解決の謎が残っている(!)というのはともかく、しっかり楽しめました。国を再興することは王道でも、道筋がなかなか凝ってたり。これで続編が出れば(紋章2部みたいに)かなり満足です。

キャラクタも、これだけ人数がいるのに全く記憶に残らないようなキャラがいなくて、それぞれ味がありました。「誰だっけ?あの第2預かり所の……(爆)」というキャラはいませんでした。これなら全キャラ語りもできそうです(笑)。加入しない顔出しのみのキャラも、意外なほどしっかり作られてる感じでした。セフェランとか。ステータスをチェックしたので加入しないのは分かりましたが、それがなければ絶対加入キャラだと信じたと思います。シグルーンなんていつ来るのか待ってましたよ……。
ところで、8章衝撃の対面のあとに何度かある漆黒の騎士が出て来るシーン。見るたびに既視感があって何故だろうと思っていたところ、24章で原因が判明。

ゼノギアスのグラーフでした。

もちろんキャラは全然違いますが、あのBGMと登場の仕方が自分の中で思いっきり被ってたらしいです(笑)。




その他いろいろ 
ディスク媒体なのに、読み込み時間が感じられないほど待ち時間が短いのはさすが。そういえばバテンもそうでした。GCは速いってことなのでしょうか。BGMもFEらしさは少なくなってしまった気がしますが、聴きやすいものが多かったです。純粋に気に入ったのの他に、あまりにもイメージはまりすぎで忘れられそうにないのがサウンドルーム44のBlack Wings。これぞカラス!という感じです。

画面の文字はちょっと見辛いところがありました。ウチのTVが古いせいかもしれませんが、特に半濁点と濁点の区別が章タイトル以外では読めなくて……(--;。他は大体文脈で読めるからいいのですが。聖戦、トラ7くらい大きい文字だと読みやすかったのでは?と。 逆に会話中Xボタンで既読メッセージが一括で読めるのはポイント高いです。さっき何言われたっけ?と思うことが、ゲーム中は結構多いので。

グラフィック関係だと、ムービーよりも何よりも、戦闘中のキャラグラフィックが個別になってたのが一番嬉しかったです。昔から主人公は特別でしたけど、あとは記憶にあるのって紋章のマリク(リンダも?)くらいだったんですよね〜。あとはカラーリング区別くらいで。だから1章でティアマトを戦わせた時、赤い髪が揺れるのを見て快哉を叫びました。4章でセネリオの画面を見たときなど、感動のあまり握りこぶしをつくってしまいました(笑)。まさかあの衣装のまま戦闘が見られるとは思いませんでしたよ。イレースもクラスチェンジ前は完全独自っぽいです。2人も独自なところが、魔道士好きとしては拝んでしまいたい気分です。

ところで。

OPテーマがエンディングで流れたって事は続編を期待していいんでしょうか?

漆黒の騎士の謎は解けてませんし(中身もアイテムも)、サナキちゃんとかクルトナーガとか明らかに重要人物っぽいキャラが顔出しだけで終わってるので是非にお願いしたい所です。



Material : Studio Blue Moon

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