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B20の組み立て その2

ボイラーを組み立てますが、きちんと水平になる保証はないので、どこから先に固定するのが安全か迷いました。

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ボイラー

ボイラーに各種部品を取り付けていきます。B20のボイラーは細いため、コテが入りにくいかもしれません。手際よく作るため、接着剤を積極的に使う方法もあると思います。

ボイラーの丸め

ボイラーの先端には、左右をつなぐバンドのようなものがついているので、切り取ってぴったり合わせます。

丸くくせを作るときは、細い丸棒などを使って慎重に曲げます。内側に、ロストの煙室パーツがぴったり入ればOKです。

煙室パーツの準備

煙室パーツの太い湯口を切り取ります。プラモデル用のニッパーでは刃こぼれするので、金属用の丈夫なニッパーやペンチで切ったり、金ノコやヤスリで切り落とします。

切り口は、この下に取り付けるデッキの厚さぶんだけ長さを残して、ヤスリできれいにします。長すぎると、下側に付くカプラー支持板がぶつかって、うまく取り付けられなくなるようです。

ドーム、安全弁の取り付け

ボイラーに、煙室パーツ、ドーム、安全弁を順に取り付けます。ドームと安全弁の足もあらかじめ短くしておいたほうが楽です。バックプレートもここで付けました。

煙室パーツが左右にずれて付くと、煙突が傾いてしまうので、最初は裏側から上部の1点だけを仮付けして様子を見ます。傾いたままがっちり固定されてしまうと、あとで困ります。

また、ドームが煙突とまっすぐになっていないのも格好悪いので、ハンダ付けする前によく仮組みして確かめておきます。この写真ではドームを前後逆に仮組みしていますのでご注意(このとき、本当に間違えていました)…。

ドーム取り付け穴の調整 ドームの位置などが悪いときは、取り付け穴やドームの足をヤスリで削って調整します。また、ボイラーがきちんと丸くなっていないために、ドームが傾いてしまうことがあります。少しなら、ハンダ付けしたあとでぎゅっと押して直すこともできますが、無茶するとボイラーが歪んでしまいます。
煙室扉ハンドル 煙室扉ハンドルは、煙室扉の中央の突起にぴったり差し込んでフラックスを塗り、少量のハンダで固定します。本当は機関車がきちんと真上を向くような治具を作ると楽なのでしょう。
前デッキ

前デッキは1枚の板を折り曲げて作ります。前面だけ、180度上側に折り返して、模様が表に出るようにします。このとき余計なところが曲がりやすいので、ヤットコで折り線の近くをきちんと押さえます。

タップ立て 裏側にはカプラー支持板が付きます。カプラーを止める穴は、あらかじめ1.2mmのタップでネジを切っておきます。デッキに固定してからではタップを立てにくいです。
フレームの取り付け

フレームを折り曲げて、組んでおいた車体に取り付けます。フレームは、寸法の違うものと正しいものが2枚セットされているかもしれません。取り付ける際に間違えないようにします。フレームの後端は山折となっていますが、内側に180度折り返すことになります。

ここでは、中央を仮付けし、次に前後を固定しています。フレームを取り付ける前に、車体が歪んでいないか、左右のタンクの高さが食い違っていないかをよく見て修正しておきます。

前デッキの取り付け 前デッキをフレームの穴に差し込んでハンダ付けします。このとき、裏側に出た一番大きい出っ張りは、あとで動力部のベースプレートをくわえる働きをするので、切断しないようにします。
ボイラーの取り付け

組んでおいたボイラーを、キャブ妻板と前デッキの2箇所で固定します。ハンダ付けの前に、手で合わせてみて、ボイラーが水平になることを確かめます。

シリンダーブロックの取り付け

左右のシリンダーブロックを取り付けます。煙室パーツと同様、取り付け足は少しを残して削っておきます。

大事なのは上部の主蒸気管の切断です。主蒸気管は途中で斜めに折れ曲がっていますが、この位置は製造番号によって少し違うので、写真を見て適当な位置で曲げ直しました。それから先端を少しずつ切断して、ぴったりの長さに合わせます。

私の作例では、2本ある目安のスジのうち、下側のスジでぴったり合いました。

砂撒きクランク

あとはわずかなディテールパーツを取り付けるだけです。

手動砂撒きクランク棒をドームに差し込んでハンダ付けします。私の買ったキットでは、ステンレスパーツのエッチングが強くて、先端の輪が消えかかっていましたが、何とか無事に付きました。

通風管 通風管を取り付けます。後ろ2箇所をボイラーの穴に差し込んで裏から止めます。前側は差し込むところがないので、そのままにしておきましたが、
通風管が曲がってしまった …それを忘れたまま歯ブラシでゴリゴリ洗って、へし折ってしまいました。伸ばしてハンダ付けし直しです。
砂撒き管 付属の長い真鍮線で砂撒き管を作りますが、差し込んでハンダ付けするだけなので簡単です。下側は、ボイラーの下のふちに適当にハンダ付けしておきました。
リヤフレーム

リヤフレームを折り曲げます。先端は180度内側に折り返し、その上に同じ形をしたカプラー支持板を張り重ねます。

あとは塗装して、動力ユニットを組み立てるだけです。


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