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上小野妹子墳
               
積水波濤西渡隋,
孤帆持節萬千里。
國書有問無恙辭,
不朽功勞今寂此。




積水の波濤  西(にし)のかた 隋に渡る,
孤帆 (せつ)()す  萬千里。
國書に 問ふ有り:「(つつが)()しや」の辭,
不朽の功勞(こうらう)  今 (ここ)(じゃく)たり。



石段の尽きるところ、(写真正面)ずっと奥の濃い緑色の塊が小野妹子の墳墓。

「無恙…」の国書は、小野妹子が携えていったものではないが、遣隋使という重任を彼に帰結させて表現した。「…無恙…」は、日本が隋と対等の口をきいた記念碑的な語句の一部。

平成十八年六月十一日

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