Nゲージ蒸気機関車>蒸機の工作>雨宮タイプBタンクの組み立て
発売から2ヵ月後、姉妹品として密閉キャブタイプも追加されましたので、少し触れます。
ボディーの一部に形状の変化がありますが、組み立て方は同じです。
内容は前回の雨宮タイプBタンクとほぼ同じですが、今回は密閉キャブタイプということで、窓枠のついたキャブや少し長いサイドタンクなどの違いがわかります。 今回は簡易ロッドタイプという製品はなく、標準ロッドタイプのみです。ただし簡易ロッド用のパーツは同梱されているので、簡易ロッドでの組み立ては可能のようです。 |
さっそく組み立ててみました。最近あまり時間が取れないのでキットを組み立てるのは2ヶ月ぶりです。前回の製作も雨宮タイプBタンクでした。 ここまではたぶんまったく同じです。 |
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開始2時間後の様子。ハンダ付けも2ヶ月ぶりでしたが、思ったより手が震えずに済みました(というより最近震えないことがないので)。 しかし…間違えて簡易ロッド用のスライドバーを固定してしまったことに気づき、はがしてやり直しました。 |
写真は上廻りを組んだところで、全体を仮に合わせたところです。タンクが大きいこともあり、前回品よりも重量感があります。 上廻りも前回と基本的には同じですが、サイドタンクの張り重ねの際、裏側にあったハンダ流し穴がなくなっていたため、少々張り合わせに時間がかかりました(きちんと固定しないと、上側を引っ掛けてめくれたりすると困るので)。 屋根はゴム板の上で丸棒を転がすように書かれていますが、今回は試しに直接丸いものにえいっと押し当てて曲げたところ、やっぱり失敗しました(笑)。 |
塗装は前よりも艶を落としました。塗る部品がこれだけなので、プライマーと合わせて1時間くらいで終わりました。 他に安全弁+汽笛の部品がありますが、筆で金色を塗り、ゴム系接着剤で差し込んで固定しました。 |
動力ユニットが同形のため、最終組み込みも前回と同様でした。製作時間は5〜6時間でした。 今回は前回よりスライドバーが若干内側に寄って組み上がったようで(同じように組み立てているつもりなんですが…)、クロスヘッドと第一動輪クランクピンの干渉が時々起きまして、少し調整が必要でした。 スムーズに走らないときのチェックポイントは、集電線の当たりの強さの調整や、ウォームの噛み合わせの深さ、ロッドピンの干渉等かと思います。 |
基本的な工作はきちんとする必要がありますが(決して子供だましの製品ではありません)、
Nゲージのエンジンドライブの組み立てキットとしては最も簡単で確実な製品かと思います。ボイラーまわりの製作など、30分程度で形になってしまいます。
あえてやや面倒な点をあげますと、スライドバーやシリンダーブロックの取り付け(まっすぐ取り付けるのがやや難しい)、クロスヘッドピンの取り付けあたりかと思います。クロスヘッドは、説明書のとおりに紙を挟んでも、紙が焦げてハンダが回ることがありますから十分注意が必要です。ただこれは同梱の簡易ロッドを使えば解決します。
いきなりワールド工芸はキビシイかなァという方にはぴったりです。