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C55(新)の組み立て

2009.7.13

ワールド工芸から2008年に発売された、C55一次型キットの組み立てメモです。これは同社の初代のC55とはまったく違うフルリニューアル品です。2年ほど前に同じくフルリニューアルで発売された、C57一次型九州タイプとほとんど同じ構造です。従ってC57の組み立て方もこれと同じと考えて構いません。九州タイプの前期(2〜11号機)と後期(12〜19号機)が同時に発売されましたが、こちらは後期です。
前期のほうは昨年のうちに組み立てていたのですが、前回の組み立て中に失敗したところを、まったく同じように失敗しています。

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今までのワールド工芸のキットと全体的な手順は変わらないので、少し簡単に書きました。実際の組み立てに際しては製品付属の取り扱い説明書に従ってください。

キャブ

キットの様子

パッケージを開けると、説明書の訂正用紙が入っているので、それを見て説明書本体も実際に訂正しておきました。

説明書の最後に、製造番号ごとの装備の違いと使用するパーツの違いが書かれているので、それを見て実際に使用する部品に印をつけます。私は全体的に見て一番楽に済みそうな12号機にしました。とはいえ説明書の情報だけで組んでいる素組みです。

キャブの部品

あまり時間がなかったので、最初に全部の部品を切り離して簡単な曲げを済ませ、ハンダ付けを連続して行なうことにしました。

作業の量が減るわけではないので、実際には時間は大して変わりません。ただ、作業中にコテ先の状態が悪化することが少なくなるかもしれません。

内張りの貼り合わせ

キャブの形を見て、歪んでいるところがあったら軽く直し、内張りをぴったり合わせてハンダを流し、固定します。

屋根の丸みなどがおかしいことがありますが、自分でくせをつけて曲げなおそうとすると、変な折り目をつけてしまうことがあるので、多少のことは目をつぶったほうがきれいにできそうです。

妻板の固定

古いC55やC57のキットでは、キャブの側板が前面に回り込んで、正面の中央で接合するようになっていましたが、現在は妻板が側板から分離しています。

妻板の両端を斜めに曲げて屋根に合わせてハンダ付けします。

妻板と側板の固定

妻板と側板をぴったり合わせて内側からハンダ付けします。表から見て、角がぴったり合っているようにしないと、あとの削り合わせが面倒です。

妻板の角度決め

妻板の後退角を決めるには、ハンダ付け前に床板を合わせてみるとよいです。

角の面取り

妻板と側板の角の丸みを表現するために、ヤスリで少しずつ削ります。これは以前のキットにはなかった作業なのでやや面倒です。私はどうもうまくいかず、丸みというよりはただの面取りになってしまいます。

キャブ天窓

キャブ天窓などを固定します。少し粘り気のあるハンダ(普通の金属加工用ハンダがそうだと思いますが)を足の内側に少量使うと、表側に大きく流れ出すのを防げます。

ひさし

前と横のひさし、および信号炎管を取り付けたところです。それぞれ何か曲がっているのでやり直しです。

後妻

キャブ後妻を貼り合わせ、後ろからぴったり合わせて固定します。もしキャブ天窓の取り付け足やハンダが大きくはみ出していると、後妻がぴったり合わないので、きれいに削っておきます。

キャブ後方ディテール

後ろの窓の下に保護棒、両端の角にステンレスの雨樋を取り付けます。うまく合わず、上側を少し歪めて付けてしまいました。このあと屋根の後端にフチを取り付け、下側の仮ブリッジを切断します。

床板

2段になっている床板とキャブ支持板をハンダ付けします。

床板の取り付け

説明書の手順では、バックプレートを付けてから床板を取り付けることになっています。

ボイラーやランボードへの取り付けの前に、キャブの形をしっかり決めたいので、床板もここで取り付けてしまいました。バックプレートは後からでも何とか取り付けられます。

キャブの完成

若干おかしいですが一応完了です。

ランボードとボイラー

C55のランボードはコンプレッサーのあたりで前後に分かれているので、ここが完成後に食い違いやすいです。今でも、どう組めばうまくいくのかよくわかりません。また、ボイラーもそのあたりで前後の2ピースに分かれており、これも曲がりやすいので難しいです。

ランボード貼り合わせ

ランボードは平板の状態なので、両端の網目板を内側に折り返します。全体の歪みを取って完全にまっすぐにしてから、裏側の数箇所の穴にハンダを流して貼り合わせます。

エアタンクが付く2個の突起は、貼り合わせの前に90度起こしておいたほうがよいと思います。ここにハンダが回ってしまうと、あとからでは起こせなくなります。

角度を決める

付属の冶具を使って、前方傾斜部の角度を決めます。標準デフにするときは、デフによって最終的に角度が決まりますが、門デフのときはそれができないので、ちょっとしたことで角度が変わってしまいます。

