huanying xinshang Ding Fengzhang de zhuye

                                          


四國會議 紈袴

三蘭相國伯倫公,
敢主調諧綏靖雄。
慕黑香醪一飮後,
不知索爾起狂風。




相國しゃうこく  伯倫チェンバレン公,
敢へて 調諧てうかいつかさどる  綏靖すゐせいの雄。
慕黑ミュンヘン香醪かうらう  一飮ののち
知らずや 索爾トール  狂風 起こせしを。


            *****************************
                      
 
核開発問題に関しての六カ国協議(=六者会合、六者協議)についての詩。                   -----------------------

・四國會議: 四ヶ国会議。この詩では、後出の第二次世界大戦前夜、ミュンヘンで開かれた英仏と独伊の会議。ここでの指すところは、六カ国協議。
・紈袴: 白い練り絹のはかま……。
・三蘭: 英格蘭(イングランド)、蘇格蘭(スコットランド)、愛爾蘭(アイルランド)の三つの蘭。三島よりなる大英帝国を謂う。
・伯倫: 張伯倫(チェンバレン)のこと。第二次世界大戦前のイギリスの宰相。
・綏靖: 「綏靖政策」を謂う。宥和政策のこと。ここでは、第二次世界大戦前夜、英仏がドイツの拡張主義に対して採った妥協的、消極的な外交政策。
・慕黑: 「慕尼黑」(ミュンヘン)を謂う。1938年9月末にミュンヘンで開かれた四ヶ国会議を指す。チェコスロバキアのズデーテン地方の帰属問題をめぐって、イギリス(チェンバレン)、フランス、ドイツ(ヒトラー)、イタリアの四ヶ国の首脳が会談した。ドイツのアドルフ・ヒトラーは、(ドイツ系住民が多数を占めていた)ズデーテン地方のドイツへの帰属を主張した。イギリスのチェンバレンは、ドイツの主張を呑み、ズデーテン地方のドイツへの割譲を全面的に認める代わりに、これ(ズデーテンのドイツへの割譲)で最終的なものとし、これ以上の領土要求を行わないことを確認した。しかし、このイギリス側の譲歩は、ドイツ側に誤ったサインを送ったことになり、その一年後、ドイツはポーランドに侵攻を開始した。
・索爾: ゲルマン民族の軍神であるトール雷神。


平成二十年六月十五日




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