九段有涙

九段靈櫻碧血凝， 招魂大祭添明燈。 不忘往事國殤熱， 赤鐵威風請繼承。

九段の靈櫻に　　碧血　凝こり， 招魂(せうこん)の大祭　　明燈を添ふ。　　 忘れず　往事　　國殤(こくしゃう)の熱を，　　 赤鐵の威風　　請こふ　繼承せよ。 　　　　　*****************************

所用で東京へ行った。その後、皇居前⇒九段下⇒青山⇒浅草⇒上野と廻った。 　靖国神社は、ちょうど「みたままつり」で、提灯（ちょうちん）や雪洞（ぼんぼり）でいっぱいだった。 　「遊就館」に特攻兵器の人間魚雷『回天』があった。見た第一印象は、「可哀相に。こんなところで…。かわいそうに…」だった。あれは、魚雷に人間を押し込んだだけのものではないのか。兵は佹道なり、と云うものの、武人は大切にしないといけない。武人をして武勲を何度も立てさせること（生還を期すこと）を指揮官は考えるべきで、指揮官は百％死ぬことを命令すべきでない----このような感想を抱いた。痛ましいことだ。 　それでもなお、出撃していった護国の英霊に深謝する。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　合掌

平成二十二年七月十五日

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