Nゲージ蒸気機関車2009年のメモ>C57 135(トミックス)

C57 135(トミックス) その2

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前回の9600とはまったく作りが違います。


全体

C57 135は何かと有名で、KATOを除くすべてのメーカーから特定ナンバーで製品化されている激戦形式です。 今回のトミックス製品は、高価な金属製品と十分競えるものになっています。そのため普段は気にしないような部分まで注目したくなります。ただ135号機の保存機は、C57の中でも変わった姿のため、スタイルがどうなのかピンとこないという方もいらっしゃるかもしれません。

トミックス

トミックス (拡大写真)

全体のフォルムも走りも良く、低速でも素晴らしく安定しています。何両か買いましたが、走行性能のばらつきも感じませんでした。モールド表現も各部の合いもきちんとしていて、9600のように謎めいた部分はありません。

マイクロエース

マイクロエース (拡大写真)

マイクロエースがC57を具体化するとこうなった…というわけでもないのでしょうが、出来上がりはもろにマイクロエースの形です。スタイルは半分捨てられていますが、走りはなかなかスムーズで、細かな印刷も楽しいです。

念のため、ボディーはちゃんとはまっています。

以下は金属製品です。金属製品はどちらかといえば走行よりも外観の再現が重視されており、プラ量産品ほどタフな使い方はできません。

ワールド工芸

ワールド工芸

動輪径や上下のバランスが絶妙で、プロポーションがよいことで有名です。テンダードライブのため、ウエイトを兼ねた石炭が山盛りになっています。基本は組み立てキットで、走行には微妙な調整が必要です。

天賞堂

天賞堂

この中では最も値段が高く、9万円を超えています。金属手作り製品で、空気作用管も1本ずつ線材が並べられています。走りはとても静かですが、勾配区間には向きません。

マイクロエース製品を除き、先輪はすべてスポーク抜きになっています。足回りが軽く見えてなかなか良いものです。
トミックスのC57は、金属製品と同様、第一動輪の上(ボイラーの下)がちゃんと空いていて向こう側が見えます。無論現在のKATOのC62やリアル・ラインのD51などもそうなっていますが、実はトミックスの旧C57もそうでした。 旧製品は従台車の上の隙間に目が行ってしまい、気付かなかったかもしれません。

トミックス

トミックス

完全に実物のイメージどおりというわけではないかもしれませんが、ほぼ正確にできているという点では従来のプラ製品になかったものです。

標準型を見慣れていると、ボイラーが若干太く見えますが、模型ではごく微妙な差です。車幅がスケールどおりで、プラ製のデフの厚みが内側に出ていることから、ボイラーとの間隔が狭く見えやすいためかもしれません。

実は金属製品であるワールド工芸も天賞堂も、横幅は少し広めにデフォルメされています。どんな見え方がよいかは買う人の好みしだいです。

ライトは電球色となっていますが、同社の気動車のような肌色系の色とは違い、白っぽい薄黄〜黄緑という感じです。

天賞堂
天賞堂
実物
実物(保存機)
参考までに1999年撮影の実物です。極力デフォルメせずに作られたトミックス製品ですが、なかなか似ていると思いませんか。煙室扉のあたりやナンバープレートのバランスなど、とてもよいです。

どうでもいいことを思い出しましたが、上の保存機は初期のデジカメで撮影したものですが、電池が単三充電池2本で、7分間しか持ちませんでした。
上着の両方の内ポケットに予備の電池を合計12本も入れていましたが、これが重いんです。1時間で使い切りました。
交通博物館の近くにあった小さい玩具店に、「Nゲージ全種類あります」と張り紙があり、またまたご冗談をと思いましたが、今思えばトレーンのNゲージのことだったのかもしれません。

前面

トミックス
トミックス ナンバープレートは接着剤不要です。給水温め器上の2個のテールライトの取り付けのためには、裏から0.5mmドリルで開口することになっていますが、本当は0.6mmドリルがぴったりです。
つかみ棒の太さなどは金属製品よりも細いです。なお最近のリアル・ラインやKATOのような、デフ裏の補強表現はありません。
マイクロエース
マイクロエース ナンバープレートが少し不鮮明です。市販のナンバープレートを上から貼り重ねると見違えます。 実はボイラーは特別太くはありませんが、ボイラー中心が高いのでそう見えます。ランボードにうずまっていません。
天賞堂
天賞堂 前面外周に丸みが少なく、角張っている感じなので、135号機という特定機にはちょっと似ていません。ただ中にはこういう平らな前面のC57も存在します。
ワールド工芸
ワールド工芸 同社のC57としては初期のものです。最近の製品は横幅が狭められてスケールどおりになりましたが、何となく印象的には旧製品のほうが雰囲気が出ているようにも思います。
KATO 180号機
KATO(180号機) スケールもプロトタイプも違いますが参考までに。これの初代製品が、トミックスの初代製品と競合し、生き残ってきたものです。事情がわかっていても、やはり比べてしまうと大きいです。

キャブ

密閉キャブなので、もともとの形に馴染みがないという方も多いかもしれません。私は昔よく見ていたのですが、C57の密閉キャブはあまり格好いいとは思いませんでした(ファンの方ごめんなさい)。 デフも切り詰められていると、ちょっと後ろが重く見えたというのもあります。ただ北海道のC57がすべて、いつの時代もこうなっていたわけではありません。

トミックス
トミックス 窓ガラスははめ込みです。キャブ天窓は前後に開閉し、信号炎管はユーザー取り付けです。
キャブ下の配管とステーが4本、クシの歯のようについていますが、この表現は実物の見え方とは結構違い、目立ちもするので異物感があります。
側面ナンバーは前面ナンバーと微妙に形が違う様子が作り分けられています。
マイクロエース
マイクロエース かなり上に高くなっています。キャブ下はとても簡素です。従台車がこのへんを動き回るので、強度とディテールのバランスが難しい部分だと思います。
天賞堂
天賞堂 キャブの形はよいですが、なぜか前面の角の丸みがなく、付き合わせたままになっているので若干印象が違います。 天窓のレール側面にまでディテール表現があります。
キャブ下の配管の見え方は、こんな感じのまとめ方で違和感はなく、印象はよいと思います。
ワールド工芸
ワールド工芸 若干窓が大きいのかもしれません。キャブ下はエッチングの配管ひとつと、カバーのない分配弁がひとつです。

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