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C55 3次形の組み立て(ワールド工芸 北海道タイプ) その2

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主台枠

主台枠の内張り
  1. 主台枠を折り曲げますが、なかなかきちんと直角になってくれません。
  2. 内側に側板を張り重ねます。ぴったり差し込んで、断面からハンダを流しました。
主台枠2
  1. 後部端梁
  2. 主台枠先端のアーチ部分は非常に細く、ハンダで補強しても簡単に曲がってしまうのでご注意を。

主台枠はなかなか凝った形に作られているので、組み立てている最中はそこそこに面白いのですが、動輪などを付けるとほとんど見えなくなります。

荷重分配装置

荷重分配装置を組み込みます。

  1. 荷重分配装置のてこは、2枚を張り重ねます。
  2. 先端の穴を主台枠の穴に合わせて、0.5mm真鍮線を通し、先端が抜けないようにハンダ付け(内側までハンダが回らないようにマジックを塗っておきました)。
  3. てこが上下に軽く動くことを確かめてから、後ろ側にふたをしました。このふたはキャブ底部に密着するので平らにしておきます。
モーションプレート台座

モーションプレート台座はステンレス製なので、折り曲げの方向を間違えると、やり直すときに取れてしまう可能性が大です。

  1. ラジアスロッドの取り付け部を、180度山折りしてハンダ付け。
  2. モーションプレートは全部直角に谷折りして、先端を差し込みハンダ付け。
  3. 全体を谷折りして四角い枠にし、前端を閉じました。
  4. 主台枠にはめ込み、4箇所の交点をハンダ付けしました。
シリンダーブロック1

気分的に何かと面倒くさいシリンダーブロックの組み立てです。

  1. 前後のピストン蓋は取れやすいので、最初に180度山折りしてハンダ付けしました。
  2. ボイラーの取り付け部を直角に折り曲げてハンダ付け。
  3. バルブカバーを重ねて裏からハンダ付け。
  4. シリンダー側面は、下端を丸めておきました。
シリンダーブロック2

全体を組んでから、細かい部品を取り付けました。

  1. シリンダーブロックの下側を閉じてから、合わせ目を内側からハンダ付け。
  2. バルブスピンドルガイド
  3. スライドバー
  4. ドレインコック
  5. L3.5mmカラーをハンダ付け。ただし、忘れてもネジでしっかり留めるので大丈夫です。
シリンダーブロック取り付け

組み立てたシリンダーブロックにゆがみがないことを確かめてから、主台枠にぴったり差し込んで固定します。

前から見ると、シリンダーは右に傾き、モーションプレート台座は左に傾き…のようになってしまうことがあるので、主台枠を歪めないように気をつけて修正しておきます。

従台車バネ取り付け
  1. 従台車バネは前端を180度折り重ねて固定します。重ねたところはしっかりハンダ付けしないと、あとで1.4mmタップを立てるときに、ねじれて取れたりします。
  2. バネの裏側の取り付け部を内側に90度折り曲げて、主台枠の穴に差し込んでハンダ付け。
先台車・従台車

ここで先台車・従台車も組み立てました。

  1. 先台車。スノープローを付けるときは、先端の排障器部分をカットする必要があります。
  2. 先輪押さえ
  3. 従台車
  4. ロスト製の軸箱を差し込んでハンダ付け。小さいのでちょっと付けにくいです。
  5. 従輪押さえ

これで機関部は生地完成しました。続きは塗装後です。

テンダー

テンダー外枠

テンダーは特に難しいところはないとされていますが、それなりに時間はかかります。

  1. 内張りをぴったり重ね、ハンダを流して固定。
  2. 上部ブリッジ。前を閉じる前に、幅を決めるために仮付けしておきました。まっすぐ付けないとテンダー全体が歪みます。
  3. 妻板を折り曲げ、本体に重ねてハンダ付けしました。
テンダー後部

テンダーを四角にしたら、まずここを組み立てるようにと指示がありました。

  1. ステップは3つ分が内側でくっついています。内側から差し込んでハンダ付けします。
  2. 電気配管
  3. 手すり
  4. テールライト。向きが決まりにくいので少量のハンダで仮止めし、ヤットコでひねって向きを直し、もう一度ハンダを流して付けました。
  5. カプラー開放てこ
後部ライト

炭庫仕切り板にライトを付けますが、実機によって位置が違うので、複数の炭庫仕切り板が付属しています(昔なら、各自工夫の範囲内だったでしょう)。
50号機用の部品は、ライトの上端が上に出っ張らず、ライト本体が炭庫内に引っ込んでいるものです。

写真の炭庫仕切り板は、内側(石炭側)から見た様子です。

  1. ライトの取り付け部を、内側に折り重ねます。中央に溝があります。
  2. ライトの下側に、この溝に入る筋があるので、ぴったり合うようにします。
  3. 仕切り板の穴にライトをうつぶせに差し込み、下部をハンダ付けしました。
炭庫仕切り板

