オイルの役目オイルの役目とは次のようなものです。 |
潤滑 | 冷却 | 清浄 | 防錆 | 密封 | 応力分散 |
この中で最も重要な物は潤滑です。固体同士の接触では必ず摩擦が発生します。 これは固体の表面の凹凸が引っ掛かり合うために発生します。 従って滑らか表面を持つ固体がもし存在すれば摩擦は発生しない事になります。 物理の試験問題にある「滑らかな表面」というのは摩擦が発生しない表面の事です。 濡れたテーブルの上にコップを置くとツーッと滑る事があります。 オイル交換の必要性 オイルに付いて多くの人が疑問に感じている事は、オイルに金を掛け過ぎているんじゃないだろうか?という事ではないでしょうか。 1970年頃に日産チェリーX1(1200ccOHV80ps)に乗っていた頃オイルは一体どれくらい保つのか試した事があります。 BMW.R100RSに15万km乗っている人でオイルを一度も交換したことがないという人がいます。足りなくなったら継ぎ足し継ぎ足しで乗っているという事でした。 1967年から3年間S600に乗っていましたが、この頃使っていたオイルはホンダウルトラオイルで粘度は20Wか30Wのシングルグレードでしたが(これは後述しますがおおよそ20W-20、30W-30に相当します)、API規格の等級などは無く今と比べたら全く劣悪なオイルだったと思いますが、それでも4万kmエンジンはなんの異常も無く走りました。 クラウンに乗る知人で4L1000円のオイルを6000キロごとに入れてる人がいますが、10万キロ走った今でもエンジンは快調です。 こうした事から結論付けられる事は、オイルは現代のSJでありさえすれば一番安いもので大丈夫、10,000kmくらいは十分保つだろうという事です。 ただしこれは十分にテストして売られる現代のクルマについていえることであり、特にスーパーセブンの場合、これはかなりいじったエンジンであったり古いエンジンだったりしますから、現在の常識はそのまま適用できないこともあると思います。オイルの劣化はブローバイガスに含まれるガソリンや窒素酸化物によって進行しますが、ケントエンジンはブローバイガスを除去する装置がありませんからオイルの劣化は早いはずです。 例え少々の無駄があったとしても愛車には出来るだけいい状態でいてほしいというのがスーパーセブンやサイドカーに乗る人の本音ででしょう。 オイルの種類オイルはベースオイルと添加剤を調合して作られますが、このベースオイルの作り方によって3種類に区分されます。 |
鉱物油 | 原油(鉱物油)を精製してベースオイルを作ったもの。ベースオイルの品質がオイルの品質を左右するため、原油の品質、精製方法が重要となる。 かつては「100%ペンシルバニア産原油使用」などと原油の種類を宣伝に用いていた物もあった(ペンゾイル)。 粘度指数などの諸性能を向上させるには添加剤を入れるが、これが多量になりすぎると炭化物の発生、局所的な粘度低下などの原因となるために限界があり、性能は化学合成油に劣る。 |
化学合成油 | ベースオイルとして望まれる特性の物を原油を主材料に化学的に合成して作ったもの。 通常ポリ・アルファ・オレフィン(PAO=パオ)が多く使用されている。 高粘度指数、低温流動性、蒸発性、熱酸化安定性、燃焼した際のカーボン堆積などベースオイルの段階で種々の特性に優れている。 一方、パオはゴムを収縮させる傾向があるため、これを抑制するためにエステルを混合する形で使用される。鉱物油に比べて価格が高い。 |
部分合成油 | 鉱物油の性能を補う目的で化学合成油を20〜30%混合したベースオイルを用いたもの。パートシンセティックあるいはセミシンセティックなどと呼ばれる。 |
オイルの品質の規格1970年にAPI(アメリカ石油協会)とSAE(アメリカ自動車技術者協会)が中心となって現在のAPI規格が作られました。 |
分類 | 耐磨耗性 | 酸化安定性 | 清浄性 | 分散性 | 防錆性 | |
SA | 1970 | ─ | ─ | ─ | ─ | ─ |
SB | 1970 | △ | ─ | ─ | ─ | ─ |
SC | 1970 | △ | ○ | ○ | △ | △ |
