聖旨 |
祇園精舎響鐘聲, 記得趙高王莽名。 聖上憂民瘴氣節, 傳聞叡慮隱蒼生。 |
聖旨 記し得たり 聖上 民を憂ふ 傳へ聞く ***************** |
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皇上萬歳,萬歳,萬萬歳! ----------------- ・聖旨:天子のお考え。天子のみ心。大御心(おおみこころ)。 ・祇園精舎:釋迦が説法をした寺。『平家物語』に「祇園精舍の鐘の聲、諸行無常の響きあり。娑羅雙樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者もつひにはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高、漢の王莽、梁の朱忌、唐の祿山…」とある。 ・趙高王莽:前出・『平家物語』に「秦の趙高、漢の王莽、梁の朱忌、唐の祿山…」とあるのに因る。 ・聖上:天子の尊称。=皇上。 ・瘴気:疫病蔓延の気。 ・叡慮:天子のみこころ。報道に拠ると:6月24日、宮内庁の長官は定例の記者会見での、「オリンピックをめぐる情勢につきまして、陛下は現下の新型コロナウイルス感染症の感染拡大につながらないか、懸念されていると拝察している」とのことに因る。 ・隠:心の底から深くしみわたってあわれむ。 ・蒼生:人民。万民。 |
令和三年六月二十四日 |
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