石水堤上念王孫

長堤十里水天暄， 春草雖萋傷我魂。 鬱鬱中心向那訴， 嶺陰道遠念王孫。

長堤(ちゃうてい)　十里　　水天(すゐてん)　暄(あたた)かく， 春草(しゅんさう)　萋(せい)たりと雖(いへど)も　　我が魂(こん)を傷(いた)ましむ。 鬱鬱(うつうつ)たる　中心　　那(いづ)れに向(む)かひてか訴(うった)へん， 嶺陰(れいいん)　道(みち) 遠(とほ)くして　　王孫(わうそん)を念(おも)ふ。 　　　*****************************

石川と大和川の合流点に犬を連れて行った。春の川原の遠景も、冬枯れ状態の葦の原も、すべて、東北の風景を聯想してしまう…。胸が詰まってくる。 　　どうしていることだろうか…。 　　　　　----------------------- ・嶺：ここでは筑波嶺をいう。 嶺陰：筑波山の北側。筑波嶺外。 （上の写真は、以前のもので、場所もやや違う。CFカードが壊れてしまい、撮った写真が駄目だったので、仮にこれを使った）

平成二十三年三月二十九日

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