SD | 1970 | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ |
SE | 1972 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
SF | 1980 | ◎◎ | ◎ | ◎◎ | ◎◎ | ◎ |
SG | 1988 | ◎◎ | ◎ | ◎◎ | ◎◎ | ◎ |
SH | 1993 | ◎◎ | ◎ | ◎◎ | ◎◎ | ◎ |
SJ | 1996 | ◎◎ | ◎ | ◎◎ | ◎◎ | ◎ |
なお日米の自動車工業界で組織するILSACの規格としてGF-1、GF-2がありGF-1はSH、GF-2はSJに相当します。 SFでは現在のオイルにほぼ匹敵する性能となっていますが、SFのオイルでスラッジの固まりが発生してクランクケース内に落下する問題が発生し、これに対処するためにSGが定められ、さらにエンジンの性能向上などに対応して現在のSJに至っています。 オイルの粘度粘度に付いて特に重要な物は次の3つです。 |
1.低温始動時にオイルが良く行き渡る |
2.油膜が切れない |
3.粘性抵抗による馬力損失が少ない |
スーパーセブンやサイドカーに乗っている人にとって重要なのは恐らく1と2でしょう。 粘度の表示はSAEの規格が使われ、15W-50の場合15Wが低温時の粘度、50が高温時の粘度をあらわします。ここで15Wや50は粘度番号と呼ばれ、高温時の粘度番号が50というのは高温時の粘度がSAEの定める試験条件によるSAE50に合致すると言う事であり、高温時の粘度そのものが50だと言う事ではありません。 外気温に対してどの粘度のオイルが良いかに付いては、 1.始動時にオイルがオイルポンプで吸い上げられる事 を前提として次のような対応表が知られていますが、これは一つの目安に過ぎません。 |
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外気温(℃) | −30 | −20 | −10 | 0 | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 |
粘度番号 | 5W | 10W | 15W | 20W | 25W | 20 | 30 | 40 | 50 |
SAEに定められている粘度の具体的な数字は下表の通りです。 この規定は1995.12に改定されたもので、同じ粘度番号でもそれ以前のものより低温での粘度は低く、高温での粘度は高く設定されています。 ここで高温時粘度は100℃及び150℃の粘度を指定しています。下表から粘度というものは強度などと同様一つの指標だけでは表せない事が分かります。 |
SAE 粘度番号 |
低温時粘度 | 高温時粘度 | ||
CCS粘度 mPa・s |
ポンピング粘度 mPa・s |
動粘度 mm2/s(100℃) |
高温高せん断粘度 x106/s(150℃) |
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0W | 3250(-30℃) | 60,000(-40℃) | 3.8 | − |
5W | 3500(-25℃) | 60,000(-35℃) | 3.8 | − |
10W | 3500(-20℃) | 60,000(-30℃) | 4.1 | − |
15W | 3500(-15℃) | 60,000(-25℃) | 5.6 | − |
20W | 4500(-10℃) | 60,000(-20℃) | 5.6 | − |
25W | 6000(-5℃) | 60,000(-15℃) | 9.3 | − |
20 | − | − | 5.6以上 | 2.6 |
30 | − | − | 9.3以上 | 2.9 |
40 | − | − | 12.5以上 | 2.9〜3.7 |
50 | − | − | 16.3以上 | 3.7 |
60 | − | − | 21.5以上 | 3.7 |
