唐詩格律と作詩法
中古音 | 現代北京音(通称) | 現代語の抑揚 |
・平声 | ・陰平(一声)※5 ・陽平(二声) |
高くなめらかにのばす ※1 尻上がりに高くいう ※2 |
・上声 | ・上声(三声) | 下がってまた上がる。※6 ※3 |
・去声 | ・去声(四声)※7 | 勢いよく下がる ※4 |
・入声 | (無い) ※8 | 本来の入声は、清濁により去声等へ移った |
※1:陰平(一声)は、「キャーァ、アレー、助けて!」の「キャーァ」「アレー」等の悲鳴のとき(少し大げさか)****************
※2:陽平(二声)は、「えぇっ!何だって!それは大変だ!」の 驚いて尻上がりの「えぇっ!」。
※3:上声(三声)は、「ふうん?そうお?でも、疑わしいなあ。」のいぶかしがったり、疑った感じの「ふうん?」や「そうお?」。
※4:去声(四声)は、「まあ!そんなにひどかったのですか!」と、驚いた感じ。高いところから勢いよく下がる。
※5:現代中国人や中国語学習者は、声調を区別していうときは、普通通称の「一声」、「二声」……という。
※6:これは、この語(字)を単独で、または単語(日本語でいうところの熟語)の終わりにきた場合。或いは、強調するとき、こう発音する。普通、会話の語の中、単語の頭や中の時は、低く下がったまま。特にこれを半上声とよんでいる。
なお、一部の旧上声は、現代語の去声へ移ったものもある。(「巨」等、わずか)
※7:この去声を意味する「四声」は、「よんせい」といって、四種類の声調という意味の「四声」(しせい)と区別する。なお中国語では、前者を、正式の言い方の「去声」(チューション)「第四声」(ディースーション)、または「四声」(スーション)。後者を「声調」(ションディアオ)、「四声」(スーション)という。。
※8:北方方言系の最大の特徴は、入声が無くなったことであろう。本来の旧入声字については、全濁字は陽平へ、次濁字は去声へ、清入声字は平上去は分かれて入った。 去声(次いで陽平、更に陰平)に移ったのが一番多く感ぜられる。しかし、入声音は、南方の六大各方言では、いろいろな形で、はっきりと残している。大ざっぱに云えば、南(南東)へ行けば行くほど、より明瞭な、より完全な入声がある。
(実際の音声:中国人の発声(北京語言音)を聞くときはアイコンをクリックする。
なお詳しくは、現代語音韻と詩韻のページを見ていただきたい。
「□□(心持ち停頓するが、声は続いている)□□(停頓するが、声は僅かに続いている)□□(下三字は、比較的ゆっくりと、そして最後の韻字は強調して、はっきり詠む)」
1999.5月 6.27 7. 4 7.20 9.11 10.14 10.15 10.23 11. 3 11. 4 11.14 2000.2.27 5. 4 7.26 |
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