2020年は、世界が悪性シナ肺炎とWHOのためにえらいことになった年として、歴史に刻まれることになりました。
ぼくとしても、この疫病を早く退散させるためになにかしたかった。折りしも時は5月、端午の節句です。端午の節句の疫病除けといえば鍾馗様。そこで、大好きな飛行機でもあるキ-44を5月5日までに作って疫病調伏を祈ろうと思ったのです。
でも武漢の疫病強すぎ!・・・鍾馗様は6月過ぎても完成しませんでした・・・むりやり悔いだらけで完成させた・・・orz・・・笑えよ!笑う門には福来る!あはははは・・・
日本の戦闘機で一番好きなのはなあに? 二式単戦〜!
っていうくらい好きな飛行機ですが、資料はねえわ動くとこ多くてめんどくさいわで、食指が動かなかったわけですよ。
っていうと嘘で、実は二十代の終わり頃に一回ハセガワのを気合い入れて作ったことがあります。
作ったあとで、なんか納得がいかなくて、もう一回作ろうってそのままになってるうちにスオードが2機入りとか素晴らしいキット出してくれて、どうやって料理しようかとか思ってるうちにまた数年たって2020年になっちゃったのです。
この飛行機は小さいくせにギミックがクソ多くて、それを考えただけで嫌になるのですが、今回は人類のためにがんばって主脚をリンクと連動で可動に、操縦席側面のドア可動に、キャノピ可動に、尾輪折りたたみ可動に、フラップ可動、たったこれだけですが、これだけでものすごくめんどくさかったわけですよ・・・
今度作るときはもっと精度上げるですよ。
側面から。
この飛行機の胴体はゼロテスター2号みたいに縦長でヌボっとしててそこが好き。胴体銃だけの乙型に組んでみました。40ミリ砲なしの乙型って、たぶん空戦性能は各型通して一番いいんじゃないですかね。軽戦的な重戦w
塗装はたぶん85戦隊。
スォードのキットはハセガワのキットの主翼コードがなんとなく広いという欠点を修正してるんですが、胴体に関しては、カウリングからの絞りとか、ちょっとおとなしすぎな気もします。一番おとなしく見える写真に近づけたのかな?
主翼はいい感じだと思います。カウリングはもう1ミリくらい太くても良かったかも。でもダメってわけでも。でもカウリングの一番太い部分てもうちょっと後かも・・・
水平尾翼はハセガワのほうが尖ってて好みですが、こっちも間違いってわけじゃない感じ。次作るときはもうちょっとカウリングにボリウムをもたせ、もうちょっとうしろの胴体を絞るつもり。
このアングルはカメラのせいで間延びしちゃいました。
可動にするためにフラップを別部品としてゼロから作ったのが、コードが長すぎて、はみ出し量が大きすぎちゃった・・・
赤く塗ってるとこがはみ出し部分ですが、実機はもっと控えめなはみ出し方です。
はみ出してるとかエッチだな!
モデルアートのムックの作例だとフラップを真っ赤に塗ってますが、ああいう塗装の機体もあったようです。でも普通ははみ出し部だけ赤じゃないかな。
この飛行機のフラップ収容部の写真は、何故か世界の傑作機#13「一式戦闘機 隼」の号に載ってて、非常に参考になります。絶版の世傑は侮れない号もあります。
ところで、野原先生は中島の空戦フラップは作動させるタイミングがパイロット任せで難しくてダメだったって書いてるけど、格闘戦のときはP-38みたいに15度に開いてから空戦突入すればよかったんじゃないかな・・・明野とかそういう使い方考えてほしかった。
主脚収容部は青竹で、タイヤカバー作動リンクは黒染めかな?タイヤカバーリンクは、多分四式戦と同じ構造と思われ。
ところで、図面を見ると、この飛行機って、主脚を、収容時にタイヤカバーのリンクで無理やり圧縮してるように見えます。今回はじめて気がついた・・・
脚とフラップを収めたところ。
リンク用のドアも主脚と連動して動くようにしました。精度悪いんできれいではないけど。
このアングルって松本零士の漫画を思い出してワクワクします。
日本機で唯一?コックピット側面が開くのがキ-44ですが、これとか防弾板とか試作機のタイヤカバーの開き方とか主翼と水平尾翼の間隔が短いとかって全部ノモンハンのI-16の影響だよね。
本にはこの扉は転覆時の脱出用でめったに使われなかった。なぜなら、九七戦みたいに背もたれをどけようにも防弾板があって出れないからとかありますが、ユーチューブで見れるニュース映画で普通に開けてた。
乙型までは照準器が望遠式ですが、今回蓋を九七戦や九八直協に続いて可動にしたんだけど、塗料が回って動かなくなっちゃったorz負けまくりです。オノレ支那肺炎め!
