オーエスエスオーエス!

 

キットに付属の98には付いていませんでしたが、HDDについてきた方の98には起動用FDが付いていました。こいつで立ち上げれば・・・

「だめだね・・・」

画面には「デバイスドライバが見つかりませんOEMCD001」とかでて、そのまま・・・

95の時もそうでした。で、ぼくはバーチャルPCで起動ディスクにCDドライバを組み込んでインストールしたのです。今回も同じことをするのか・・・

もう、ドスなんておぼえてません・・・あーあー!

マックで起動ディスクのバックアップを作り、そこにCDドライバをコピーすることに。

「あらら・・・」

95の時はがら空きだった起動ディスクが、今回はいっぱいでCDのドライバなんてどこにも入りません・・・

しかもほんとにドスについて忘れてしまっていて、「dir」コマンドすら浮かんでこなかったんです!パニック!

「いま、何時?」

「10時」

「あそこの本屋は、12時までやってたな・・・」

夜道を歩きながら、考えました。本屋までは・・・そう、歩いて40分ほど・・・考える時間はたっぷりあります。

本屋さんで自作DOS/Vの本を読みあさりました・・・でも、インストール時のTIPについてなんか、なんにもかいてありません。

「仕方ない、ドスのお勉強しよう・・・」

ドスの教科書を買って帰ります。ああ、たのしめそう・・・

「ねえ、バイオスで設定してみたら?」

トホホ妖精がアドバイスをくれました。なるほど、確かバイオスに起動ドライブを選ぶ項目があったような・・・

 

家につくと12時。さっそくバイオスを開いて、CDから起動に指定しようとしたのですが、なぜかできません。あれれ?

おちつけ!「オーエスがインストールできないPCを作っちゃった!」なんて悪夢を考えちゃダメだ!などと思うと、よけいパニックになって、ドスのことも忘れ、もう1回フロッピから立ち上げようと再起動しました。

 

「ねえ」

トホホ妖精が話しかけてきました。

「いま、IDEバスのチェック画面、見た?」

「???」

「セカンダリに、なにもつながってなかったよ。」

再起動してみると、なるほど、プライマリのHDDしか見えていません。

ぼくは憮然とした顔でパソコンのフタを開け、マザーボードのソケットにCDからのケーブルをしっかり押し込みました。

ソケットはぶっすりと完全にささりました。

「98のインストールって、かんたんだね!あっという間!」

「あはは・は・進歩したんだねえ!あは・あは・・・・・くそ!デバイスドライバがありませんじゃなくて、デバイスが見つかりませんていえよな!ややこしい!!!」

ともあれ、ちゃんと動いてよかった。

ぼくは、ケーブルの接続は最期にもういちど確かめましょうね。という教訓を、針をもってまぶたの裏に書き記しておくことにしましょう。

せっかく作ったマシンですが、いまのところ、ぼくの部屋にはその置き場所がありません。

あーあ。

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魔剣「ドレメル」
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