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C51・18900形(ワールド工芸)の組み立て その3

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エンジン部下廻り…塗装後

第二動輪クランクピン
  1. 第二動輪にネジ式メインロッドピンをねじ込みました。
  2. 裏側からピンを瞬間接着剤で固定しました。それでも、あとで緩んだのでありました。
動輪の固定

動輪を3つとも主台枠の軸受けにはめ込み、動輪押さえとバネ板を取り付けました。

  1. 動輪を軸受けに入れ、プラ製の動輪押さえを重ねました。
  2. 担いバネ板(H2-4)を重ねました。
  3. M1.4×2.5mmコナベネジにて固定。

曲線レールの上で転がし、ブレーキシューが車輪に当たらないように調整しました。けっこうギリギリです。

サイドロッド取り付け

サイドロッドを左右両側に取り付けました。

  1. サイドロッド(F2-2左・F2-2右)を、第二動輪ピンに通しました。
  2. サイドロッドを第一・第三動輪にネジ式ロッドピンで留めました。曲線レールの上で転がりを確認したら、ロッドピンを動輪の裏から瞬間接着剤で固定しました。
クロスヘッド・メインロッド取り付け準備

クロスヘッドとメインロッドを準備しておきました。

  1. ピストン棒をまっすぐにし、所定の長さ(説明書によると根元から8mm)でランナーからカットしました。
    部品の長さがギリギリに近く、最も長くカットして8mmぐらいでした。あとで様子を見ながら先端からちょうどよい長さまで削ります。
  2. ピストン棒をサンドペーパーでよく磨きました。
  3. クロスヘッドの内側も磨き、ざらつきのないようにしました。
  4. メインロッドのスモールエンドの扇状の部分も磨き、スライドバーとの摩擦を減らしておきました。
  5. ビッグエンド側も平らに磨き、クランクピンの周りに引っかかりにくいようにしました。
メインロッドの曲げ

メインロッドは第一動輪ピンと干渉しやすいので、説明書に従って一部を曲げました。
これで足りなければ、前側も同様に(少し)曲げて、メインロッドを外側に離すこともあります。ただ、離しすぎると今度は加減リンクと干渉することがあります。通過させるカーブによっても妥協範囲が変わると思います。
もちろん曲げずに調整をがんばるのも自由です。

ラジアスロッドの組み立て

ラジアスロッド(F2-1左・F2-1右)の事前曲げです。

  1. バルブ側の先端を180度折り返しました。
  2. ラジアスロッドの先端部は、モーションプレート台座の前側で、少し内側に曲げました。曲げる位置は現物合わせで決めました。
  3. 加減リンクの軸受け部分を180度折り返しました。一方はこのとき取れてしまい、加減リンクが多少ぶらつくようになったので、あとでラジアスロッドを少し浮かせて取り付けるなど隙間の調整をしました。
  4. 固定用のネジ穴は、あらかじめメーカーにてM1.0タップ済みです。ありがたや
加減リンクの挿入
  1. ラジアスロッド後方のネジ穴(逆転軸の位置)を、モーションプレート台座の穴に重ね、内側からM1.0ネジで軽く留めました。
  2. 加減リンクの上部は、ランボード下の配管などに当たりそうなので、少し削る必要があるかもしれません。→上下を合体した際、急に動輪が転がらなくなるなど結構やっかいなことの原因になるので、気に留めておいたほうがよいと思います。
  3. 加減リンクをモーションプレートの下から通し、上側に出しました。
  4. 加減リンクの裏側のピンを、ラジアスロッドの穴に入れました。
加減リンクを溝に収める
  1. ラジアスロッドを徐々に水平に近づけていきました。
  2. 加減リンクの位置も徐々に下がっていくので、裏側のピンをモーションプレート台座の溝に収めていきました。
  3. 完全に水平になる前に、ラジアスロッド先端の角穴に、合併テコ(F2-4)を引っ掛けてぶら下げました。あちこち引っかかったりして、ちょっとやりにくいです。
ラジアスロッドの固定
  1. ラジアスロッドの先端を一度車体内側に寄せるようにしながら、蒸気室蓋の裏側の溝にはめました。
  2. 加減リンクのピンを、完全にモーションプレート台座の溝に収めました。
  3. M1.0ネジをきちんと締め、ラジアスロッドを固定しました。

合併テコが軽く動かないときは、ラジアスロッド先端にきつく挟まっていることがあるので、このへんの隙間の具合を調整してみます。
加減リンクが動きにくいときや、逆にぐらつきが大きいときは、モーションプレート周辺の隙間を加減したり、ラジアスロッド裏側に何かを挟んで加減リンクの動く余裕を狭めてみたりしています。