尾輪はストラットも再現して可動に。
この飛行機の尾輪扉はバカでかいけれども、よく考えたら一式戦とともに陸軍引込脚戦闘機第1世代なんで、いろいろぶきっちょなとこもあるんですよね。初めてでこの出来なら悪くはないんじゃないかな。
胴体下の足掛けも可動で再現です。刺してあるだけだし。
ドロップタンクは色んな色を楽しむために差し込み式。
いろんな人が黄色いドロップタンクは無かったって、まるで黄色説がタワゴトみたいに悪しざまに言ってますが、黄色いのを見たって人がいるんで、全くなかったわけはない。一部の部隊の人の証言が全てみたいに言っちゃうのはよくない。しかも取説で色が決まってたとかいうけど現存のサンプルもその緑色じゃなかったし、一次資料や当時の規定が必ず現物と厳格に同じってこともないんじゃないかな?特に日本軍では。
ちなみに、黄色い理由は、内地用で再利用のために回収するときに見つけやすいためなんだって聞いた。なんで、外征軍の飛行機には黄色いドロップタンクはなかったかも。
一式戦と二式戦はキャノピのスライドシステムが先進的で、コクピット左右と後部中央の三本レールです。可動に作るのめんどくさ!金麦のレールに潰した真鍮パイプの滑動部を噛ませて、それをキャノピ後部に接着。めんどくせえしうまく行かなくてやり直したいときは壊さないと外れない。何度も壊しては作り直しました・・・
下の画像はキャノピ内のフレーム。多分このフレームとキャノピ最後部のガイドが後のレールに噛み合ってるんだと思います。これは一式戦もいっしょ。でもなんで共通部品のキャノピにしなかったのかな?微妙に別である必要ないと思うんだけど。
フラップはこんなふうに可動に。片側三本あるレールのうち真ん中のは無視です。外側のはただのスライドする間接付きのアーム。内側のは中央のバネ状の金麦板の上をスライドする止めピンで止めてあるんでそのせいでフラップが下がると下を向く・・・・・・説明難しい・・・
タイヤ収容部は切り落としてプラバンで深く作り直し。
中国に主翼だけ残ってるのって、もっと写真撮って公表してくれたら嬉しいな・・・
主脚カバーは金麦缶の切り抜き。
リンクとか動画にとってみました。・・・笑えよ!www・・・orz
尾輪の可動はこんな感じで。キ-44の尾輪構造って不器用にでかいです。三式戦と違って最後まで廃止されないってことは、三式戦のよりうまくできてたのかな?
実物の折りたたみ部はもっとコンパクトなんで。尾翼の前桁と後桁の間に収まってます。四式戦も似たような感じっすね。もっとコンパクトになったけど。
水平尾翼はキットではダボがなくて、そのまま点付けで作るとあとで絶対取れるから、ステンレスバネ線を入れて頑丈に固定。
二十代のとき気合い入れて作ったハセガワと並べてみる。
ハセガワのは迫力あるアウトラインで嫌いじゃない。 ただし、主翼より後の胴体断面が不満だったんで、胴体下を削って断面が楕円に近づくようにして、同時に胴体後部にかけての絞り込みを強調してあります。ただ、それだと主翼上部付け根と胴体に2ミリくらい隙間ができちゃうので、もう1キット使って主翼上部付け根を延長してます。だからハセガワの素組よりスパルタンでかっこいい(自称)。
裏からの比較。スオードの方はぼくのミスでフラップがでかいんで主翼後縁の角度がおかしいですが、キットのせいではないです。
ハセガワのは悪くないよね。50年近く前のキットだけど。 当時はフラップ可動とかできると思ってなかったし、主脚リンクが飛び出すとか知らなかったんで再現してません。
ハセガワのはちゃんと脚が引っ込むように作ってあってすげえな当時の俺。・・・でもタイヤカバーリンクとかは無視です。今回はちゃんと連動でタイヤがタイヤカバーを押して閉まる。
エンジン。スオードのキットのエンジンはレジンでいい感じですが、さらにプッシュロッドとか電線が入るパイプとかハイテンションコードとかマグネトー?とかでっちしてあげました。
ハセガワのキット作ったときは付属のエンジンが貧弱で気に入らなくて、たしかイタレリのB-25だったか、フロッグのベンジャンスだったかのを流用して、いろいろつけたはずなんだけど、二十代の俺、リサーチとか意外とがんばってた・・・
機関銃はイタレリのDo217夜戦のやつね。かたっぽ折れちゃってるけど。
まだ池袋にホビースポットユウがあったころですよ・・・立教大学の前に移転後だったけど。遠い目になるね。