スーパーセブン故障履歴

(96.5〜12.12)


スーパーセブン・ボクスホールを7,000kmで購入以来55,050km走行までのトラブルを下表にまとめました。
なお私のスーパーセブンは93年式であり、現在販売されているスーパーセブンはこれよりもかなり改善が進んでいるらしいことはお断りしておきます。
   
全塗装しました。
   
 距離 km トラブル トラブルの内容と対応
 7,000 納車  
 7,300 ホーンボタン不良 鳴りっぱなし、修理(インパネに移設)
  1速クラッチミート時異音 クラッチあわせの時に時々「クーッ」と音が出る。様子を見ることとする(後述)
10,100 エンジン不調 ウェーバー・アルファ装着で解決。
12,800 1回目車検  
14,020 オルタネータ不良 充電せず、日立LR144−133に換装
14,900 ヒーター作動せず 修理
  ヒーターコア水漏れ 修理
  冷却水ホース劣化 交換
16,480 E/G部異音 走行中時々E/G部からガーッと音。フレームの歪みで冷却ファンとシュラウドが接触。修理
17,850 Rrスタビ折損 修理(溶接)
18,700 エアフィルタ劣化 ウェーバー・アルファ装着時に付いてきたソックスのフィルターをK&Nに交換
20,200 ライトステー錆 塗装
  ノーマルタイヤ性能不足 ミシュランGTXビラージュ195/50ー15装着
20,420 リアAアームブシュ劣化 交換
21,050 マフラー取付け部ブシュ破損 交換
21,970 ウェーバー・アルファ結線外れ 燃費悪化、インテークマニフォールドとバキュームセンサ結線外れ。結線強化
23,600 クラッチ切れ不良 マスターシリンダO/H
24,050 クラッチペダル上部ブラケット損傷大 両持ちのブラケット作成・交換(写真参照)
(新車時は片持ちタイプで過大負荷あり)
  ブレーキ効き不良 パッド張替え、ブレーキディスク研磨
27,300 2回目車検  
  Frスクリーンガラス傷多し 交換(旭硝子、ラミセーフ)(後述)
28,350   ブルックランズスクリーン取り付け
  バッテリー容量低下 交換(購入から1.5年)
28,950 オルタネータ部異音 取り付け部修理
29,360 オルタネータ部異音 取り付け部修理
30,575 オルタネータ部異音 取り付け部修理
  冷却水ホース劣化 交換
30,950 オルタネータ部異音 取り付け部修理
  クラッチすべり ディスク交換(メタル)
  ギヤチェンジ不良 1、2速入り悪し、ギヤボックス修理
32,121 オルタネータ取り付け部ガタ 取り付け部(業を煮やして)自分で修理
32,300 5速シフト時ギヤ鳴り シンクロ修理(クレーム扱い)
  加速時異音 加速時に時々ガーッと音がする。エキマニ集合部のガタと判明。シーラーを入れてもらう。
(後述)
34,800 走行中電源切れ バッテリー接続不良。修理
36,200 エンジン不調 吸気系汚れ。清掃
36,800 3回目車検  
37,350 バッテリー容量低下 交換(2.2年)
39,271 エンジン不調 吸気系汚れ。清掃
  クラッチ不良 つながり不良。OH(後述)
  フュエルホース劣化兆し 交換(エンジンを降ろしたついでに)
  駐車ブレーキ不良 前々から重過ぎる。ワイヤーセット交換
39,300 エンジン不動 配線切れ
  回転計不動 ケーブル切れ
40,500 ハブベアリングがた 交換
  右スモールランプ不点灯 配線切れ
41,500 エンジン不調 点火系修理(後述)
43,450 4回目車検  
  タイヤ磨耗 ダンロップフォーミュラ901装着
  Frブレーキパッド磨耗 交換(町乗り用)
43,700 バッテリー容量低下 交換(2年)
43,921 ドディオンチューブ破損 交換 (気ままにトーク参照)
    タイミングベルト交換(破断未然防止の為)
  Rrブレーキパッド片減り 交換(中古品)
44,550 エンジン水漏れ ウォーターポンプ交換、ホース交換。
45,610 バッテリー容量低下 交換(1年)、ソーラー充電器設置
46,100 オルタネータ部異音 取り付け部修理
46,376 5回目車検  
  ヒーターモータ異音 モーター交換
46,850 バッテリー容量低下 交換(1年10ヶ月) → 
GSYUASA TW34A19R(国産品・後述)
46,927 燃料漏れ 燃料ホース交換
47,200 ホイル、タイヤ交換 フォーミュラワンホイル
ダンロップDIREZA DZ101 195/60R14
47,611 バッテリー上げ 一週間ランプ付けっぱなし。交換
GSYUASA TW34A19R
47,650   6回目車検、ETC取り付け
47,830 ブレーキペダル作動不良 ピポット部分油切れ、給油
49,300   車体全塗装、Fサス塗装やり直し
49,500 始動性不良 エンジンの掛がちょっと悪くなった
エアバルブ、インジェクター清掃(共に超音波)
  冷却水ホース劣化 交換(4年9ヶ月4950キロ)
  冷却水錆あり 交換
49,800 始動性不良 イグニッションコイル交換
バッテリーアース強化
50,450 始動性不良 イグニッションスイッチ交換
結局これが原因でした(後述)
  6回目車検  
  セル不良 セルモーター交換
50,600 始動性不良 新品のイグニッションスイッチ不良
スターターボタン新設(後述)
  配線老化 ウェーバーアルファの配線13年経過で交換
推奨は約10年、性能回復あり
  バッテリー容量不足気味 念のため24Ahから32Ahに交換(後述)
TW34A19R→SBA24L(S)
  プラグキャップ不良 脱着がスムーズでないので交換
52,000 ギアの入り悪し 1〜5速シンクロ交換(後述)
  冷却水ホース劣化 交換(2年2500キロ)新品は改良品との事
52,400 ギアの入り悪し クラッチマスターシリンダOH
52,600 ギアの入り悪し ギアレバー交換、部品なく新規作製
1速に入らない、気ままにトーク参照
52,990 7回目車検 バッテリー、セルモーターリレー、エンジンマウント、スロットルリンク等交換
54,488 エンジン不調 低回転時不調、点火プラグ交換、BCPR6EY−11
イグニッションコイル交換
55,000 8回目車検 冷却水ホース交換
55,050 売却  
 
