車輪座にギヤを取り付けて、動輪を組み込みます。ここは特に難しくありません。
南薩鉄道5号機など、ワールド工芸の小型タンク機とほぼ同じ構造です。
左右の車輪座の板です。 下側中央の、集電ブラシを取り付ける穴には、初めからネジが切られていました。ここだけ1.0mmネジなので、該当するタップをお持ちでない方には親切な加工です。 |
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公式側の車輪座は、モーターの台座を180度折り返し、さらにその先端を90度起こします。前方と側方の2箇所の出っ張りは、動輪を圧入するまで曲げません。 ここで、外側から見える部分を黒で塗ります。下側の側面のみ、プライマーとつや消し黒を筆塗りしました。しかし、実は上面もタンクとボイラーの間から見えるのです。 |
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動輪の入る穴をヤスって、塗料をはがしています。広げすぎると動きが破綻しますし、穴を傷めるとロデオ大会みたいな走りになってしまいます。しかも動輪を取り付けると再調整ができないので(簡単には動輪を外せない)、緊張します。 |
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全部で3つあるギヤ軸の表面にバリが出ていると、うまく回転しないことがあるので、ヤスリで平らにしておきます。また、ギヤの表面に邪魔な突起が出ていることもあるので、それも削り落とします。削る際にギヤの歯を傷めそうでちょっと怖いです。 |
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左右の小ギヤにギヤ軸を通し、車輪座の外側からネジでしっかり止めます。あとで分解することはできなくなるので、ここが緩むと走れなくなります。次に大ギヤを取り付けますが、間にカラーを挟みます。 | |
3つのギヤを取り付けたら、指で軽く回ることを確かめます。回らないようなら、ギヤ軸やギヤの表面にバリが出ていないか、大ギヤのカラーを入れ忘れていないかをチェックします。 |
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左右の車輪座を、黒いアンダーフレームに差し込み、ネジ止めします。 ここで間違えて左右の突起(加減リンクの取り付け部)を折り曲げたうえ、補強ハンダまでしてしまいました。写真はそれを元の位置まで戻して撮影してあります。 |
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駆動軸の両側にスペーサを入れて、軸受けの上に乗せます。 始めは1軸だけ乗せて動輪を圧入し、終わったら次の1軸を乗せます。 |
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駆動軸の両側から動輪を差し込み、動輪の軸を駆動軸とスペーサの間にきちんと差し込みます。 万力などを使って左右から動輪を圧入します。安いアンビルバイスでは平行性がいまひとつですが、これはアタリもので割といけました。 |
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動輪を圧入したら、直線・曲線レールの上でスムーズに転がることを確かめます。特に障害はないので軽く転がるはずですが、もしうまくいかなかったら、軸穴周辺の不具合かもしれません。厄介です。 |
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うまくいったら動輪に輪心をはめ込みます。前側の動輪は、ロッドを取り付ける穴の突起を削り取ってしまいます(このB20は抵抗を少なくするためでしょうか、サイドロッドが省略されています)。 ここでようやく、車輪座の前と横の突起を折り曲げます。一方は先に曲げてしまったので、再度曲げることとなり、ちぎれないかとヒヤヒヤしました。 |
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ステンレス製の加減リンク(A-6)を折り曲げて取り付けます。おそらく左の図のようにするのだろうと解釈しました。 |
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真鍮線を穴に差し込んでガイドにするよう書かれていますが、面倒だったのでただ重ねてハンダ付けしました。従って穴が開いたままになっています。 前後の動輪の位相がずれていますが…サイドロッドがなくギヤ連動のため平気です。そして、あとで直そうと思って忘れました。 |
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肝心なところが白飛びして見にくい写真ですが、保存機(1号機)の同じ箇所です。公式側の写真が撮れなかったため、非公式側の裏焼きです。 |