huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye




                                                          
      
男人結界
                         
炎風十里拂人面,
遠遠藁街欲暈眩。
文字不敎男一休,
光輝女專月臺趁。





炎風(えんぷう) 十里  人面(じんめん)(はら)ひ,
遠遠(ゑんゑん)たる藁街(かうがい)  暈眩(うんげん)せんと(ほっ)す。
文字(もん じ )は 男をして一休せ()めず,
光輝の「女專」  月臺((プラットホーム))より()はしむ。


  炎熱の中、方々を廻らざるを得なかった。
  帰途、足が棒のようになってやっとの思いで駅へ辿り着いた。が、入り口近くは「女性専用車」の乗り場。実際の所、もう一歩も余分に動く気はしなかったが、時間はずれとはいえ、やはりそこは敷居が高かった。「女性専用」の文字には、すごい威圧感がある。で、とことこと、横へ廻っていった。嗚呼、難しい世の中。
  そこで一首。

      **************


・結界: 一定地域を聖域として印を結び、護り浄めること。ここでは「女人結界」をもじって「男人結界」とし、結界して男性の出入りを禁じること。男人禁制とする区域のこと。
・人面: 顔。
・藁街: =稾街。漢代の長安の街の名で、蛮夷(≒属国)の使節の宿舎があったところ。ここでは、大使館街・領事館街の意として使う。ビザ取得のため、総領事館に行って来たことを謂う。
・暈眩: 目がくらむ。
・文字: 「女性専用」の文字。以下の類似表現もこれを指す。
・月臺: プラットホーム。

平成十八年八月一日

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