メインロッドの取り付け

クロスヘッドとメインロッドを取り付けました。

  1. ピストン棒をシリンダーブロックの穴に差し込みました。
  2. メインロッドをいったん点線のように下ろしておきました。
  3. クロスヘッドをスライドバーに引っ掛けました。
  4. メインロッドを動輪のほうに回転させました。これでクロスヘッドが落ちにくくなります。
  5. メインロッドのビッグエンドを、第二動輪クランクピンにはめました。

ピストン棒の長さの確認と調整はここで行いました。シリンダーブロックの中を覗き込みながら動輪を回転させて、ピストン棒が前蓋につっかえないか、後蓋から抜け落ちないかを確認しながら切り詰めました。
なお、メインロッドを曲げる場合は、ピストン棒の調整の前に曲げておかないと、あとで曲げたら長さが足りなくなって抜けやすくなることがあります。

ロッド取り付け完了
  1. リターンクランクを第二動輪クランクピンにはめ、所定の角度にしてクランクピンの頭とハンダ付けしました。あとで角度や回転の調整をするときは、そのつどハンダしなおします。
  2. 合併テコの下部のピンをユニオンリンクの穴に通し、裏側の脚を曲げて取れないようにしました。

曲線レール上であらゆる方向に転がりチェックを行い、その後反対側も組み立てました。

従台車カラー

従台車を取り付けました。

  1. 従台車の軸受けに車輪を置き、車輪押さえをM1.4×1.5mmコナベネジで留めました。
  2. 従台車の穴にL2カラーを入れ、台枠裏の取り付け用ネジ穴に合わせました。今回、L2カラーはハンダ付けしておいたので、従台車の穴を通すだけです。
従台車バネ
  1. バネを2巻カットして少し短くし、L2カラーに被せました。
  2. ワッシャー(A1-16)をバネの上に置き、M1.4×4mmコサラネジで従台車を留めました。
  3. ワッシャーは、中央部が薄くエッチングされているほう(ハーフ面)をネジの頭のほうに向け、ネジの頭とワッシャーが平らになるようにしました。
先台車バネ

今度は先台車です。

  1. バネをL3.5カラーに被せました。
  2. カラーをハンダ付けしていなかったときは、ここでカラーを置けばOKです。
  3. ワッシャー(A1-14)をバネの上に置きました。
先台車の取り付け
  1. 先台車をバネとワッシャーの上に載せました。先台車は左右に軽くスライドする必要があるので、溝の部分は磨いておきました。摩擦が大きいと、カーブの前後やポイントでの脱線の一因になることがあります。
  2. 長円形のワッシャー(A1-15)を、長手方向が前後になるように置き、M1.4×6コサラネジで留めました。
  3. このワッシャーも、ハーフ面をネジの頭の側に向けました(写真では上側)。
車輪押さえの取り付け
  1. 先台車の軸受けに車輪を置き、車輪押さえをはめ込みました。
  2. 車輪押さえをM1.4×4mmコサラネジで留めました。
補助ウェイト

曲線レールの上で転がりをチェックし、最後に補助ウェイトをウェイト板に接着しました。

上廻り完成

上廻り仕上げ

簡単ですが仕上げをしました。写真は下廻りに載っていますが、合体前に行いました。

  1. 標識灯に銀色を入れました。ライトを上向きにし、爪楊枝の先に銀色を付けて、まっすぐ「ヤッ」と立てただけ(目標が外れないように結構緊張しましたヨ)…。
  2. 汽笛の塗装をはがして地色を出しました。
  3. 安全弁2本を接着。ゴム系接着剤で付け、裏から少量の瞬間接着剤も足しました。
  4. 透明プラ板で窓ガラスを作り、ゴム系接着剤で接着。
  5. 黒塗装したナンバープレートのフチを磨き出し、キャブ側面と前面に貼り付け。
上下合体
  1. ボイラー部に下廻りを重ね、従台車の後部の穴からM1.4×1.5コナベネジを入れて、キャブの床板にネジ留めしました。
  2. シリンダー後方にある主台枠の穴からM1.4×1.5コナベネジを入れて、ボイラーボスにネジ留めしました。
  3. 一度先台車を外したほうが確実に留められますが、うまく知恵の輪的にひねって、ネジ穴が見える程度に先台車を避けられることも…。
  4. 合体後、上廻りがわずかに後方に傾いていました。キャブ床板と主台枠の間に、付属のワッシャーA1-17を挟んで傾きを調整しました。
上下合体

そのワッシャーの様子です。あとで写真のように前側にも重ねて入れました。これがないと主台枠と煙室下部(ボイラーボス)の間に隙間があり、ネジを強く締めるとランボードが歪んでしまうことがあったためです。ただ、それは私が何かの部品を付け間違えていたためかもしれません。

テンダー仕上げ

テンダー側の仕上げです。

  1. マグネ・マティックカプラーMT-7を取り付け、カプラーポケットのツメを曲げて留めました。
  2. ナンバープレートを貼り付け。
  3. 石炭ウェイトをM1.7×2.5(Bタイトネジ)で取り付け。

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