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子供の科学のラジオ その5
70年代中ごろの子供の科学のラジオは、ほとんどが1〜3石でしたが、同じ2石でもトランジスタの使い方で色々なバリエーションが紹介されていました。
また、実質上は同じ回路でも、実装方法や電池電圧などを変えて、何度か発表されたものもあります。
#29 感度がよい2石レフ・ポケットラジオ
| 掲載:子供の科学 1974年11月号(奥澤 清吉氏) |
| | 製作時期 | 結果 | 失敗原因(推定) |
| 初回 | 2006年5月 | 成功 | |
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「わたしが紹介するトランジスタ・ラジオは,いつもプリント基板を使いますが,プリント基板を使わないラジオも紹介してほしい,と多くの皆さんからの希望がありましたので,ラグ板を使うラジオを紹介します.」《「子供の科学」1974年11月号 P.109より引用》とあります。
回路は2石レフレックスですが、スピーカー式ではなくイヤホン式です。また、奥澤先生の2石レフはたいてい9V電池を使いますが、これは3V仕様になっています。
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ラグ板で組むといっても、ポケット・ラジオとしてケースの寸法には妥協しておらず、寸法はぎりぎりです。単5電池ホルダーも昔のベーク板式のものより、今のポリ製のほうが大きくなっているので少し不利です。また、使用した5Pのラグ板が、本誌作例の写真よりも少し長く、両端を切り詰めなくてはなりませんでした。
安定に設計してあるのですぐ鳴る、と記事にあるとおり、無事に鳴りました。電源投入時の動作に少し難があり、ボリュームを一度一杯に大きくしないと、「ブツブツブツブツ…」という断続的なノイズがなってしまいます。一度ボリュームを大きくするとこの音は消えて放送を聴くことができ、その後はボリュームを絞っても大丈夫です。
アルカリ電池を使わなければ同じような音がするラジオもあったので、いくつかの電池を試してみましたが、結果は同じでした。試しにプラス・マイナス間に100μFのコンデンサをつないでみましたが効果はありませんでした。ひょっとして、何かの発振なのかもしれません。
なお、電池が3Vなので、大きな音を出すと聞き苦しい音になる、とあります。
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●回路図 「子供の科学」編集部の許可を得て作図掲載
●おもな部品(他に2mmビス、ナット、2mmラグ、配線用ビニールコード等)
- トランジスタ 2SC372-Y ×2
- 単連ポリバリコン+つまみ ×1
- バーアンテナ AL-55 ※かなり古いです。SL-55GT、PB-450、BA-200などおなじみのものが使えます。
- ゲルマニウム・ダイオード 1N60×2 ※ゲルマラジオ用なら可
- チョークコイル 4mH ※規格品では3.9mH。マイクロインダクタで可
- 抵抗器 1/8P形 1kΩ、3kΩ、20kΩ 各1
- S付きボリウム 5kΩ(A)平型+つまみ
- セラミックコンデンサ 50V 100pF、0.005μF、0.01μF 各1
- 電解コンデンサ 25V 1μF、6.3V 47μF 各1
- トランス ST-30
- 乾電池(単5)×2+電池ホルダー(単5用2連)
- クリスタルイヤホン(プラグ付き)+イヤホン・ジャック
- 平ラグ板 5P
- ケース(60×86×25mm)
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●配線例 「子供の科学」編集部の許可を得て作図掲載
スペースがぎりぎりなので、配線の前にケースにおもな部品をあてがって、取り付け穴の位置を決めます。ラグ板が長いときは両端を少しカットします。
ラグ板のラグは全部上に曲げて部品をハンダ付けします。一番上の0.005μFのリード線が、その下の100pFのリード線と接触しないように絶縁チューブをかぶせます。また、Tr1のエミッタからボリュームに接続されるリード線を忘れないようにします。Tr1のコレクタと、2つ下のチョークコイルもリード線で接続します。
ボリュームは、ケースの表から2mm×7mm(10mm)のビスを差し込み、ナットを1個はさんで少し浮かせて取り付けます。さらに2mmラグを重ね、ナットで共締めします。
ダイオード(D1)と、1μFの電解コンデンサは、ラグ板とボリュームの間に空中配線します。
バーアンテナのリード線の色分けはSL-55GTの場合です。作例ではBA-200を使いました。BA-200の場合、左から無色、黒、赤、緑となります(黄が赤に変わるだけ)。
異常発信したときは、チョークコイルと並列に、10〜30kΩの抵抗器をつないで止めます。
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◆気づいたこと◆
このラジオだけではありませんが、奥澤氏の記事には質問用として、ご自宅の住所が記されているものがよくありました。返信用切手を入れて質問してください、とありますのでお返事をいただけたのでしょうね。ご迷惑だったでしょうが、一度質問してみたかったと思います。
中には、「ただし住所が変わりそうなので、○月○日までとします」のように、奥澤氏の近況が伝わってくるものもありました(このときは結局ご住所は変わらなかったようです)。
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さて、この2年後の1976年3月号で、ほぼ同じ回路の2石レフが発表されています。それがその1でご紹介した、「#3 2石レフ・ポケットラジオ」です。
右が今回の1974年11月号(#29)、左が1976年3月号(#3)です。