 上表を見ると距離を走っているとはいえかなりトラブルが多かったような気がします。
口の悪い人は「並行物じゃないの」などと言いますがれっきとした紀和商会の優良中古車です。(注、並行物が常に悪いという事ではありません)
雑誌などに掲載されるセブンオーナーの声として「トラブルは殆どありません」と言うのをよく目にしますが、かなり三味線を弾いているというのが真実のようにも思います。
(同病者を増やすための?)

クラッチミート時異音(7,300km)

 1速でクラッチを合わせる時に、時々「クーッ」というかなり大きな音がするものです。
購入もとの話ではメタルクラッチのために金属のカスが出るために出る音という事で、修理しても3,000kmくらいでまた出るようになる。修理した方が良いがしなくてもまず大丈夫、という事で、クラッチの修理にはE/Gを降ろさなければならない事もありそのまま乗る事としました。
30,950kmでギヤボックスの修理をしましたが、この時この音はギヤボックス内のシャフトが回り出す時の音と分かり修理しました。

クラッチペダル上部ブラケット損傷(24,050km)

 マスターシリンダーを押すロッドとペダル上部をつなぐブラケットの事ですが、片持ちタイプとなっていたために損傷が激しく、交換した頃にはいつ壊れてもおかしくない状態でした。
セブンは各部分を自分の気に入るように作り変える物などと言われてはいますが、このように明らかに欠陥と思われる部分は直して欲しいものです。
なお片持ちとなっていた理由はどうやら両持ちにするとペダルボックスカバーと干渉するためらしく、両持ちにする際カバーの干渉部をふくらませました。

 
ペダルボックス
(左が前方)

両持ちとしたブラケット
(写真下方)

 
フロントスクリーンのガラスの傷(27,300km)

 かなり早い段階から傷が目立つようになり、おそらくはガラス材質に問題があると考え信頼性の置ける旭ガラス製にしました。
この場合熱線は入りませんが、どうせ雨中走行の際にはサイドとリアを拭きながら走るのでフロントもそうする事としました。(すぐ手が届くので気にならない)
ラミセーフという名称から分かる通り安全合わせガラスです。  