ボイラーボスの取り付け

ボイラーの前をぴったり合わせて内側からハンダ付けして止めます。また、合わせ目の丸穴にボイラーボスを下からはめ込んでハンダ付けします。ボイラーボスには、あとで下廻りの合体ネジがねじ込まれます。

ボイラーボスは小ギヤ軸と同じ部品です。小ギヤ軸の袋に一緒に入っているので、1個取り出して使います。しっかりハンダ付けしないと、上下の合体の際にハンダがねじ切れることがあります。

ここではある部品を忘れていますが、まあ、影響はないです。

ランボードの仮付け

ランボードの何箇所かのブリッジをボイラー下側の溝にはめ込み、要所を少量のハンダで仮付けします。曲がっていなければしっかり固定します。

少し遠くから眺めてみると歪みに気付いたりします。

ボイラー後部の合体

ボイラー後部(火室周辺)は別パーツなので、前側のボイラーの後端に巻きつけるように重ね、曲がらないように固定します。
ランボードより下側に火室下部がはみ出すので、その合わせ目をハンダ付けします。

左右をよく見ないと、火室下部のランボードより下側の高さが左右で異なるということが起きます。逆にランボードより下側を左右ぴったりにすると、上から見たときにボイラー前部の正中線と少しずれるということも起きます。どうも理屈が通らないような気がしてじつに憎らしいです(笑)。

キャブの取り付け

キャブを仮付けし、あちこちから見て曲がりがないようにし(と一言で書いていますがこれが難しい)、最後にきちんとハンダを流して固定します。

火室下部の側面には、キャブの裾がはまるような溝があるのですが、この溝へのはまり方が左右でまた異なったりします。また、公式側から見ればまっすぐ付いているのに、非公式側から見ると傾いているなどということもざらに起きます。

これも、一度机の上に置いて、1メートルくらい離れてみるとよいです。特にめがねをかけている場合、近くで見ると像が歪むのです。私はド近眼+乱視補正のハードコンタクトレンズの上から老眼鏡をかけて組み立てています。もう何がなんだか…。

バックプレート

このへんでバックプレートを取り付けておきます。バックプレートはキャブの後ろ側から入れ込むしかありませんが、ハンダ付けはボイラー内側から楽にできます。

仮ブリッジの切り取り

ランボード前後をつないでいる仮ブリッジを切り取ります。恐怖の瞬間です。バイン!という感じでランボードのフチが跳ね上がってずれたりします。また、ボイラーとしっかり固定したつもりが、仮付けのままになっていて外れたり、しっかり張り合わせたはずのランボードにハンダが回っておらず、フチのほうで2枚に離れたりするなど、まあ色々なことが起きます。

というわけで細い接続部を1箇所ずつ、軽くやさしく切断していきます。

ボイラー上のパーツ

ここまでで、全体の形はできたのでだいぶ楽になります。言い換えれば、このあとに歪みに気付いても修正はまず無理ということになります。全体の様子を見ながら、歪みが一番目立たなくなるように、だましだまし組むしかありません。

ボイラー上の主なパーツ

ランボードをまっすぐに修正したら、ボイラー上のおもなパーツ(煙突、逆止弁、ドーム、タービン発電機等)を前から順番に付けていきます。前から見てまっすぐ1列になるようにしますが、ボイラー上部の取り付け穴に合わせると少し片側にずれたりするので、穴を少し削ってまっすぐにします(ただその場合、ランボードが傾いて付いている恐れもあります)。

また、ドーム左右に6本の砂撒き管(0.25mm真鍮線)をハンダ付けしておきます。

発電機排気管

ATS発電機を付ける前に、2本の排気管を取り付けます。排気管の先端は「テンダー屋根に乗せかけます」とありますが、もちろん「キャブ屋根」のことです。

ちなみに消音機の部分は板をつづら折りにして表現されているので、円筒ではなく直方体になります。ただシルエット的にはそんなに変ではないです。気になるときは丸ごと真鍮線や真鍮パイプで作り直すのがよいと思います。直方体を削って丸くする方法もありますが、ステンレスなのでなかなか硬くて大変です。

発電機と給水ポンプ吸気管

ATS発電機と、給水ポンプの吸気管を取り付けます。この配管の前部は給水ポンプのあたりに合わせるので、先に給水ポンプを取り付けてしまってもよいと思います。

なお写真の右下に少し写っている給水ポンプとコンプレッサーの台座は、後期型ではB-7の部品を使いますが、前期型ではB-8を使います。間違えると給水ポンプとコンプレッサーの高さが全然違ったものになります。

次ページに続きます。


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