オイルは低温では硬く高温では柔らかくなる性質があります。これは鉱物油ではロウ成分の性質です。この性質の小さい物を粘度指数が高いと言います。鉱物油では添加剤により粘度指数を高めますがこれには限界があり、粘度指数の上では化学合成油が勝ります。 上表でWのついた粘度番号は主として低温時粘度を定めており、Wの付いていないものは高温時粘度のみを定めています。 20の物では逆に高温時粘度だけを定めており低温時粘度は定めていませんが、これは20℃にもなれば粘度は十分柔らかくなるから大丈夫という事のようです。実際には20の物は上記のように20ー20Wにほぼ相当します。 出来るだけエンジンに負担を掛けないようにするには、先ず低温始動時にエンジン内に十分にオイルが行き渡る必要がありますから低温時粘度は15W以下は欲しいところです。(これは東京で使用の場合で、北海道の冬では10Wが必要でしょう) スーパーセブンBDRでBPコース・クラシック(20W-60)を用いる際には十分に暖気をする必要があるでしょう。 オイルが硬すぎると空気を吸い込んでしまいオイル供給が途絶える事があります。 高温時粘度は油膜が切れない事が重要ですから50は必要と思います。 1700SSやBDRなど旧いケントエンジンを用いた物はベアリングなどの精度が最新の物と比べて良くないために油膜が切れやすいという事が考えられますから粘度の高い物が良いと思います。ただしコース・クラシックの20W-60と15W-50とどっちが良いかとなると、50でまだ粘度が足りないと言う事はちょっと考えられないので私は始動時の磨耗を防ぐ意味で15W-50の方が良いのではと思います。 サイドカーで空冷エンジンの場合、渋滞でエンジンが過熱気味になる場合がありますからやはり50は必要です。なおエンジンが過熱気味となった場合は熱歪による疲弊が出ますからオイルの粘度だけではこれを防ぐ事は出来ません。 |
BPに見るオイルの種類ザ・ブリティッシュ・ペトロリアム 下の表を見ると実に様々のオイルがありメーカーの「何でもいいから好きな物を選んでね」というメッセージが聞こえてきそうですね。 スーパーセブンは3.7Lしか抜けないので3,000kmごと、サイドカーは1年半(4,000km)ごとに交換しています。BDRのように7Lも入るものであれば5,000kmで大丈夫でしょう。 |
品名 | 粘度 | 価格 | API分類 | 種類 |
Visco Zeta | 10W−60 | 12,000 | SJ | 化学合成油 |
Visco Gamma | 5W−50 | 9,800 | SJ | 同上 |
Visco Alpha | 15W−50 | 8,400 | SJ | 同上 |
Visco Beta | 5W−40 | 8,400 | SJ | 同上 |
Vervis Racing | 10W−50 | 5,980 | SJ | 同上 |
Vervis Formula | 15W−50 | 4,980 | SJ | 部分合成油 |
Vervis Move | 10W−30 | 4,980 | SJ/CF | 化学合成油 |
Vervis Strada | 5Wー40 | 4,600 | SJ | 部分合成油 |
Vervis Plus | 10W−40 | 3,980 | SJ | 部分合成油 |
Vervis Pure | 5W−30 | 3,980 | SJ | 部分合成油 |
Vervis Coranda | 10W−30 | 3,480 | SJ | 鉱物油 |
Vervis Neo | 15W−40 | 2,980 | SJ | 鉱物油 |
Corse Classic | 20W−60 | 5,800 | SG/CD | 鉱物油 |
