八月(二十日(土)〜)二十一日(日)、(九度山と)高野山に行った。
二十日の午後、九度山駅から二人だけ高野山に向かい(他の観光客は難波駅の方に向かったが…)終点の極楽橋駅で、ケーブルに乗り換え、高野山山上に着いた。
この詩は、極楽橋の上の方に繁っているコウヤマキは、秋空の下、秋の気配に包まれている。さりながら、わたしたちの宿坊の部屋に限って西側に向き、窓一杯の夕陽を受けて、昭和の初期のように大自然の中にいた。日想観の修行(=西天の落日を観て、極楽浄土を見ると云う修行)をするのには恰度よかろうが…。平成に長く生活している凡骨には、クーラーの冷気が恋しい……というもの。が、夜から明け方にかけては極めて快適だった。
行程は:⇒九度山駅⇒極楽橋駅(ケーブル)高野山(山上)駅…宿坊(夕食:精進料理・(泊)・朝のお勤め(希望者)・朝食)…摩尼宝塔…苅萱堂…一の橋口…(奥の院参道)…中の橋(Uターン)…一の橋口(昼食1300円×2+beer)…(金剛峯寺の方に向かって)…高野山(山上)駅…帰宅。
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・宿坊: |
参詣者が泊まる、寺の宿舎。宿院。 |
・極楽橋: |
「ごくらくばし」。南海電車・高野線の終点の駅名。 |
・羅漢松: |
コウヤマキ。 |
・秋穹: |
秋空。 |
・西嚮: |
西に向かって。 |
今までのわたしの「高野山」の詩:
『高野山山下春望』(平成23.4.10)
「高野春霞滿翠微,紫雲深處草萋菲。
生于日域誰復想: 風舞櫻花映落暉。」
『高野山奧院』(平成20.7.20)
「翠嵐山道繞高野,海樹C高竝火雲。
千古英雄奮躍盡,茫茫化爲国ロ墳。」
『高野山』(平成18.7.9)
「高野山深碧堺氈C林枝蓋徑滿苔鱗。
一橋奧院權門處,五蘊北邙キ化塵。」
『高野山其二』(平成18.7.9)
「紀伊古道幽冥中,高野林深路欲窮。
重嶺豁然開曠土, 桃花源裡陌阡通。」
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