Nゲージ蒸気機関車蒸機の工作>C61の組み立て(やえもんデザイン)

C61の組み立て(やえもんデザイン)

C61

2012.10.3/2013.1.23

2012年4月、D52・C59と一緒に発売されたコンバージョンキットです。
最初にD52を組み立ててから、ドタバタしていて今まで手をつけることができませんでした。
基本的にはD52と同じ要領のようですが、違っているところもあり、よく考える必要があります。D52の記事をコピーして写真を置き換えながら、組み立て過程をメモ書きしています。

[1]   


キットの様子

こちらは最初に発売された「C61東北タイプ」です。半年後には「C61九州タイプ」も発売されました。

パッケージ

ケースの外観。同時発売のD52・C59と同様です。
説明書はA4の裏表のほか、組み立て注意事項の小片とテンダー組み立ての説明の小片です。 最初のD51と比べて説明事項が増えているため、紙面が足りないようです。何をどこにどう付ければよいのか、パッとわからないところがありました。

中身

中身もD52と同様の構成です。プレス済みのボイラーとキャブ、エッチング板各種、多数のロストワックスパーツ、線材数本がセットされています。

配管類は一部を除いて付属の線材などを利用して自作します。私は面倒くさがりなので、実機の中でも配管が少ないものを参考にしました。

ベース車両はトミックスのC57(新)が指定されています。動力部だけでなく、安全弁・ダミーカプラー・テンダー台車の留めネジを利用します。
他にKATOの新C62の従台車とテンダー台車が必要です。あとはお好みに応じて先輪など。

キャブの組み立て

キャブ妻板
  1. 前後の妻板を2つ折りにして貼り合わせ。
  2. キャブひさしに丸みを付け、両側を折り曲げて窓の上部に固定。
    何かうまくいかず、ほとんど丸まっていません。

前部妻板の裏側から、必要な配管用の穴をあらかじめ開けておきますが、この作例では最初から開いている加減弁ロッドの穴のほかは、何も開けませんでした。

キャブ前方
  1. キャブ側板をぴったり合わせ、裏のハンダ穴からハンダを流して固定。
  2. 妻板をはめ込んで固定。側板との突き合せに隙間がないよう注意します。
  3. 天窓を固定。
  4. 天窓のレールを屋根の下側から差し込み、先端を突き合わせて固定。キャブ屋根と接する部分も裏からきちんとハンダを流さないと、あとで取れてしまうことがあります。
  5. 暖房安全弁を固定。
  6. 信号炎管を固定。
  7. ストーカー安全弁を固定。暖房安全弁と同じパーツです。
キャブ後方
  1. 後部ひさしのフチをハンダ付け。
    機炭間隔や車体の取り付け高さによっては、こことテンダー増炭板が接触してショートするので、現物合わせで調整します。
  2. 後部妻板をはめ込んで固定。
  3. 左右の手すりを2本ずつ固定。

キャブの床板はあとで固定します。

ランボードとボイラー

ランボード
  1. ランボードは所定の形に折り曲げます。網目部分は外側に折り返して、裏のハンダ穴等からハンダを流します。
    水平部が直線になるよう特に注意します。屈曲部をはさんで前後の水平部の高さが食い違いやすく、とても難しいです。
  2. コンプレッサー、給水ポンプの取り付け部を直角に起こし、付け根にしっかりハンダを流して補強します。ここは十分補強しないと、あとで取れやすいです。

  3. 屈曲部に網目板を貼り重ねます。
  4. 前方デッキ部の網目板を貼り重ねます。ステップ等の取り付け穴がずれないように重ねてハンダ付けします。
ボイラー組み合わせ

ボイラーの下辺が平行になっているのを確認してから、ランボード後方をまず引っ掛け、ボイラーの左右3箇所ずつの穴(3の矢印)にランボードの爪をはめ込んで固定します。

  1. ボイラーの前端は閉じずにおいたほうが、最後のはめ込みが簡単でした。
  2. ランボードの後端のブリッジを、ボイラー後部のスリットに引っ掛けます。
  3. ランボードの左右3箇所ずつの爪を、ボイラーの穴にはめ込みます。うまく入らないときは無理せずに削り合わせます。

ランボードの前側はこのように比較的簡単にまっすぐ付きますが、後端はある程度フリーなので、がんばってまっすぐ固定する必要があります。

ランボード前方
  1. 網目板の内側に左右から出ていた突起を削り落とし、前面(煙室扉枠)のロストパーツが上から差し込みやすいようにしておきました。
  2. 給水温め器のカバーを折り曲げて組み立て。2種類入っていますが、別添のほうを使いました。側板は2重になっていますが、内外の板は密着はしないと思います。
    上部の網目板は前方を合わせるように指示がありますが、網目板のほうを気持ちだけ前に出しました。
    テールライト2個を固定してから、給水温め器カバーをデッキに固定しました。
  3. 傾斜部のステップのうち、下側のステップを固定。これはとても小さいロストパーツで、やや難しかったです。
  4. 傾斜部の上部のステップを固定。