化学合成油はいいのか? 化学合成油は初期の性能が良い事は事実ですが、ある段階で急に劣化が進むということがまことしやかに言われています。この件に付いて考えるにその可能性は完全には否定できないように思います。 しかし実験室での酸化と実機での酸化は同じメカニズムで進むとは限りません。 またオイルは少なからず劣化するものですが、いざ劣化した後でどういう性状になるのかもはっきりしていません。つまり鉱物油は歴史の裏付けがあるのに対し化学合成油の場合には恐らくは大丈夫なのでしょうがわずかの不安もあります。この問題については探しましたが見つかりませんでした。 現在のオイルの性能から言えば部分合成油で十分な性能である事から私はしばらく部分合成油を使っていました。 しかし3,000kmでの交換なら劣化後の問題はありませんから、現在は出来るだけ車を大切にする意味で化学合成油を使っています。 R500Rのようにピストンスピードが26m/secに達する物ではオイルの性能が重要となりますから化学合成油を短いサイクルで使う方が良いでしょう。さらにサーキット走行などをする場合には油温がかなり上昇して部分合成油の添加剤が変質するという問題があるそうですから、やはり化学合成油が良いでしょう。これは油温が上昇する空冷のサイドカーについても言えるでしょう。ただし古い車では化学合成油だとゴムを痛めるという問題もあるようです。 さらに後で書きますが、ドライスタートの問題からも化学合成油のほうが安心と言えます。 オイルに関するよくある疑問<高いオイルを長く使うのと安いオイルを短く使うのとどちらが良いか> 4L10,000円のオイルを1万kmごとに入れるとオイルの汚れがひどくなります。オイルが劣化する可能性もあるしこの汚れの中にスラッジの粒子が含まれており、これがベアリングに入ると良い影響はありません。またオイルの通路をふさぐ事もあります。 <異なるオイルを混ぜるとどうなる> これまで、ここ5年ほどでもペンゾイル、バルボリン、BPのVisco Alpha、Vervis Formuraと使って現在は化学合成油に至っています。オイルの銘柄を変える際は半端にあまるものが出てきますが、(さらに時々どこかから安い1L缶を貰ってきます) こうした物は全てヤマハセローにぶち込んでいました。(♪ごめんねっセロー) もともとオイルをドレーンなどから抜いても0.3Lほどはエンジン内に留まりますから、他の物と混ぜてはいけないとなると銘柄を変えられない事となります。 <あまり走らない場合でも1年に1回交換すべきか> エンジンの中というのは密閉されている訳ではありませんが、かといって外気が自由に出入りするものでもありません。走行後にエンジンを止めた際、エンジン内部にはブローバイガスと水蒸気が充満していますが、この水蒸気は冷却されてエンジン内で結露します。 この水蒸気がオイルと反応して無くなれば外から新たに水蒸気が入ってくる事が考えられますが、オイルはこうした条件下では滅法強く常温で水蒸気と反応するような事はありません。 オイルが運転中にさらされる高温高圧高湿度から見れば停止したエンジンの中などはさながら無風状態と同様です。 従って2,3年でオイルが劣化するとは考えられません。ST1100サイドカーでは1年半での交換を10年続けましたが全く問題ありませんでした。ブローバイガスの問題についても、これは運転した回数、つまり距離に依存すると考えられます。 なおオイルの状態をチェックするには抜いたオイルで診るという方法もありますが、フィラーキャップに付着したオイルで見るのが一番有効です。 暖機運転の重要性タクシーなど営業車は40万kmも走るのに一般車ではそうは行きません。これはなにが一番違うのかというと一回当りの走行距離が違う(冷間始動の回数はさほど違わない)と考えるのが妥当なように思います。 と言う事はエンジンがまだ十分に温まっていない内の磨耗や疲弊がかなり大きいと言う事でしょう。ピストン・クリアランスで言うと、エンジンを始動すると先ずピストンが加熱されますからクリアランスは小さくなります。その後シリンダーが徐々に加熱されてクリアランスが大きくなり、始動30分位で所定のクリアランスになります。 ただし普通に走る程度では(オイルの供給さえ十分であれば)エンジンはほとんどダメージを受けませんから車を止めたままでの暖気は必要ないというのが私の持論です。 私の場合始動したらすぐに走り出し、国道に出るまでの10分は出来るだけ穏やかに走り、水温が80℃になったら普通に走ります。始動30分ほどで油圧が下がって一定になったら暖気終了と見て急加速OKとしています。 