1976年3月号の回路では、ラグ板の代わりにユニバーサル基板を使い、電池は9Vに変更されています。また、クリスタル・イヤホンのトランス(ST-30)の代わりに負荷抵抗が使われています。その他は大差ありません。
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感度は左の9V版のほうが少し良いようです。また、9V版は電源投入時にブツブツ音がすることはありません。ただし、3V版でも都市部の屋外では、ボリュームを相当絞ってもうるさいくらいに鳴ってくれます。
特徴的なこととして、放送に「サー」という結構大きなノイズが乗ります。どちらのラジオもそうです。どのへんが原因なのかわかりませんが、どちらの記事にも「このラジオは安定に働くように設計してあるので」とわざわざ書かれているので、こういったあたりに何か秘密があるのかもしれません。
奥澤氏のこの時期のラジオは、プリント配線版がまず発表され、その後にラグ板が発表されることがよくありましたが、この回路のラジオに関してはプリント配線版の発表が見当たりません。ただし、私の手元に現存している子供の科学は1969年〜1977年までのもので、中には失ってしまったものもありますので、どこかにプリント配線版もあるのかもしれません。もしご存知の方がありましたら、ぜひお知らせください。
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#30 やさしくて高感度…2石・高1 イヤホン・ラジオ
| 掲載:子供の科学 1977年4月号(泉 弘志氏) |
| | 製作時期 | 結果 | 失敗原因(推定) |
| 初回 | 2006年5月 | 成功 | |
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1石高1や3石高1のラジオは数多く発表されていますが、2石はなぜか直結やレフレックス式の記事が多く、2石高1というのはたいへん珍しいです(私が持っている記事では2つしかありません)。
板型バーアンテナは、奥澤清吉氏の場合はPB−450が多く、泉弘志氏の場合はSL−55GTが多いのですが、このラジオでは泉氏がPB−450を使っているという点でも珍しいことです。また、バーアンテナの2個のコイルを直結して使用しています。私の作例でもPB−450を使いましたが、現在の丸棒型です。
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本誌の作例では、真四角な小さい食品入れをケースに使用していますが、どうにもちょうど良いものが見当たらず、まずはありきたりのプラケースに組みました。今の食品入れは、安物でも比較的大型で深いものが多く、昔のようなシンプルなものが少なくなっているようです。
さて、完成してみると相当に高感度で驚きました。局によっては、ひとつ前の「#29 感度がよい2石レフ・ポケットラジオ」)よりも音が大きいくらいです。ただ残念なことに混信が多く、一番強い局が常に聞こえているような感じなので、その局以外を聞きたいときには少々つらいものになってしまいました。
混信がガマンできる程度であれば、多くの地域で実用になると思います。非常に音量が大きいので、できることならばボリュームを取り付けたくなります。
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●回路図 「子供の科学」編集部の許可を得て作図掲載
●おもな部品(他に2mmビス、ナット、バーアンテナ固定用の配線止め、配線用ビニールコード等)
- VC…単連ポリバリコン+つまみ
- L…バーアンテナ PB-450
- Tr・1、Tr・2…トランジスタ 2SC372-O ×2 ※作例は2SC1815
- DET…ゲルマニウム・ダイオード SD46 ※ゲルマラジオ用なら可
- RFC…高周波チョーク 2mH ※マイクロインダクタで可
- T…トランス ST-30(12.5kΩ:50kΩ)
- 固定抵抗…1/4〜1/8WのP形 R1,R3…100kΩ R2…10kΩ
- コンデンサー C1,C2…0.002μF・50V セラミック・コンデンサー
C3…4.7μF・6〜16V 電解コンデンサー
- S…トグル・スイッチ 2Pまたは3P
- 乾電池(単3)1本+電池ホルダー
- クリスタルイヤホン…プラグなし・ハンダ付け用
- 7P平ラグ板
- ケース(食品入れなど)
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●配線例 「子供の科学」編集部の許可を得て掲載
ラグ板は近場で7Pが買えなかったので、8Pを買ってカットしました。スペースの関係で、片側のラグは全部上に曲げて使います。
トランスの足は、両方のラグの穴にはめ込んでハンダ付けするか、外側に折り曲げてラグに重ね、ハンダ付けします。
「ピー」と発振するときは、高周波チョークを傾けてみます(あまり足を短くして配線してしまうと、これができません)。ほか、バーアンテナの青と白を入れ替えてみる、バーアンテナのコイルをコアから抜き取って反対向きにしてみる、高周波チョークと並列に適当な抵抗器をつなぐなどの方法があります。ただこの作例では異常発振はしませんでした。
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◆気づいたこと◆
- 2石高1ともなると、2石レフと同じくらい部品が多くなります。ケースの大きさも、前の「#29 2石レフ・ポケットラジオ」よりも一回り大きくなっています。
- ここでバー・アンテナの固定に使っているのはナイロン製の配線止めですが、お店によっては同じものがバーアンテナホルダーとして売られていたりします。ただ、昔のネジ止め式の本当のバーアンテナホルダーと違い、ネジの位置が遠いので、広い場所がないと取り付けられません。
◆その後◆