各種パーツの取り付け・配管

ボイラー上パーツ
  1. 煙突を固定。ボイラーの曲面にぴったり合わせるのが大切です。…なのでしょうが、なかなかうまくいきません。下側に出ている取り付け脚を切り取ってしまい、半丸ヤスリで削り合わせました。
  2. ドームも時間をかけて削り合わせ、左右の砂撒き管や上部のフタなど、ドームに付くパーツを先に全部ハンダ付けしてしまいました。
  3. ドームをボイラーに固定。左右に傾きやすいので注意します。砂撒き管もここでランボードの穴に差し込んで固定しました。
  4. 加減弁のクランクをドームとボイラーに固定。とても小さい部品です。あとで加減弁ロッドを真鍮線で作ってハンダ付けします。
ボイラー公式側パーツ(1)

公式側の細かいロストパーツや、ボイラー側面のステップもここで付けておきました。
概ね番号順に取り付けました(単に前のほうから付けているだけです)。

ボイラー非公式側パーツ(1)

今度は非公式側です。こちらも大体番号順に部品を付けたと思います。

4の送水管は0.4mm真鍮線にしました。5は付属の逆止弁です。

ボイラー非公式側パーツ(2)

写真は上と同じです。

1〜4はロストパーツです。
5は0.3mm真鍮線の通風管です。煙室付近だけ外に出ているタイプにしました(簡単だから)。

最後に6のハンドレールを付けました。

ここでキャブを固定しました。

キャブ床板

床板は説明書のとおり段違いに折り曲げ、段の部分には別の板を折り曲げてハンダ付けしました。
開放キャブだったD52と違って、後部の跳ね上げ式の渡り板がないので、少し単純です。

取り付けの前にキャブに軽くはまり込むよう、両者を削り合わせておきました。

キャブの取り付け
  1. ランボード後部の仮ブリッジをカットしました。
  2. バックプレートの下部を説明書に従って少し削ってからボイラーに取り付けました。
  3. キャブをボイラーの3箇所の穴にはめ込んで固定。傾きに注意してよく修正します。
キャブ床板の取り付け
  1. 左右の火室下部を、説明書に従って少しカットしてから取り付けました。
  2. 床板をキャブに固定。
  3. 最後に床板前方のブリッジを切り取りました。

ところで「キャブ」とは英語のcabで、運転台の意味だと理解していたのですが(←改めて辞書を引くとcabrioletの短縮が語源とある)、最近何かで機関車のキャブのことをキャビンと書かれているのを見ました。
その呼び方は初めてだったので調べると、cabinは飛行機や宇宙船の操縦室をさすことはあっても、「機関車の」運転室をさすことはないように読めたのですが、どうなのでしょう。まあ日本語なら普通に運転室とか運転台とかでよいような気がしますが。

ボイラー公式側パーツ(2)

残りの配管を取り付けました。私はあまり多くは取り付けなかったので、それほど苦労はありませんでした。

  1. 空気作用管をボイラーにぴったり重ね、要所のボイラーバンド位置で固定。
  2. ドーム前ステップを固定。この付近まで空気作用管の上部の枝が来るので、空気作用管を取り付けてから付けました。
  3. コンプレッサーの配管を0.3mm真鍮線で適当に作り、ランボードに穴を開けて取り付けました。
  4. 逆転機カバーを固定。
  5. 小型オイルポンプ箱を固定。
  6. 逆転機ロッドを折り重ねて(180度の谷折り)貼り合わせ、固定。
ボイラー公式側パーツ(2)
  1. ハンドレールを固定。
  2. タービン発電機の排気管を0.5mm真鍮線で作り、1.0mm真鍮パイプの消音器を通して固定しました。キャブ屋根まで伸ばしませんでした。
  3. ATS発電機の排気管は0.3mm真鍮線で作り、キャブ屋根まで伸ばしました。こちらには消音器は付けませんでした。
  4. 加減弁ロッドを0.3mm真鍮線で取り付け。D52のときもそうでしたが、接合部の面積が小さいうえ、製作中によく手が行く場所なので最後まで何度も取れました。今度作るときは、1本の真鍮線をクランク型に折り曲げて付ければ十分かと思っています。

煙室まわり

煙室扉
  1. 手すりを0.3mm真鍮線と真鍮ノブで固定。ライトの付く中央部の手すりは、固定後に切り取りました。
  2. ライトを固定。
  3. 煙室扉の蝶番をはめ込んで固定。私は完全に固定しましたが、開閉式にすることができます。
  4. 煙室扉ハンドルを固定。本来は、開閉機構の固定用のボスを兼ねています。

この作例では付けませんでしたが、シールドビーム副灯も付属しています。

前面の組み立て
  1. 組み立てた煙室扉パーツを固定。左右に傾かないかよく確かめます。
  2. 端梁に0.25mm線を差し込み、ヤットコで手繰り寄せるように曲げて解放テコを製作。注意してやらないと、テコ受けがちぎれてしまうことがあります。
  3. 端梁を前デッキに固定。前から見て傾かないように、また左右にずれないようにします。
  4. デフを固定。デフは修正パーツのほうを使いました。上部の傾斜は、最初に内側にPカッターで筋彫りをして曲げます。取り付けステーの先端は、ボイラーに当てて表からハンダ付けしました。本当は先を少し上に曲げてボイラーに重ねるのですが、私の作例では先端がやっと届いただけでした。

1号機は傾斜部とデフの形がちょっと違うので、作るのは難しそうです。

このC61キットは前面がなかなかよく似ていまして、今までのC61の製品の中ではかなりいい線行っているように感じます。


[1]   

[次ページへ→]

「Nゲージ蒸気機関車」トップページに戻る