ドライスタートさらにいわゆるドライスタートの問題があります。これは長い間車に乗らずにいた場合に油膜が落ちてしまってエンジンスタート時に固体間接触が起こるという問題です。 これを防ぐには粘度の高いオイルのほうが油膜が落ちにくいということもありますが、油膜が落ちるということよりも蒸発してしまうことがありますから鉱物油よりも化学合成油がいいということになります。 またオイルフィルターを交換する場合にはカラのフィルターをつけてそのままエンジンをかけるとかなり長い時間オイル供給がストップしますから、フィルターの中にオイルを入れてからつけるなどの工夫が必要です。フィルターの交換は必要以上にはしないほうがいいでしょう。 マイクロロンは効くのか私は初めはマイクロロンで処理したクルマがオイルなしで走ったという宣伝はでたらめだと思っていました。オイルなしではピストンの冷却が出来ずすぐにピストンが溶けるはずだと思ったからです。 ところが数年前に販売元の主催で箱根で実際に公開テストが行なわれたそうで、その時にはオイル無しで最終的にはカムシャフトが焼き付いたそうですが、それなりには走ったそうです。(ピストンは空気だけでも結構冷却されるんですね) なおメタルというものはもし直接接触が起きた時には主成分である錫が摩擦熱で溶けて滑りを維持するそうです。 追記(2004.9.5) 最近福野礼一郎さんの 「クルマはかくして作られる」 などを読みましたが、自動車メーカー技術者の考えとして添加剤の類はクルマにはやはり良くないようです。エンジンオイル添加剤、ATF添加剤、ガソリンタンクの水抜き剤、タイヤの艶出し剤全てよくないそうですね。 添加剤などというものは値段そのものはそれほど高いものではないので、入れたほうがいいのであれば最初から入ってるということですね。 硫黄系の添加剤などはベアリングを腐食させるしガソリンタンク水抜き剤のアルコールも腐食の原因となるそうです。 マイクロロンの場合も恐らく(一時的に?)摩擦を減少させる効果はあるのかも知れませんが、長く時間が経った場合にどうなるのかはよく分かりませんね。 あるテフロン系添加剤を入れた例でメタルの下部だけに強く浸透してテカテカに光ってた例もあるそうです。こうなるとメタルのクリアランス寸法が変わりますから油膜の中にシャフトを浮かせて固体の直接接触を防ぐというメタルの本来の働きは阻害される可能性があります。 人間に例えればあるスタミナドリンクを飲んだら飲んだ直後は元気になるが、長い間飲み続けたら内蔵に支障をきたすということもあるかもしれませんね。 一発勝負のレースに使うだけならそれでいいのかも知れませんが・・・。 非ニュートン系オイルはいいのか非ニュートン系オイルは回転するものに絡みつく性質があるということです。ニュートンの力学の法則に従わないから非ニュートンという訳ですね。これについて疑問に思うことは非ニュートンがそんなにいいのならなぜBPやモービルなど名の通った大手からは出ていないのかということです。現在はごく一部から市販されているだけです。 オイルというものは単純な潤滑性能だけでなく酸化防止、粘度安定、劣化した後の性状が有害でないことなど実に様々な性能が求められます。名の通ったメーカーからは市販されていないということは潤滑性能以外の部分で何か問題があるのではないかという疑問があります。 肝心の潤滑性能に関しても、回転するものに絡みつくということはカムシャフトの潤滑には確かに有利かもしれませんが、物理的性質が普通のオイルと全然違うということは、メタルやシリンダー内壁の潤滑はどうなのか。こういう部分の潤滑は普通のオイルが持っている物理的性質を前提にクリアランスなどが設計されています。物理的性質が全然異なるオイルの場合大きな問題が出るということもあるのではないかという疑問もあります。 ただし非ニュートン系は油膜保持能力が強くドライスタートに効果があると宣伝されています。これが事実であるとすれば大きな効果があることも考えられます。 結局今の私の判断としては信用できる名の通ったメーカーのものを買ったほうが無難だろうということです。 2000.11.27 作成 |