中学生の頃———もう40年も経っちまいましたが———タミヤに出してほしいなって思ってたアイテムが、M24軽戦車とボフォース40ミリ高射機関砲と、この38(t)でした。前2アイテムはイタレリを始めとした他社がやってくれました。38(t)は大昔のイタレリがヘッツァの転輪でやってくれてたのを途中で投げ出したり、VMモデルとかがやってくれて狂喜乱舞したのに作ってなくって、最近、やっとホビーボスのを作ったのですよ。と思ったらやっとタミヤが出してくれました。
マーダーを出してからに十数年後?よっぽど出したくなかったんだろうな・・・なんでそんなに嫌うかな?
タミヤが1/48で先に出したE/F型では、フェンダー上の工兵工具が再現されてましたが、今回の1/35では第25機甲連隊で見られる、フェンダー上の工具箱に全部放り込んでるタイプを再現。
部品数減らしたかったのかな?でもまあ、出してくれて感謝です。感謝の印に速攻で作りましたよ〜。
前回のホビーボス/トライスターのB/C型同様に可動部分を作ったです。
フェンダーの工具箱の蓋は固定です。負けです。
上から見た38(t)好き。
キャタピラはフリウルで足回り可動に。
イタレリの38(t)挫折した理由を思い出しました。
キャタピラに、当時新登場のフリウルのを勇んで買ってきてつけてみたら、当時は「新基軸」とかいって、ピンがキャタピラにモールドしてあるのを、メス側の切り開いてある軸を噛み潰して繋げっていうトホホシステムだったんで、強度的にダメだったからだったのでした・・・夢のある時代だった・・・
サイドビュー。
フェンダー上のでっかい箱のせいで、なんか別の戦車みたいな気がしたものですが、3日も眺めてたら慣れた・・・
後ろから。かわいい!
左についてる煙幕発生装置箱は、キットでは前としたに何もなくて愕然とするのですが、実物も前には壁はなくて、下側にケース幅いっぱいのお皿みたいのが付いてるっぽい・・・
全体に、アウトラインは悪くないんじゃないかな・・・デッサン力ないんで説得力ないすけど。
かっこいい!
砲と機銃がキットデフォルトで可動なのは◎! というか、マーダー出したときのパーツで38(t)出るなーって思って信じてたんだよ?20年たら青年が年取って死んじゃっててもおかしくない年月だよ・・・
クラッペと無線手ハッチを可動に。
年老いたんで洋白線を使ったなんちゃって蝶番に逃げました。
それでもピタッと決まらねえや・・・orz・・・
クラッペの内側は、操縦手の側は、デラックスな跳ね上げ式のペリスコープが付いてるのですが、無線手側はただの防弾ガラスっぽい。なんで、直視とペリスコープの目線の高さの違いからクラッペのつく高さ位置がズレてるのでしょうな。
ところで、タミヤのHP見たら、前照灯パーツの組み立て指示に間違いがあったということなので、初版キットをお持ちの方はチェックしてみてください。そんなに酷いミスではない。ぼくはこの手のパーツの軸には必ず折れ防止にステンレス線仕込むので、さらに問題ないです。
今出回ってるものは改修されたっぽい。
無線手ハッチは多分砲塔にぶつからないように二つ折れなのでせう。
車長の潜望鏡は、砲塔とボールジョイント式につながってて、傾けて上下方向も見れるようになってますが、ブーツの可動とかめんどくさいんで作例では水平方向に回るだけです。負けです。
この角度からのビューもすき。
手すりは真鍮線で置き換えてます。
この戦車の手すりは、付け根を丸く潰してそれを鋲かビスで止めてるんだけど、取付部に、実物で潰してあるぶんの太さのプラ棒を埋めてそれっぽくしたあとで穴開けて真鍮線をさすのね。
キット付属のお人形さんは、双眼鏡持ってボケッとしてるんだけど、なんかタルンでてイラッと来るんで、ちょっと手を加えて、水筒持ってたるんでるとこにしました。右手に水筒付属のコップを持ってんだけど水筒かららっぱ飲みしてますみたいな感じで・・・将校さんの塗装にしてみたけど、軍装とかさっぱりなんで自信はないす。