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その後、本誌に似たケースを買って組み直してみました。少々深いのですが仕方ありませんね。本誌のサンプル写真と同様に、インクびんとのツーショットにしてみました(笑)。
参考までに、ケースはダイソーから購入した、SUNMERRY(サンメリー) No.90です。寸法は8.9×8.9×4.5H(cm)です。
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#31 やさしくて高感度…2石・高1トラ検 ポケット・ラジオ
| 掲載:子供の科学 1975年11月号(泉 弘志氏) |
| | 製作時期 | 結果 | 失敗原因(推定) |
| 初回 | 2006年5月 | 成功 | |
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先の「#30 2石・高1 イヤホン・ラジオ」から2年ほど遡った1975年にも、泉氏が2石高1を発表されています。記事の名前も回路図もよく似ていますが、こちらはトランジスタ検波となっており、ダイオードが使用されていない点が異なります。
今度こそ、泉先生らしく食品ケースを使いたかったのですが、あるお店でちょうど良さそうなケースを見つけたものの、翌日には売り切れ。まずは少し大きめの食品ケースを使いました。
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前の「#30 2石・高1 イヤホン・ラジオ」では、バーアンテナの2つのコイルをつないでいましたが、こちらはアンテナコイルとそのタップのみを使っています。バーアンテナはポリバリコンに接着して固定するように指示されており、私も同様に組みました。
さて結果ですが、こちらも感度はよいですが、同じ2石高1でも前の#30に比べれば少し落ちます。体感で1割ダウンという感じですが、電波の強いところなら、#30との違いはあまり感じないかもしれません。混信は当初多かったのですが、最後にバーアンテナの位置を変更したところ改善されました。ちょっとチューニング時に人体の影響を受けます。
音質は固めですが、#30に比べれば少し柔らかく感じます。
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●回路図 「子供の科学」編集部の許可を得て作図掲載
●おもな部品(他に2mmビス、ナット、バーアンテナ固定用のゴム系接着剤か配線止め、配線用ビニールコード等)
- トランジスタ…2SC372-O ×2 ※作例は2SC1815-Yです。
- 平板型バーアンテナ…SL-55GT ※2次巻線は使いません。
- VC…単連ポリバリコン+つまみ
- T…トランス ST-30(12.5kΩ:50kΩ)
- RFC…高周波チョーク 2mH ※マイクロインダクタで可
- 固定抵抗…1/4〜1/8WのP形 R1…100kΩ R2…250kΩ
- セラミック・コンデンサー C1,C2…0.01μF(50V)、C3…0.001μF(50V)
- クリスタル・イヤホン…プラグなし・ハンダ付け用
- 6Pまたは3Pの豆スライド・スイッチ
- 乾電池(単3)1本+電池ホルダー
- 7P平ラグ板
- ケース(食品入れなど)
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●配線例 「子供の科学」編集部の許可を得て掲載
ラグ板は8Pを買ってカットし、7Pとしました。
トランスの足は、両方のラグの穴にはめ込むか、ラグに重ねて一緒にハンダ付けします。
バーアンテナを固定する接着剤として、泉先生はセメダイン・コンクリメントを使用されています。私は合成ゴム系接着剤(Gクリヤー)を使いました。
「ピー」と発振するときは、高周波チョークを傾けてみます。ひどいときは高周波チョークと並列に適当な抵抗器をつなぎます。また、バーアンテナのリード線の取り回しひとつで変わることもあります。
本誌の試作セットでは全電流が約1mA、単3電池は連続でも1,000時間もつということでした。
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◆その後◆
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その後、少し小型のケースに入れ替えて、少しはポケット・ラジオらしくなりました。最近の食品入れは透明や白色の半透明が多くなったので、中身が透けて見えます。記事の感じとはちょっと変わってしまいますね。
このケースもダイソー購入で、「ストレートパック 角S」(フタをしたまま電子レンジOK!)3個入りです。
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◆気づいたこと◆
最初にスイッチを入れたとき、うんともすんとも言わなかったのですが、スイッチのつまみを持って前後左右に動かしているうちに突然放送が入りました。古いスイッチを再利用していたので、接点が汚れているんでしょうね。まだつまみを動かすたびにガリガリ言っています。
使用したポリバリコンは外装ケースが取れやすく、接着したバーアンテナが外れることがあったので、このあとバーアンテナをケース内側に配線止めで固定しなおしました。すると、なぜか異常発振が止まらなくなってしまい、どうやっても直りません。チョークコイルと並列に抵抗をつなごうと思いましたが、ちょっと配線が込んでしまうので、R1の100kΩを470kΩに変更しました。
#39 感度と分離がよい3石レフレックスラジオ
| 掲載:子供の科学 1973年1月号(奥澤 清吉氏) |
| | 製作時期 | 結果 | 失敗原因(推定) |
| 初回 | 2009年10月 | 成功 | |
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ちょっと時代が遡ります(製作の都合で番号が前後しています)。