加速時異音(32,300km)

 加速時に時々ガーッと音がするものですが、かなり大きい音で当初はその直前にクラッチディスクの交換をしていたのでその関係かと思いましたが、実際には組付け時に生じたエギゾーストパイプ集合部のガタが原因のビビリ音と判明しました。
振動吸収の策として接合面にシーラーを入れたら前よりもかなり静かになり、これまでこの部分からかなりビビリ音が出ていた事が分かりました。

クラッチ不良(39,271km)

 つながり不良の原因はベアリングでしたが、さらにクラッチカバーの損傷が大きく、ディスクを特別材質のノンメタルに変えました。
お店の話ではメタルクラッチの場合にはクラッチカバーに特別硬度の高い物が必要ですが、セブンではそうした配慮はなされていませんでした。

エンジン不調(41,500km)

 36,200kmと39,271kmと同様に時々爆発しないと言うもので、前2回の時には吸気系が汚れていたのが原因でした。今回も吸気系の汚れが原因であるとしても、そのもとになる原因を直すために修理に出しました。
種々の検査の結果、時々火花が飛んでいないことが分かり、配線組み替え、イグニッションコイルの交換などにより解決しましたが、原因究明に時間がかかり修理には1ヶ月以上かかりました。

バッテリー交換(46,850km)

純正のBannerは品質が悪くすぐ駄目になるくせに2万円と高価なので国産品にしました。
GSYUASA TW34A19R(24Ah)がBannerとサイズがぴったりでした。ただし液栓突起タイプなので固定金具は調達しました。端子は配線をボルトでつけるタイプがありました。
値段は7000円でした。なおBannerは以前は30Ahの表示はありませんでしたが直前に使用したものでは30Ahのステッカーが(言い訳がましく)貼ってありました。

なおこの新しいバッテリーも後に容量不足気味なので32Ahのものに換えています。

始動性不良(49,500km→50,600km)

結局スイッチが駄目になってセルを回しているときだけ電気が行かなくなってたんですね。
長く乗ったセブンの方はご注意ください。
なお交換した新品スイッチも欠陥品で、結局スターターボタン方式としました。

バッテリー交換(50,600km)

24Ahでは容量不足気味ということとなり、32Ahに交換しました。これはマツダ・ロードスター用のものなので容量はぴったりです。バッテリーをトランクに入れてるので大きなものが付けられました。

ギアの入り悪し(52,000km)

時々1速他どのギアにも入らなくなる。シンクロが駄目になってると判明。このギアボックス(フォード5速)はリビルト品なのでリビルトの仕方が悪かったか、あるいは元々この程度の品質だったのか。

日頃のメンテナンス

オイルは最初はBPのVervis Formura(15Wー50)(4L 5,000円)、現在はお世話になってるお店の関係でモチュール300V(15W−50)を使用。ほぼ1,000km毎に0.5L補給し3,000kmで交換しています

このオイル消費量といい8km/Lの燃費といい(ウェーバーキャブの時は6km/L台だった)、少々チューンしてあるとは言えあまりデキの良いエンジンとは思えません。
ボクスホールはオイルタンクがベルハウジングにある関係か油温が上がる傾向があるので高温時粘度は50か60が必要のようです。
セブンにはレベルゲージがありませんから油量のチェックは1、2分アイドリングをさせてオイルをオイルタンクに上げてから長めのドライバーをゲージ代わりにしてタンク口から差し入れてチェックしています。

タイヤダンロップDIREZA DZ101 195/60R14の空気圧は冷間で1.6kg/cmにしています。エアゲージはモンスタースポーツのものを使用してます。

冬から夏にかけては気温が上昇するので補給の回数は少なくなり、逆に夏から冬にかけては頻繁に補給しています。

点火プラグはNGK BCPR6EYー11を使用していますが、時々緩んでいないかチェックはしますがエンジンの調子は常に良好なので抜いて焼け具合を見るという事は極力避けています。
これはプラグの脱着の際に燃焼室内にごみが入るのを避けるためです。
どうしてもプラグを抜く際にはまずプラグ穴のごみを電気掃除機で掃除してから抜きます。

