Nゲージ蒸気機関車>蒸機の工作>C55流改型(ワールド工芸)
2012.12.6/2014.2.8
2012年より発売された、C55のリニューアルシリーズです。
2012年は北海道タイプが、2014年には九州タイプ(27号機)が追加されました。
【北海道タイプ】 九州タイプ
今回の流改は、特定番号の30号機とされています。
基本的には前年のC55 3次形北海道タイプと同じ構造です。組み立ての要領も同様でした。
3次形と最も違うのはキャブです。屋根の丸みや裾の形など、色々と違います。 |
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逆止弁は付属の耐寒型のパーツをBの位置に付けます。説明書の2/6には、Aの位置に付けるよう画かれていますが、これは基にした別な製品の説明書の残骸かと思います。 |
特別難しいところはなく組み立てられました。同社のC55キットはもう12種類目で、構造としてはほぼ完成していると思います。
テンダー台車は今までのようなホワイトメタル一体成形ではなく、複数の真鍮板を張り重ねて組み立てる複雑な構造です。 |
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ちょっと面倒ですが何とかできました。左右の小さい三角の穴は一番手前の板のみ開いていなかったので、ドリルとヤスリで開けました。板が薄いので別に難しくはありません。 |
今回もプライマー、黒塗装ともに水性の製品を使い、ラッカーシンナー系の溶剤は使わないことにしました。
洗浄・乾燥後、ターナーのメタルプライマーをエアブラシで吹き付け、上塗り塗料のひび割れを防ぐために2日以上乾かしました。
黒塗装にはアクリル絵の具の一種の、ターナー アクリルガッシュを使ってみました。 左のビンはツヤ出し+付着力強化用のグロスワニスです。「エアブラシ技法などで絵具を大量の水で薄める使い方をするときは、絵具と同量以上を加えてお使いください」とあったので、そのとおりにしました。 ちなみに絵の具と同量ではほぼ完全なつや消し、絵の具の倍ほど入れると若干の光沢が出ましたが、それで普通のプラ用塗料のつや消しぐらいでした。 ただ、薄め具合が最後までよくわかりませんでした。普通の薄め方ではすぐエアブラシが詰まってはかどりません。逆にうんと薄めると、垂れないように塗料の出方を少なくする必要がありますから、ニードル上でどんどん乾いてやはり詰まってしまいます。 使用するエアブラシやコンプレッサーとの相性もあるのかもしれません。ともかく、まだ修行が足りません。 |
今回は塗料のひび割れはありませんでした。
また水性プライマーも思ったより頑丈でした。塗装後のナンバープレートをサンドペーパーで磨き出すとき、それがはっきりわかりました。軽く数回も擦れば地金が出るだろうと思いましたが、全然です。私の使い方には十分です。
屋根の丸みが変わっていて面白いです。
実際の蒸機には色んな油やサビ・ホコリが付着し、ヤケや雨水によっても色々な風合いになるのですから、ウェザリングがお好きな方には格好の素材かと思います。
蒸機の色は何色かと問われれば、私はすかさず「真っ黒(笑)」と答えますが、そう単純には語れない深みも確かに持っております。
【北海道タイプ】 九州タイプ