「ラジオをはじめたばかりの人は少しむずかしいかナ.けれど,よく聞こえる−」」《「子供の科学」1973年1月号 P.114より引用》と、タイトルにあります。
この時代の子供の科学で紹介されている3石レフの回路は、基本的に2種ありますが、これはそのひとつです。今では消え去ってしまった高周波トランス(RFT)が使われているため、なかなかそのまま組み立てることができませんでした。RFCで代用して回路の一部を変更しようと思ったのですが、運よくジャンクで見つけることができ、製作してみました。
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●回路図 「子供の科学」編集部の許可を得てトレス掲載
今回の回路です。段間トランスを廃した2石レフのような構成で、Tr2は増幅作用はしていません。感度は2石レフ〜3石高1と同程度と推測しました。
なお、これは子供の科学の奥澤先生の記事の中で、高周波トランスを使用した最後のラジオと思われます。
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参考までに、こちらは「#11 感度がよい3石レフレックス・ラジオ」です。1974年6月号でプリント基板バージョンが、1975年9月号でラグ板バージョンが紹介されています。 |
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●おもな部品(他に各種2mmビス・ナット・2mmはとめ・配線用ビニール線等)
- トランジスタ…2SC372-Y×2、2SC735
- 単連ポリバリコン+つまみ
- バーアンテナ…SL-55GTなど
- 高周波トランス…RFT-22 ※これは当時のマックス製品の型番です。
- ゲルマニウム・ダイオード…1N60、SD34など
- コンデンサ セラミック… 50V 0.002μF、50V 0.005μF×2
電解…6.3V 47μF、16V 10μF×3
- 抵抗器…1/8P 100Ω、200Ω、470Ω、10kΩ、15kΩ、470kΩ、3kΩ×2
- トランス…ST-32
- ボリウム…平型5kΩ(A) S付+つまみ
- 電池…9V(006P)+スナップ
- スピーカー…5cm 8Ω
- イヤホン・ジャック
- ケース…名刺入れなど ※深さ35mm程度
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●プリント基板パターン 「子供の科学」編集部の許可を得てトレス掲載
拡大図に部品の配置方法を記載しました。
パターンは、最近の単連ポリバリコンと、現在シオヤ無線で入手できる5kΩ平型ボリウム(最近の直径12mmのもの)に合わせて少し調整してあります。バーアンテナのリード線の色分けはSL-55GTの例です。
なお、原図では基板の長辺が85mmだったのですが、長すぎてケース下側のスペースが足りなくなり、イヤホン・ジャックが取り付けられないようです。他の同様の組み方をするラジオではすべて80mmになっており、本誌の試作写真を見ても80mmのようでしたので、ここでもそのように製作しました。
●調整
異常発振するときは、Tr1のエミッタの200Ωを、300〜470Ωの中で発振が止まる一番低いものに変更するようにと書かれています。私の作例では発振はまったくせず、すぐ鳴りました。
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実装上注意が必要なのは、スピーカーの位置です。できるだけ上側(バーアンテナ側)に寄せないと、電池が入らなかったり、入ってもふたができなかったりします。基板にあけるスピーカーの丸穴も、原図より少々上に寄せたほうがよいようなので、上の基板の図ではそのようにしました。
ただ、あまり上げようとしても、基板の固定ネジ(K穴)とスピーカーが干渉するので、寸法は本当にギリギリです。スピーカーも5.7cmでは難しく、指定どおり5cmでないと苦しい実装になります。
さて、感度ですが、私の作例では3石レフとしては物足りなく、これまで組み立てた2石レフよりも少し悪い感じになりました。
これまでの2石レフは、高周波チョークから漏れた磁束のためにうまく再生がかかっているようで、かなり音量が大きくなっていましたので、それを割り引けば2石レフと同程度という感じなのかもしれません。
分離は結構よいです。もっとも、互いに干渉するほどガンガン鳴らないからかもしれません。音質はきれいでノイズも少ないです。上で回路を載せた#11の3石レフは、ちょっと鼻が詰まったような感じに聞こえる音質なのですが、こちらはそんなことはなく聞きやすいです。
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◆気づいたこと◆
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- 久々にプリント基板を作りましたが、基板キットPK−5についていたフラックスが固まって使えなくなっていたため、新しいものを買いました。
いつもは筆で塗っていたのですが、どうも成分がニスの一種のようだったので、模型を塗装するのに使うエアブラシで塗ってみたところ、簡単に、きれいに塗れました。これならもっと早く気付けばよかったと思います。
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この回路で使える互換トランジスタ、次のように掲載されています。
Tr1→C371,C372,C377〜378、C380,C423,C454AかB,C815
Tr2→C372-Y,C373,C454BかC、C458,C537,C693,C715,C732,C733,C815,C828,C1000
Tr3→C734,C735,C853,C945,D227
私はTr1に2SC380A、Tr2に2SC458、Tr3に2SC945を使ってみました。
