(1).小令(五十八字以内のもの)か、長くても中調(五十九 字以上九十字までのもの)までのものとする。
長い詞は、押韻の箇所も多くなる。また、長い詞で我々日本人がメリハリの利いた詞を作るのは大変だからだ。
(2).平韻の一韻到底のものを選ぶ。
詞は換韻するものも多いが、その場合は始めが平韻であれば仄韻に換わることが多い。しかし、日本で手に入る韻書は漢詩(唐詩:絶句、律詩用)の韻書なので、仄韻の載っていない韻書が多い。また仄韻が載っていても、我々には平韻の漢詩の伝統・習慣(?)があり、平韻の韻目に因る分類には慣れていても、残念ながら、仄韻には、慣れていない可能性が高い。
(3).出来るだけ押韻の箇所の少ないものを選ぶ。
詞は詩よりも押韻の箇所が多い。中国語で味わう場合は、押韻の文字をはっきり、しっかりと強調して詠むため、押韻で一層味わいが深まる。しかし、漢語を異国語とする我々にとっては、押韻は難関の一であるし、日本人は、それを日本風に読み下すという、一種の翻訳を通じて味わう。そのため、音韻の美しさは、味わえない。そのため、日本人の中でのみ玩味する場合は、出来るだけハードルの低い方を採った方がいいかもしれない。
(4).単調のものを選ぶ。
詞には、単調と双調のものがあるが、(1)と同じ理由で単調を選んだ方がよい。また、双調で前、後と分かれていれば、過片の処理問題がまた持ち上がってくる。
(5).複雑な制限事項(特定の声調を使用するものや逗、その他)があるものは、避ける。
例えば調笑令などは短いものの、畳句や文字を顛倒させて使うこと、また、全句の押韻、更に数回に亘る換韻と、実に多くの要求がある。 わたしもこれを作ったことがあるが、作り甲斐があって面白いものの、初めは避けた方がよいのではないか。
等々。
99. 6.17 99. 9. 4 99. 9. 5 99. 9. 6 99. 9. 7 99. 9. 9 99. 9.22 99.10.10 00. 2.27 00. 4.16 00. 9. 1 00. 9.21 03. 2. 9 |
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