壯士在北庭飮酒
鈴蘭花憶舊艨艟,
看我江山煙霧中。
自古誰需杯裏論,
酒豪何必是英雄。
壯士 北庭に酒を飮む
鈴蘭
(
スズラン
)
花に
憶
(
おも
)
ふ 舊
艨艟
(
もうしょう
)
,
看
(
み
)
よ
我
(
わ
)
が
江山
(
かうざん
)
煙霧
(
えん む
)
の
中
(
うち
)
。
古
(
いにしへ
)
より
誰
(
たれ
)
か
需
(
もと
)
めん
杯裏
(
はい り
)
の論,
酒豪
何
(
なん
)
ぞ
必
(
かなら
)
ずしも
是
(
こ
)
れ英雄ならん。
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北方領土を繞る歌。
平成二十八年八月二十一日には、『千島船歌』「朔北海鳴千島號,響來一曲望ク謠。何時能上祖先墓?君影草香冰化朝。」
を作った。
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・北庭:
漢代、北方の匈奴のいた地。ここでは我が北方領土を謂う。
・鈴蘭:
我が北方領土の一、国後島(くなしりとう)に美しく咲き誇るという花。
・憶:
思い出す。
・艨艟:
〔もうしょう;meng2chong1○○〕軍艦。先の大戦に際し、隣の択捉島(えとろふとう)に集結した聯合艦隊を指す。
・江山:
(北方領土を含む)祖国の山河。
・何必:
何ぞ必ずしも(…せん)。反語の表現。
・是:
これ…なり。…である。これ。
令和元年五月十七日
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