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#32 やさしい3石ラジオ
| 掲載:子供の科学 1973年3月号(奥澤 清吉氏) |
| | 製作時期 | 結果 | 失敗原因(推定) |
| 初回 | 2006年6月 | 成功 | |
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「1月号で,むずかしい3石ラジオをしょうかいしましたので,今月はやさしい3石ラジオをお話しましょう.」《「子供の科学」1973年3月号 P.114より引用》という優しい文章から始まります(1月号の「むずかしい3石ラジオ」は、ひとつ前の3石レフでした)。
回路のことはよくわかりませんが、これはおそらく通常の2石ラジオが基本で、段間トランスをやめてトランジスタにした構成ではないかと思います。Tr2は音声電圧の増幅は担っていません。「#20 感度がよい3石ラジオ」の親せきかもしれませんが、トラ検の#20と違い、ダイオードで検波しています。
外観の特徴は、穴あけを簡単にするためにバリコンのダイヤルをケースの外に出していることです。バリコンのシャフトが短いため、こうするためには基板をケースにできるだけ近づけなければなりません。スピーカーにかぶさる大きさの基板では、ケースから離れてしまうので、このラジオは基板がとても小さく設計されています。それでもスピーカーのフチにかかるので、少しは離れてしまいます。スピーカーもよく手に入る5.7センチではだめで、どうしても5.0センチを入手しなければ、記事と同じにはできません。
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●回路図 「子供の科学」編集部の許可を得てトレス掲載
●おもな部品(他に2mmビス・ナット、はとめ、配線用ビニール線等)
- 単連ポリバリコン+つまみ ×1
- バーアンテナ SL-55GTなど ※2次巻線は使いません。
- トランジスタ 2SC372-Y ×2、2SC735-Y
- ゲルマニウム・ダイオード SD46 ※1N60等、検波用なら可です。
- 抵抗器 1/8P 100Ω、390Ω、1.5kΩ、3.9kΩ、20kΩ、150kΩ、470kΩ 各1
- ボリウム 500kΩ平型(S付き) ※記事には「ただし、200kΩが買えれば200kΩにします」とあります。
- コンデンサー
セラミック 50V 50pF、500pF 各1、他テスト用に100pF、150pF 各1
マイラー 50V 0.033μF
電解 6.3V 10μF、47μF 各1、10V 10μF×1 ※全部10V以上で構いません。
- トランス ST-32
- スピーカー 8Ω 5cm ×1、スピーカ止め金具
- 乾電池 006P(9V)+スナップ端子(このラジオでは電池の置き方の都合で横型がよい)
- プリント基板製作キット サンハヤトPK-5
- 厚手名刺ケース(60×96×35mm)
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●プリント基板パターン 「子供の科学」編集部の許可を得てトレス掲載
拡大図に配線例も記載しました。トランジスタは、2SC372の代わりに2SC1815を、2SC735の代わりに2SC1959を使いました。
ダイヤルを外に出すためにはシャフトが長いバリコンが必要なので、この作例ではちょうど良さそうなバリコンを、バーアンテナとともにジャンクのスーパーラジオから取り外して使いました。なお、バリコンの延長シャフトを売っているお店もあるので、そういうものを使えば楽に作れると思います。
スピーカーは、後ろのコイルの出っ張りが小さいものにします。外側にマグネットが出ているものでは、大きなケースを使わないと組めないことがあります。
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しかし、部品集めには少々問題が残りました。このラジオのボリュームは500kΩ(S付・平型)なのですが、ただでさえ手に入らない平型ボリュームの500kΩなど、現代においては見つけられないのです。市販ラジオに使われているのは、たいてい5kΩ・10kΩ・50kΩのどれかです。
軸が出っ張っている普通のボリュームでしたら買えますが、ポケットラジオで軸が出っ張ってしまうのも避けたいと思いました。
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色々考えて試作も繰り返したのですが、結局は普通のスイッチ付きボリュームを使うことにしました。長さ20mmのビスでうんと後ろ側に引っ込めます。つまみは普通のものをまず取り付け、その頭に穴を開けて平らなつまみをネジ止めしました。回り止めのために両面テープをはさんであります。
取り付けた様子は左の写真のとおりです。もう2ミリほどつまみを引っ込めたかったのですが、ネジの長さが今一歩足りず、仕方なくシャフトを少し金ノコで切りました。
何となく危なっかしく見えますが、特に問題ありません。これでボリュームの問題は一応解決しました。
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基板に部品を半田付けし、ケースに入れ組んだところです。
ボリュームが浮いているため、その部分の高さが25mm程度になりますが、もともと乾電池の大きさの関係でケースの深さは30mm以上必要なので、その中に問題なく収まります。使用した厚手名刺ケースは、内寸で高さ31mmほどあります。
基板が小さいので部品の密度が高く、まるで昔の市販ラジオみたいです。
