Nゲージ蒸気機関車>蒸機の工作>C12の組み立て(やえもんデザイン)
KATOのC56を利用し、キャブとタンク部分を金属パーツで組み立てるコンバージョンキットの一種です。
ベース車両として使うC56の市中在庫がなくなっていましたが、タイミングよくこの秋の再生産が発表されました。
2013.7.31
これは私が組み立てた過程や結果をメモ書きしているものです。製品のきちんとした組み立て方法ではありませんので、実際の工作にあたっては、説明書を参考にご検討願います。
全体的にはキットをベースとした金属部分の組み立てと、ベース車両の加工の2つに分かれます。
蒸気機関車のコンバージョンキットというと、ボイラーも含んだ上廻りすべてを含むのが普通ですが、この製品ではボイラーもベース車両のC56を利用します。キットに含まれるのはキャブとタンク部なので、キャブ用パーツセットの一種ともいえます。
キットはCD用のプラケースに入っています。部品のほとんどは1枚の真鍮板にエッチングされています。一部細いパーツは洋白となっています。抜き落としはされていますが、曲げ加工はなく、真鍮ロストなどの鋳造パーツや挽物パーツは含まれていません。その代わり値段は3,675円という安さです。 真鍮ロストのパーツセットが別売となっており、注水口蓋・空気溜め・開放てこ受け・連通管の一部などが含まれています。買いましたが全部は使いませんでした。なおC12のナンバープレートはいずれにも含まれていないので注意が必要です。 説明書はとても詳しいです。トーマモデルワークスのB6もそうでしたが、説明書の手順がわかりやすいキットは組み立てるのが楽しいです。 |
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部品を切り離す前に、屋根のRの開始部分に内側から折り線を付けておきます。 下地の工作台が柔らかくても、表側に線が出てしまいます。 |
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屋根の丸みのガイドにすることを兼ねて、前後の妻板を折り曲げて組み立てます。 | |
厚さ5mm程度のゴム板の上に対象を置き、丸棒で擦って丸める方法が一例として紹介されています。丸棒は色々な直径があると便利ですが、樹脂製のガンダムマーカーも紹介されていたのでそれを使いました。 これで何回か擦るときれいな丸みがつくことになっていますが…。 |
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10回くらい擦った程度ではほとんど変化がありません。力加減やゴム板の硬さなど色々影響します。 |
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しかし20分以上擦り続けても、さしたる変化がありません(笑)。直径の大きい缶に押し付けたり、指先で押したりしながらクセを付け、このくらいまで来ました。ゴム板使っていません…。 |
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工作経験のある方なら容易に想像がつくと思いますが、均一になりにくいのは中央の角穴のエッジ付近と、側板とのつなぎ目に近い部分です。棒を持つ手が滑って、曲がってはいけない側面の窓のあたりが一発でキレイに丸まったりもしました。屋根はなかなか丸まらないのに(笑)。 |
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大体踏ん切りがついたら、側板を最初に付けた折線のあたりで曲げました。合わせ目のまっすぐなヤットコで挟み、木片を押し当てているところです。 |
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色々怪しい失敗はしていますが、まあいいや…。プレス済みのキットでも、曲げを修正しようとして変にしてしまうことが時々あります。 |
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前後の妻板を組み合わせたところです。押さえつけなくてもスプリングバックせず、ぴったりの形になるまでがんばります。工作中にハンダ付けの熱でパカッと開いたらショックですよね。 |
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C12のひさしはきれいな半円形の丸みがついているので、丸棒に押し付けて曲げます。 |
次は後部の床板です。 |
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ともかく、後部の端梁部分を折り曲げ、前方に網目板を重ねてハンダ付けしておきました。 |
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左右のステップを取り付けます。取り付けしろが大きいので楽です。 |
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後部の床板のフチをハンダ付けします。曲がらないように神経を使いました。細く切ったマスキングテープで仮止めしてハンダ付けしました。 |
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不明だった部品は、結局後部台枠と判断しました。本当かしら違うゾ。 ぴったり合うように削り、端に刻印されている矢印が前方・内側になるように固定しました。 事実判明、判断ミス(笑)。これは不要部品とのことです。私は付属のカプラーポケットを付けていないので、たまたま床下が空いていたのでした。 (2013.8.3 追記) メーカーサイトに、不要部品である旨掲載されました。 |
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後部タンクに取りかかります。まず炭庫の底板にあたる部分を、90度起こしておきます。 |
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3箇所の裏打ちを180度折り重ねてハンダ付けしました。この裏打ち同士の間にある隙間を内側にして、後部タンクの角に丸みが付くように曲げます。 |
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曲げはタンク側面を万力にくわえ、木片で押さえながら行いました。 |
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タンク上板を合わせて、形がおかしくないか確認します。 同様に反対側も曲げます。両方合わせて2時間ぐらいかけました。 |
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炭庫の上部に、洋白のフチをハンダ付けしました。 ここで両サイドの水タンク上板を平らにヤスって、曲げた側板との段差をなくしておくべきだったのですが、すっかり忘れてしまい、あとで大変でした。 |
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購入したロストパーツの、水タンク蓋とライトをハンダ付けしました。このあと前方がふさがると、ハンダ付けしにくいからです。 |
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後部妻板の内側に、機器箱のふたや石炭皿をハンダ付けしました。 |
難しいサイドタンク前方の曲げも残っていますが、たどり着くまでには順番があり、まだ先です。