小犬與包裹

小包千里關東便， 犬問：「是何？」坐對面。 怦怦心跳竹陰居， 出現一書宰相傳。

                         　　　　　　　　　　                　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
                                               

小犬(こいぬ)と包裹(こづつみ)と 小包(こづつみ)　千里　　關東の便(びん)， 犬は問(と)ふ：　「是(こ)れ何なりや？」と　對面に坐る。 怦怦(はうはう)　心は跳(をど)る　　竹陰(ちくいん)の居(きょ)， 出現す　　一書　『宰相(さいしゃう)の傳(でん)』。 　　　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

小包が届いた。 　　早速、ハサミで開けることにした。すると、愛犬・清正はわたしの向かい側に坐り、小包を注視している。「何が入ってるのかな〜」と。 　　本が出て来た。『まんが政治VS.政治まんが』（佐藤正明著）。すばらしい！ 　　が、愛犬は、座をはずして、離れていった。 　　　------------- 或いは、愛犬の姿を最後まで描けば： 　　包來千里關東處， 　　犬問：「是何？」對面踞。 　　怦怦心跳竹陰居， 　　看出圖書犬乃去。 包(つつみ)は來(きた)る　千里　　關東の處(ところ)， 犬は問(と)ふ：　「是(こ)れ何なりや？」と　對面に踞（きょ）す。　（「踞」：膝を立てて坐る。うずくまる。） 怦怦(はうはう)　心は跳(をど)る　　竹陰(ちくいん)の居(きょ)， 圖書を看出( み いだ)したれば　　犬 乃(すなは)ち去る。　（「看出」：見抜く。見分ける。見て知る。）

令和元年八月七日

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