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実質2石相当なので、スピーカーを鳴らすラジオとしては少々感度が足りませんが、電波の強い場所を選べばアンテナ線なしでもよく聞こえます。もちろん2石レフレックスや3石高1には二〜三歩及ばない感じです。記事でも、アンテナ線を電灯線に巻き付けて聞くよう指示されており、それでも音が小さければアースするように書かれています。
もし「ビー」と異常発振するときは、50pFのコンデンサーを、100pFか150pFと取り替えます。
このラジオを組み立てた収穫は、平型ボリュームがなくても、奥澤清吉氏の一連のポケットラジオを組めることがわかったことです。しかし、私が持っている子供の科学で、まだ組み立てていない奥澤先生のポケットラジオは、あと1つだけなのです…。
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◆気づいたこと◆
- このラジオの記事は、ケースに入れた様子の実体図が、ほぼ完全な原寸で印刷されています。ですから基板を作ったり、ケースに穴を開けたりする作業がとても簡単でした。
- 記事が載っていた1973年3月号は、過去の引越しのどさくさでなくしてしまい、古本で買い直したものです。前の持ち主の方もこのラジオの製作に取り組んだらしく、明らかに子供の字で無数の書き込みがあります。そして、プリント基板の図形には、これをユニバーサル基板に置き換えて組み立てたらしい形跡まで記されているのです。使えるもので何とか工夫しようという姿勢は偉いですね。無事に成功したのでしょうか。
#33 やさしくできる2石ラジオ
| 掲載:子供の科学 1973年9月号(奥澤 清吉氏) |
| | 製作時期 | 結果 | 失敗原因(推定) |
| 初回 | 2006年6月 | 成功 | |
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このラジオは基本的な2石式で、ここまででご紹介した奥澤氏のラジオの中では唯一、段間トランスが使われています。感度をよくするため、検波回路を同調コイルに直接つないで高い電圧をかけようとしています。この場合hFEの大きなトランジスタを使わないとかえって感度が悪くなるとのことで、いつもの2SC372ではなく、2SC1000が使用されています。
この作例も2SC1000を使ってみましたが、今なら2SC1815でも同じようにできるかもしれません。
ボリュームは500kΩ平型(S付)ですが、手に入らないため普通の形のものを買い、前の3石ラジオ(#32)と同じ方法で取り付けました。今度はバリコンのダイヤルを内側に入れるため、基板も7〜8ミリケースから離せるので、ボリュームのシャフトを切り詰めなくてもつまみは出っ張りません。
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ずいぶん多くの入門ラジオを組み立ててきましたが、手持ちの子供の科学のなかで、奥澤清吉氏のプリント配線のラジオはこれが最後となってしまいました。もう手作業の基板作成にもすっかり慣れて、楽しく作ることができます。
特に広い面はセロテープを貼っています。少し太い程度のところは、1.5mm幅のテープを重ねながら何本も張って太くしています。写真でおわかりになるでしょうか。
2石ラジオとしては少々部品が多く、トランスも2個あるので基板サイズは大きくなっています。このラジオのように、スピーカーに基板がかぶさるタイプのものは、スピーカー径が5.0センチでないとうまくできません。5.7センチでもできないことはありませんが、スピーカーの一部がダイヤルや基板取り付けネジの位置に重なったりして入れ組みに苦労します。
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バーアンテナは秋葉原で見つけたジャンクで、幸いバーアンテナホルダーも見つけることができました。ホルダーはたまに見つかることがあるのですが、コアの大きさにぴったり合ったものが入手できるかどうかは偶然です。
配線が終わればすぐ鳴りました。ただし、後述しますが、記事のとおりに組んでも鳴りません。
感度はレフレックス式にはかないませんが、電波の強い場所を選べばちゃんと聞くことができます。前の「#32 やさしい3石ラジオ」より少し悪いかなという程度でした。ドライバートランスが使用されているせいか、音質はわずかに落ちるような気がしますが、このクラスのラジオでは問題にならないと思います。
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●回路図 「子供の科学」編集部の許可を得てトレス掲載
●おもな部品(他に2mmビス・ナット、はとめ、配線用ビニール線等)
- トランジスタ 2SC1000BL、2SC735-Y 各1
- ゲルマニウム・ダイオード SD46 ※1N60等、検波用なら可です。
- バーアンテナ SL-55GTなど ※1〜3石ストレートラジオ用ならたいていのものが使えます。
- 単連ポリバリコン+つまみ ×1
- トランス ST-12、ST-32 各1 ※ST-12がないときはST-11でも使えますが、感度が悪くなります。ST-32がないときはST-81にします。
- ボリウム 500kΩ平型(S付き) ※「買えないときは、200kか100kΩ」とあります。
- コンデンサー
セラミック 50V 200pF
マイラー 50V 0.02μF ※こちらもセラミックを使いました。
電解 6.3V 10μF×2、47μF×1
- 抵抗器 1/8P 100Ω、2kΩ、4.7kΩ、10kΩ、300kΩ、1.5MΩ 各1
- スピーカー 8Ω 5cm、スピーカ止め金具、イヤホン・ジャック
- 乾電池 006P(9V)+スナップ端子(このラジオでは電池の置き方の都合で縦型がよい)
- プリント基板製作キット サンハヤトPK-5
- 厚手名刺ケース(60×96×35mm)
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●プリント基板パターン 「子供の科学」編集部の許可を得てトレス掲載
