ミッドシップエンジン戦闘機、P-39/P-63の前脚です。でかい画像ですみませんです。

図中、青と黄色で示された二つ折れストラットが、黄色の上部ストラットと機体をつなぐピンクと赤で示されたスクリュージャッキが縮むことで折れ曲がり、前脚柱を後ろに引き上げます。スクリュージャッキなのでロックはありません。

図中薄緑色の横棒はエンジンとプロペラを結ぶシャフトのトンネルで、これは操縦席の床の上を通ってから脚庫上にむき出しで通っていますが、ストラットは脚収容時にはこのトンネルをまたぎます。

スクリュージャッキは、エンジン右下横にある小さなモーターからの延長軸でコクピット右床下を通って駆動され、これは主脚と共通の動力なので、この飛行機は3つの足が同時に同じタイミングで引き込みます。よって電源を切るスイッチは右足にのみあります。

モーター故障の場合はパイロットの右膝脇のラチェットで出し入れすることができます。

前脚用のスクリュージャッキ駆動軸はジャッキの回転軸もかねていますが、面白いのはジャッキの直前で一度シャフトを切って、そこをチェーンカップリングで繋いでいることで、チェーンを外すと前脚をほかの脚と独立して手動で動かすことができます。整備することをちゃんと考えてあります。

っていうか、チェーンカップリングなんてこの飛行機で初めて知った・・・・

トルクリンクは後期型では前につくようです。

主脚 Bf108の脚 ブレダ65の主脚
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