チェコという国は、時折ものすごく優れた兵器を作り上げますが、戦前の日本においてはあまり評価されていません。ドイツ万歳で目が見えなくなっていたようです。チェコ機銃とかは、中国の戦線で対峙してはじめて評価されたようなわけです。
チェコ戦車は、我が軍と対峙することはありませんでしたが、もしこの戦車が蒋介石に売られていたとしたら、軽戦車なのにスペックはチハ並みというこの戦車を、我が陸軍はどう評価したでしょうか。興味深い「if」であります。
ホビーボスのB型です。元はトライスターのキットで、転輪とサスペンションがデフォルトで可動するという、素晴らしい志のキットです。キャタピラもパチハメ可動なのですが、説明書読まずに、どうせ無稼働だろうからフリウルに履き替えさせようってキャタピラどこかやっちゃったあとでそのことを知りました。ごめんなさい。
更に、このキットは、主砲と照準器が連動するし、ニ丁ある車載重機もボールマウントが可動で、アウトラインも崩れていません。素晴らしい志です!
B型はドイツ軍が2番目に使った型で、110両ほど生産されたらしい。フランス侵攻作戦の花形ですが、装甲は25ミリと、チハ並ですが、ヨーロッパの相手戦車の2ポンド法とかだとあっさりやられちゃう厚みです。
でも、模型的には、フランスからバルバロッサ作戦までどこにいてもおかしくないサブタイプで融通がききます。G型とか、装甲は厚いし、生産数も一番多いんだけど、もう38(t)の出る幕がほぼなくなってからの登場なんすよね・・・
可愛らしい後ろ姿。そういえば、このキットの、ピントルはエッチングパーツでパクパク可動するのでした。すてき!
サスペンションはキットの可動ギミックを活かしつつ、中に真鍮線とか通して強度をもたせました。
昔作ったヘッツァみたいに板バネをライブにしようと思ったんだけど、キットのままでも十分楽しいからいいや・・・(はいはい、私の負けですよ・・・)
その他に、乗員ハッチと操縦席と無線手席のクラッペを可動にしてみました。
38(t)は子供の頃にフジミの1/76を組んで以来好きな戦車なんで、マケットとかのが出たときにもチャレンジしようかと思ったのですが、ネックはこの、無線手ハッチで、こいつは風呂の蓋みたいに2つ折れになるのですよ。そのヒンジを作る自信がなかったのです。
今回、電波が頭に直撃しました。「真鍮線を二つ折りにして折れたとこにピンバイスで0.4ミリの穴開ければいいじゃん!オス側は真鍮線二つ折りでいいじゃん!?」なもんでやってみたらうまくいった!わ〜い!
2つ折れのときはなんかストッパーみたいのがあるのかな?とか長いこと悩みましたが、ないんじゃね?・・・ヒンジ塗り忘れてた・・・
無線手のクラッペは、写真のようなヒンジで前上方へ跳ね上がるので、真鍮線を曲げ、なおかつ平らに潰して再現してみました。
この方法結構楽なんで、これからも活用したいす。
そんな感じで作った可動部分を前面装甲へ取り付けた記念写真。
車長ハッチのヒンジは、でっかい方(左側)が先をつぶした真鍮線に穴開けたもの、右が金麦ヒンジ。
このキットは視察装置もクリアパーツ奢られてて素敵なのです。
砲塔の可動部。
照準器は、実物はたぶんさきっぽのプリズムだけ上下するのでしょうが、細かいことは気にしない。
機銃は、砲と結合して同軸機銃として使ったり、装填手が振り回して自由に射撃したりできるので、それを再現してみました。
砲に付けた、回転する真鍮線の折れ曲がり部分が、機銃のお尻に刺さると、同軸機銃モードです!実物とは違うけどいいの・・・
連動したり連動解除するさまを動画に撮ってみました。↓
兄貴分の35(t)と記念撮影。
転輪を見ないと見分けつきませんな。
この、アカデミーの35(t)ですが、4年くらい前にソミュアS35と記念撮影したときは異常なしだったのに、今回引っ張り出してみたら、車内から伸ばした、鉛線で再現した電線が、白化&崩壊してる!なんてこった!