ところで、足長すぎじゃね?この人・・・
ドイツ軍の水筒は雑嚢にカラビナとかでくっつけるんで負い紐とかないです。
キットの説明書に、砲塔に水筒くっつけろってあっさり指示してあるけど、実物は接着剤でベタ付けしてるわけじゃなし、どうなってんだろうって調べたら、この戦車の砲塔や車体には、そこら中に小さな貧弱なアイボルト的な、多分、鋲にアイをあとから溶接したヒートン的な金具が付いてるのですよ。パンツァートラクト確認したらちゃんと図面に書いてあって感心しました。
なんでそれらを、キットにちょっとオーバースケール的ながら再現して、水筒にも偽カラビナをでっち上げて引っ掛けてみました。
取り外して遊べるよ♪
お人形が持ってる、蓋の外れた状態の水筒の作りかけ写真。
フタをなくさないようにするベルトが前に回ってコップをなくさないようにするベルトになり、雑嚢の下に巻きつけるベルトが逆から回って止められるというめんどくさいシステム。
砲塔のフックに掛けるために、キットの鉄兜パーツも中をえぐってライナーとか作ってつけました。
えぐった鉄兜の中に鉛板を先っぽ丸めた棒で押し込んでプレスしてアートナイフでそれらしく刻んで出来上がり。
革製なんで革っぽく塗る。
車長のレシーバーは、切り抜いた真鍮板使ってそれっぽく・・・でもね、人形さん、喉当てマイクロフォンしてないんだよね・・・
過去にマーダーを作ろうと思ったことが何度かあったけど、何故か投げ出してたのは、キットのこのサスアーム周りのパーツ構成にあったわけですが、転輪で隠れちゃうやんけって開き直ってこんなふうに釘ドメにしてみた。負けだけど気にならないや・・・
今回悩んだのが、このフェンダー上のジェリカンラックですよ。
どの写真見ても写ってるのに細部がわからねえ・・・
なんでやっつけた。
左右にベルトじゃない柱的な構造があって、そこにジェリカンを挟んで上だけ革ベルトで止めるんだと思う。
バックルとかは多分間違ってるけど、これは現地改造車なのっ!一品物なのっ!って逆ギレして済ますことにしました。
固有個体とか絶対作らねえ!ってのがぼくのプラモ製作の信条です。
無線手席側前方のフェンダー上に、いちご型のオブジェがあるのは、あれはバックミラーです。先行のトライスターの素晴らしいパーツに対してキットのは後発にしてはあんまりなんで削って鏡面を入れた。
無線手が多忙な場合、前方銃は固定して操縦手が照準して腰だめ射撃しながら突っ込むといったこともできます。そのための照星が付いてるのを真鍮細工で壊れない可動部品に。めんどくさかった・・・
操縦席前面の装甲板は、ハッチやら防弾ガラスやら機銃やら全部つけたあとで車体に付けます。
ペリスコープとか省略しちゃった・・・ああ、ダメだ俺・・・
フリウルのキャタピラはタミヤ純正の起動輪や誘導輪にはガイドの幅が広いんでうまく噛み合いません。誘導輪は内側を削って広げてあげるとして、起動輪はフリウル製のおまけのを使えばいいのですが、同じフリウルでも生産時期で別のパッケージではキャタピラと起動輪が噛み合わないことがあります。
なんで、同じパッケージ内の物を使うのが無難。
今回ミスって壊しちゃったんで、トライスターのキットを作ったときに余ったやつを流用したら合わなくて泣いた・・・
主砲と同軸機銃はリンクで繋がっていて、リンクを外せば機銃は独立して振り回せますって前にも書いたね・・・
今回も機構を再現です。エミュだけど・・・
ここからはトライスターのキットと比較撮影。
B/C型とE/F型の違いはあるとして、どちらもいい感じじゃないかな___
横から。
トライスター(右)のはキャタピラのコマ数が多すぎたかも。
ちなみに、タミヤのには片側92枚使ったかな・・・
後ろから。
左はタミヤエナメルのジャーマングレイ、右はハンブロールの67番で塗った。
タミヤのほうがちょっと砲塔が幅広に見えるのは、装甲が厚くなったせいかもね。
のこりの人生であと何台38(t)つくれるかなw・・・