Nゲージ蒸気機関車>蒸機の工作>C51・18900形の組み立て
ワールド工芸から数多く発売されてきたC51ですが、空制化前のスタイルが発売されました。Nゲージでは初めてかと思います。
2020.11.17
この記事は筆者による組み立て結果をただ記載したもので、組み立て方を書いたものではありません(自分なりに組み立て方を考えて進めた結果ではあります)。本当の組み立て方については説明書をもとにご検討ください。
初期スタイルといってもC51ですからキットの構成はあまり変わりません。場所に応じた材質のエッチング板、真鍮ロストや挽物のパーツから構成されています。
ボイラー・ランボード・キャブ・テンダーは曲げ済みで、キットのダンボール内のブリスターパックに収まっています。
空制・給水ポンプ・発電機などがなく、関連する配管もないことから、付属する真鍮線も少数です。
今回私の買ったキットには部品の封入誤りが2つありました。珍しい誤りだったので書いてみました。
ひとつはテンダーの車輪です。ゴムタイヤ付きが2個と、ゴムタイヤなしの通常車輪が6個ついていますが、この通常車輪が6個とも間違っており、ゴムタイヤをはめる溝がついていました。これはギヤ軸への圧入直前に気付きました。圧入後なら下手すればギヤ軸まで交換が必要なところでした。
もうひとつ、異なるピッチのウォームが付いており、ネジ山が細かすぎて大ギヤと噛み合いませんでした。幸いモーターのシャフトにウォームを接着する直前に気づいたので、それをシャフトから引き剥がす厄介事は発生しませんでした。
いずれも、そのつどメーカーに連絡して正しい部品をもらいました。
ほとんど従来のC51と同じですので簡単にメモしています。一部はっきりわからないところはありましたが、難しさはありませんでした(むしろやさしい)。
いつも私ができていない、水平・垂直を出すというところだけです。
本当はボイラーボスの内側に、補強板(A2-5)を丸めて貼るのですが、今までも何度か付け忘れていまして、支障もなかったので付けませんでした。
A1-7の何がわからないのかといいますと(図はいいかげんです)、
図のように、デッキの裏に重ねて付けると、煙室との間に板1枚分の隙間ができてしまいます。何となく、重ねて付けるものではなさそうです。
かといって、先を重ねずに突き合わせますと、全体に後ろに下がりすぎ、あとでシリンダーブロックと干渉します。私は根本的に何か間違えているのかもしれません。
今回は基本的には突き合わせで、ただし突き合わせる側を少しカットして短くし、後ろに下がりすぎないように付けました。毎回すっきりしません。以前にはAの重ねる方法で、隙間を別途埋めたこともありました。皆さんどうなさっているのでしょう。
さて。
裏から見てボイラーを正しい位置に付けたと思っても、写真のようにズレていまして、結局あとで修正するはめに。
しかし、この日は調整を始めると規定の時間内(1作業2時間)に収まらないので、先にドームと煙突を付けてしまいました。
時間配分で調整がおろそかになるという変な進め方です。
エッチングの配管や作用ロッドの取り付けです。
給水温め器や発電機、コンプレッサーなどがないので、ボイラー上はこれで終わりです。なんて素敵…。
非公式側も同様です。
煙室扉をボイラーに接着し、最初の部品「エンジン部上廻り」ができました。
よくわからないところはありましたし、形が正しくできなかったところもありましたが、部品が少なくランボードも一直線なので、他のC51に比べ組み立ては気分的に大変楽でした。