拡大図に配線例も記載しました。Tr2の2SC735の代わりには2SC1959を使いました。
基板の24mmのスピーカー穴は、手持ちのリーマーでは太さが足りずに開けられなかったため、円周に沿ってドリルでいくつも穴をあけ、それをつないで切り抜きました。
スピーカーは、後ろのコイルの出っ張りが小さいものにしないと、基板がかぶせられません。
電波の弱いところでは、バリコンのA端子にアンテナ・リードを付けて、電灯コードなどの外側に5回くらい絡ませます。それでも小さいときはマイナス線にアースをつなぎます。
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◆気づいたこと◆
#34 壁どめ型にもなる 工作のやさしい2石レフ・スピーカー・ラジオ
| 掲載:子供の科学 1975年12月号(泉 弘志氏) |
| | 製作時期 | 結果 | 失敗原因(推定) |
| 初回 | 2006年7月 | 成功 | |
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子供の科学での泉弘志氏のラジオはイヤホン・ラジオがほとんどで、部品の多いスピーカーラジオの発表はあまり多くありません。
泉先生らしく、ラグ板を使った空中配線ですが、そのラグ板が12Pと比較的大型のもので、このサイトでご紹介した作例では最大です。必然的にケースも大きくなっています。
トランジスタは2SC372-Oが2個使われていますが、ここでは単純に2SC1815-Yに置き換えました。
電池は6Vの「4AA」となっていますが、単3×4本のポリ電池ホルダーがあれば事足ります。もともと、4AAは単3を4本ハンダ付けして紙箱などに収めただけの大雑把な?電池でした。
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泉氏の折込ページの記事は、実質4ページ分なので他の方の記事と面積は変わりません。しかし図がたいへん大きいので、部品の多いレフレックス・ラジオでは作り方の詳細な説明までは難しい様子です。
ラグ板の様子は結構ごちゃごちゃして見えますが、「工作のやさしい」と記されているだけあって、実は回路図をほとんどそのまま表現したような配線になっています。左側のラグから順番に配線していけば、同調→高周波増幅→検波→低周波増幅→電力増幅→出力ときれいに流れています(レフレックス式なので少し手戻りがありますが)。
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完成してスイッチを入れると、鉄筋の建物の真ん中なのにスピーカーからハッキリ音声が聞こえて驚きました。想像していたよりもはるかに高感度です。
困ったことに最初はそれが災いして発振がひどく、混信も大きくて実用になりませんでした。発振対策としては高周波チョークを傾けるように指示されていますが、それだけではとても止まりません。
仕方ないので高周波チョークと並列に抵抗をつないで止めましたが、当初30kΩもあれば止まるだろうと予想していたら全然ダメで、最終的に2kΩ前後で妥協しました。どこか他で調整したほうが良かったかもしれません。
ちょっと音量調整が人体の影響を受けるようで、つまみから手を離すと音量が変わってしまいます。
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●回路図 「子供の科学」編集部の許可を得てトレス掲載
●おもな部品(他に2mm〜3mmビス、ナット、配線用ビニールコード等)
- トランジスタ 2SC372-O×2 ※作例は2SC1815-Y
- ゲルマニウム・ダイオード SD46×2 ※ゲルマラジオ用なら可
- L…バーアンテナ SL-45GT ※取り付け方を工夫すればリード線式のものでも可です。
- VC…単連ポリバリコン+つまみ
- T1…トランス ST-11(20kΩ:1kΩ)
- T2…トランス ST-32(1.2kΩ:8Ω)
- RFC…コア入り高周波チョーク 2mH ※マイクロインダクタで可
- VR…10kΩ・AのSなしボリューム+つまみ
- 固定抵抗…1/4〜1/8WのP形 R1…500kΩ R2…2kΩ R3…7kΩ R4…100Ω
- コンデンサー
C1…0.01μF 50Vセラミック C2,C5…10μF、6V(〜16V)電解
C3…100pFセラミック C4…0.001μF 50Vセラミック
C6,C7…33μF・6V(〜16V) 電解
- Sw…トグル・スイッチ 2Pまたは3P
- 乾電池…単3×4(6V)、電池ホルダー、電池スナップ、電池押さえの大型L金具など
※電池スナップは、ホルダーの形によっては不要なことがあります。
- 12P平ラグ板
- スピーカー…8Ω・5.7cm スピーカー金具または3mmラグ×3
- ケース…食品入れなど 15.2cm×9.6cm×4.9cm程度
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●配線例 「子供の科学」編集部の許可を得て掲載
ラグ板は12Pのものがなく、15Pを買ってカットしました。
2個のトランスの足は、両方のラグにハンダ付けします。
バーアンテナのベースコイル(端子3,4)は、ラグ板への固定に使用しているだけです。先にバーアンテナの下側のリード線をハンダ付けしてからバーアンテナを固定します。
ダイオードの1個は、その下のコンデンサー(C1・0.01μF)の足と交差するので、絶対にショートしないよう注意します。
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◆気づいたこと◆
- 発振対策(抵抗)を施したところ、音量を十分上げてもほとんど混信しなくなりました。抵抗をつながずに、発振せぬよう音量だけを絞って使うのに比べれば、抵抗をつないで音量を上げたほうがはるかに実用性が高いです。
