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  弘川寺看花          

  千古弘川河内春,
  萬人齊望醉芳雲。
  塞車無限天將暮,
  可以看花明月門。
弘川寺への道は、車が蜿蜒と繋がっていた。 弘川の里を上っていくと。
境内入り口の桜、隅屋(すや)桜。南朝の忠臣隅屋正高卿がこの樹の下で奮戦し、討ち死にを遂げたと云う。
隅屋(すや)桜を通して本堂を望む。 上ってきた道をふり返ると。
本堂の右奥の方に登って行くと、桜の花の中に西行の庵や庵跡、墳丘
があり、同様に似雲の墓がある。
西行法師の庵への道から境内をふり返ると…。
千古の弘川  河内の春,
萬人 齊
(ひと)しく 望む  芳雲に醉(ゑ)ふを。
塞車
 限り無し  天 將(まさ)に 暮れんとす,
以って  明月の門に 花を 看るべし。

   ********************************
  今日弘川寺へ出かけた。渋滞が激しい。桜の時期の最後の日曜だからだろうか…。
  時間だけが経っていく。そこで、一首。
  三時半に辿り着いた。
・塞車: 車の渋滞。

平成十九年四月八日

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