これには規定のプラグレンチよりも4ミリほど大きい車載工具に使われるボックスレンチを掃除機のホースの先に取り付けて行ないます。

一時白金電極のプラグ(NGKではVX)を使用していましたが、市販されている白金プラグは自動車メーカーに納入されている物と違って中心電極だけが白金の物だそうで、だまされているような気がしたので止めました。
(中心電極が細いだけでもそれなりの効果はあるのでしょうが)

ブレーキキャリパーはおおよそ1万q毎にパッドを外して中性洗剤で洗います。
パッド裏面にパッドグリースを少量塗布して組み付けます。

エアフィルターはウェーバー・アルファ装着時にはスポンジタイプのソックスでしたが18,700km時(装着後8,600km)にチェックした時にエアーファンネルの内側がかなり汚れており、スポンジも劣化していたようだったのでK&Nに換えました。

このスポンジタイプのものというのはK&Nのようなヒダ状の物と比べて絶対的な濾過面積が小さいわけですから、これでなおかつ吸気抵抗が小さいという事はどう考えても粉塵の吸入を止める性能は劣っているとしか思えません。
どうやら大きなごみは止めるが微小な物はフリーパスという物のようです。

この微小な粉塵がエンジンの内部でやすりの役割をするわけですから私のように5万km以上が目標の場合はK&Nのようなヒダ状の物が良いようです。
K&Nに換えてからはエアーファンネル内側の汚れはずっと少なくなりました。
K&Nは表面に付着したほこりがさらにフィルターの役目をするという特徴があるようなので、フィルターの洗浄は1万kmをメドにしています。

車体のアルミ部分は半年に1度程度ピカールで磨いてました。
ウェスはセブンイレブンで売っている雑巾が持ちやすくて作業性が良いようです。
1回の磨きで雑巾を5枚ほど使います。
ピカールで磨くのはかなり労力のいる仕事で、現在は全塗装してます。

アルミ部分の酸化は汚れが核になりますからいつもきれいな状態にしておく事が必要です。また走行後に雨中に長時間放置しておくとアルミが酸化して白くなりますからこれは禁物です。

水をジャブジャブ使っての洗車はホイールを洗う程度です。
車体は乗る前と乗った後に雑巾で拭きますが5分程度で終わります。

エギゾーストパイプは私はステンレス磨き用の青棒を灯油に溶かしてウェスでで磨きました。
この辺は好みの問題もあるでしょうが光っていた方がカッコ良く見えると思います。
(反論もあるでしょう)
余談になりますがBMW K1100RSはエギゾーストパイプが磨いてありますが500万円もするホンダNR(例の楕円ピストンというヤツ、正しくは長円ピストン)は磨いてありません。
ホンダはもう少しこうしたところへの気使いが欲しいと思います。
何せ500万ですからね。車体の塗料だけで1台当り数万円なんですよね。
(それにしてもあの楕円ピストンに何の意義があったのでしょうか?)
このエギゾーストパイプの集合部は前記したようにかなり騒音源となっている場合が多いようです。

サス取り付け部などの緩みは1万kmに1度程度クルマをウマに載せて行ないますがこれまで緩んでいた事はありません。
テールランプやストップランプの不点灯は安全に関わりますからこまめにチェックが必要ですがおおよそ信号で停車中に後続車への反射などでチェックできます。
アース部分などは緩みやすいので注意が必要です。
インパネのシーソー型スイッチやトグルスイッチは材質が悪くすぐにツヤがなくなり白っぽくなります。
こうなるととても見栄えが悪いので3ヶ月に一度ほどアーマオール(浸透性保護艶出し剤)でツヤを出します。

 ところでエンジンルーム内を見る際にはボンネットを外しますが、外したボンネットをその辺に置いておくと誤って傷を付けてしまう事が多いようです。

私も1度間違って石ころを蹴飛ばしてぶつけてしまったり、もっと恐ろしかったのは見学に来ていた子供(当時4歳)が置いてあるボンネットの上に転んだ事もあります。
この時には逆U字型のボンネットがM字型になり瞬間的に10数万円を覚悟しましたが子供をどけたらぺコンッと言って元通りになりました。
スチールだったら絶対に元通りにはならないはずですがアルミだとなぜ元通りになったのか今でも良く分かりません。
弾性歪の限界値が高いという事でしょうか。

ターンパイク入り口の藤棚(00.5.1)

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