#35 小パイロット・ランプつき 壁かけ型にもなる…3石・高1スピーカー・ラジオ
| 掲載:子供の科学 1977年8月号(泉 弘志氏) |
| | 製作時期 | 結果 | 失敗原因(推定) |
| 初回 | 2006年7月 | 失敗ぎみ | 発振傾向、性能が十分出ていない模様 |
| 初回 | 2006年7月 | 成功 | トランジスタを2SC458に変更 |
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もうひとつ、泉弘志氏のスピーカーラジオです。
前の2石レフの2年後に掲載されたものです。12Pの平ラグ板に組み立て、4AAの電池を使うなど様子はよく似ています。2石レフは3石式とほぼ同じ感度ということになっていますので、構成のよく似た2種のラジオで比べてみようと思って組み立てました。
ケースは前の2石より一回り小さいので、ラグ板をケース側面に横倒しにして取り付けるようになっています。この場合、高周波チョークとバーアンテナのコアが平行になってしまうので、異常発振のことを考えるとちょっと怖いです。組み立て後の調整をしやすくするため、高周波チョークから2本のリード線を上側に引き出しておきました。
トランジスタは2SC372-Oが3本使われていますが、ここでは2SC1815-Yにしてみました。
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部品が多いので、ラグ板のハトメ穴も総動員しています。ひとつのラグの穴にリード線が何本も集中しますから、ハンダを多めに使ってしっかり流さないといけません。
さて、組み立てた結果ですが、やはり発振しました。高周波チョークをどう傾けても治らないので、調整用に引き出しておいたリード線に抵抗をつないで緩和しました。当初8kΩくらいで妥協しましたが、ボリュームが特定の位置にあるとどうしても発振します。0度(無音)〜270度(最大)まで回転するとして、180度〜200度前後がだめでした。発振が完全に止まるようにすると感度が悪くなってしまうので、ほどほどでやめました。
音量調整が人体の影響を受けるのは前の(#34)2石レフと同じです。また、選局も人体の影響を受け、バリコンのつまみから手を離すと少し音量が小さくなります。
感度ですが、発振のためうまく増幅できていないのか、(#34)2石レフのほうがいいという結果になってしまいました。もっと抜本的な発振対策がいるのかもしれません。
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●回路図 「子供の科学」編集部の許可を得てトレス掲載
●おもな部品(他に2mm〜3mmビス、ナット、配線用ビニールコード等)
- トランジスタ 2SC372-O×3 ※作例は2SC1815-Y、あとで2SC458に変更
- ゲルマニウム・ダイオード SD34×2 ※1N60等、ゲルマラジオ用なら可。
- LED…赤色発光ダイオード(ブラケット入り) サトーDB-12(赤) ※適当な普及品を使いました。
- T…トランス ST-45(600Ω:10Ω)
- スピーカー…8Ω・5cm スピーカー金具または3mmラグ×3
- L…バーアンテナ SL-55GT ※SL-45GT等でも可です。ベースコイルは使いません。
- VC…単連ポリバリコン+つまみ
- RFC…コア入り高周波チョーク 4mH ※マイクロインダクタで可
- VR…10kΩ・AのS付きボリューム+つまみ
- 固定抵抗…1/4〜1/8WのP形
R1,R2…500kΩ R3…3kΩ R4,R8…2kΩ R5…7kΩ
R6…100Ω R7…1kΩ
- コンデンサー
C1…0.01μF 50Vセラミック C2…0.002μF 50Vセラミック
C3,C4…4.7μF・6V(〜16V) 電解
C5,C6,C7…47μF・6V(〜16V) 電解
- 乾電池…単3×4(6V)、電池ホルダー、電池スナップ、電池押さえの大型L金具など
※電池スナップは、ホルダーの形によっては不要なことがあります。
- 12P平ラグ板
- ケース…食品入れなど 13.8cm×9.8cm×4cm程度
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●配線例 「子供の科学」編集部の許可を得て掲載
ラグ板は12Pのものがなく、15Pを買ってカットしました。
トランスの足は、両方のラグにハンダ付けします。
ラグ板は配線の後、テストと調整を終えてから、ケースの側面に固定します。プリント基板を使えば3石高1ラジオを名刺ケースに収めることも可能なのですが、ラグ板だと結構な場所を取ってしまいます。
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◆気づいたこと◆
このページの作例は1973年から1977年までの記事を元にしていますが、この間に本誌からアマチュア無線の連載記事が消えていることに気付きました。「小学生でも合格できる」などというハム講座の広告がよく出ていたものでした。今はインターネットや携帯電話で遠方と、しかも自分が気にいる相手とだけ、簡単にコミュニケーションができますから、無線に興味を持つ人は少ないのかもしれません。しかし、無線の用途が電話やインターネットで完全に置き換えられてしまったわけではありませんね。
私自身はアマチュア無線はしませんが、昔は「電波」というのは少年にとって先進的で格好いい存在で、「電波を操る」というのは憧れのひとつだったに違いありません。目に見える電線に縛られてはいない電波は、それはスマートで未来的なものでした。
ラジオというのは一般には受動的な電波の使い方ですが、地球の裏側からはるばる届くかすかな短波放送を受信したりするのには、天体望遠鏡ではるか彼方の星雲を捕らえるようなロマンがあったことでしょう。
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