細かい部品を取り付けてから、テンダー本体に固定しました。

  1. ステップ
  2. 手すり
  3. 給水蓋
  4. 補強板
  5. テンダー後部にはめ込んでハンダ付け
石炭取り出し口

炭庫前部は、増炭枠付きのパーツと、増炭枠のないパーツがあるので、選んで付けます。

  1. このベース板(A2-9)に部品を付けていきました。
  2. 前部仕切り
  3. 増炭枠を山折して固定し、あとで折り目のつなぎ部分をヤスり落としました。
  4. 石炭取り出し口の外枠を、下から差し込んでハンダ付け。
  5. 最後に石炭皿を前から差し込んでハンダ付けしました。
テンダー下部""
  1. 組み立てた炭庫前部を本体に重ねてハンダ付けしました。
  2. 前部床板をハンダ付け。
  3. 後部床板をハンダ付け。
    床板にはあとで動力部をネジ留めするので、あらかじめ1.4mmタップを立てて、穴の周りにできたバリを削っておきました。

なおここに限らず、あとでネジをねじ込む箇所は、すべて塗装前にタップしてバリを取っておきました。
タップ位置は説明書に記載がありますが、要はネジを留める位置すべてです。タップは1.4mmが1本あればほとんど足ります。ラジアスロッドの取り付け穴は1.0mmですが、メーカーにてタップ済みです。前部カプラーの取り付け部は1.2mmですが、ダミーカプラーを使う場合はハンダ付けや接着でよいのでネジ切りは不要です。

ウェイトの調整
  1. ウェイトの前端を少し削って、ぴったり入るようにしました。
  2. ウェイトの後端はライトに当たるので、そこも削っておきました。

増炭枠をつけないときは、そこから石炭ウェイトの平らな側面が見えるので、先のとがったビットをリューターに付けて適当に彫刻し、石炭風にしておきます。 と書くと難しそうですが、ガリガリやっていればそれらしく見えてきます。

テンダーフレーム

フレームを折り曲げて組み立て、後部にディテールを加えます。

  1. フレームの側面は180度折り重ね、さらに直角に立てます。説明書の図では外側に張り重ねているように見えますが、折り線を見ると逆のように見え、内側に貼り重ねました。
  2. 前方のステップ兼ドローバーをフレームの内側から前方に差し込み、そのあと先端を折り重ねて、ドローバーピンをハンダ付けしました。
  3. 端梁をハンダ付けし、ステップともぴったり重ねてハンダ付けしました。
  4. カプラーポケットはMT-7用の新型のみが付属しています。なおアーノルドカプラーを使用するときも同じポケットで、カプラー側を削って加工します。
  5. エアホース
テンダーの残りパーツ
  1. でき上がったフレームを本体にハンダ付け。ただし、前側はいいのですが、後ろ側はいいハンダ付け場所が見当たりませんでした。
  2. ブレーキハンドルをフレームと前妻板の穴に差し込んでハンダ付け。これが急カーブではキャブに当たって脱線の原因になることがあり、あとでヤットコで90度ひねりました。
    曲線半径のメーカー推奨はR320以上とされていますが、つまりトミックスならC354以上、KATOならR343以上ということになってしまいます。私は280以下でも走らせているので、無茶をすると色々なことが起きます。
  3. 床下に0.4mm真鍮線で電気配管をハンダ付け。反対側は0.5mm線になります。
  4. ATS配管を取り付けて、先端は0.4mm真鍮線に重ねてハンダ付け。
  5. ATS車上子を組み立ててテンダー上廻りは終わりです。

塗装準備〜塗装

動力部のハンダ付け準備

動力部にも塗装する箇所があるので、その前に必要なハンダ作業を終えておきました。

  1. モーターケースは塗装しませんが、最後の金属ハンダ作業なので一緒に組み立てておきました。1の場所はあとでモーターにネジ留めするので、重ねただけで固定はしていません。
  2. 下側の合わせ目をハンダ付け。
  3. 車輪座を取り付ける部分を山折りして重ね、ハンダ付けのあと1.4mmタップを立てました。ここは外側のみ黒塗装します。
車輪座と台車枠
  1. 車輪座下部の台車枠を取り付ける部分は、直角に起こして補強ハンダしました。
    ただしキットによっては、車輪を圧入するまでここを曲げないようにと記されているものがあります。実際に曲げてしまうと圧入しにくいですが、説明書に記載がないときは、塗装前に曲げてしっかりハンダで固定するようにしています。車輪の圧入後に曲げるときは、補強ハンダはできません。
  2. 台車枠の取り付け部には1.2mmドリルで下穴をあけ、塗装前にタッピングネジをねじ込んでネジを切っておきました。このネジは木ネジのように自身でネジを切り進めるものなのでタップは使いませんが、あらかじめやっておかないと取り付けにくいです。
生地完成

これで生地完成しました。全体をよくルーペで調べて、ハンダのキサゲ忘れなどを修正しておきました。

このあと写真に写っている部品を洗浄・プライマー処理のうえ、すべてつや消し黒で塗装しました。私はたいていウェザリングなしの黒1色ですが、組み立てる機関車に合わせて光沢の度合いや各部色差しの度合いは変えていまして、今回は完全つや消しの一歩手前という感じにしました。


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