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C61の組み立て(やえもんデザイン) その2

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キャブ下・ランボード下のパーツ

同時発売のD52では、種車のD51のキャブ下配管をそのまま利用しましたが、C61では付属のパーツや線材を使って形作っていきます。

非公式側キャブ下
  1. ストーカー座を折り曲げ、説明書に従って一部を取り去ってから取り付けました。
  2. ストーカーエンジンを固定。
  3. ハシゴをキャブ床に取り付け。このハシゴはハンダしろがほとんどなく、ほとんど上部2箇所の点付けに近くなってしまいます。あとで裏側から別な真鍮線を取り付けて補強しました。
  4. 先ほど組み立てたストーカーエンジンを固定。
  5. 配管ブロックを固定。

本当は6の部分にストーカーエンジンのオイルポンプが付くことになっていますが、ハシゴが邪魔ですぐには付かず、やめました。何か取り付け方を間違えたのかもしれません。

非公式側キャブ下
  1. 動力火格子のシリンダーは、上側を削ってキャブ下に収まるようにして取り付けました。
  2. 三方コックを固定。
  3. ハシゴを固定。これもあとで補強します。
公式側火室下部
  1. コンプレッサーを取り付け。
  2. 調圧器付き配管を固定。
  3. ドロダメを固定。下側に伸びている管は従台車に当たるので、あとで付け根からカットしました。
  4. ついでに1本だけ0.3mm真鍮線で配管を追加しておきました。

この先は、実際に動力にかぶせてみて、当たる場所を確認しながら進めました。

ドローバーがストーカー座に当たる

ストーカーエンジンの台座が邪魔になり、ドローバーの動きに余裕がないことがここでわかりました(もっと早くわかりそうなものですが…)。
このままでは左カーブが曲がれないので、一度組み立てたストーカーエンジンの台座を半分削り取りました。

従台車の加工

従台車はKATOの新C62のものを使います。
説明書のとおり、1の穴を広げ、厚みを調整して本体にはまるようにしました。

ドローバーの下部はC57の従台車を支えていた突起を削り取りましたが、2のあたりがC62の従台車の軸受けに当たるので、そこも削って調整しました。ぎりぎりですが何とかなります。

非公式側火室下部
  1. 給水ポンプを取り付け。
  2. 給水ポンプから前方に伸びる送水管を取り付け。0.4mm真鍮線を使いました。
  3. チリコシを固定。
  4. 0.4mm真鍮線の給水管をチリコシに通して曲げ、前端を給水ポンプに固定。後ろ側は適当に曲げ、三方コックを利用して固定しました。
  5. 給水管の後端は、ハシゴの裏側に重ねてハンダ付けし、ハシゴの補強を兼ねました。
ランボード下のパーツ
  1. 公式側のエアータンクを固定。
  2. 冷却管を曲げて固定。後端はコンプレッサーの穴に差し込みました。
  3. 非公式側のエアータンクを固定。
  4. 冷却管を固定。
  5. オイルポンプ箱を固定。
  6. オイルポンプ箱の調整ネジは、余っていたワールド工芸のエッチングパーツを利用しました。やえもんデザインからもロストパーツで発売されています。
スペーサーの取り付け

動力ユニットに取り付けるためのスペーサーを付けました。

  1. 火室下部の内側に、厚さ約1.5mmにプラ板を張り重ね。形を決めるテンプレートシールも付属していますが、ここでは長方形に切っただけです。
  2. モーター上部のスペーサーは厚さ約2mmとしましたが、あとで調整しています。
  3. シリンダー上部は約0.8mmかさ上げしました。こちらも最終的に0.5〜0.6mm程度になっています。

車体が水平になるように各部厚みを調整します。

端梁周辺
  1. 左右一体となっているステップを固定。ステップは標準的な取り付けでは先輪に当たらないよう前寄せになりますが、ここではスノープローを付けることにしたので、前後を逆にして少し後ろ寄せにしました。先輪とのクリアランスはぎりぎりです。
  2. エアーホースを取り付け。付属パーツは取り付け脚が短く裏側からハンダ付けしにくかったので、ここでは余っていた他社製を使いました。
  3. スノープローを端梁に固定。説明書には、端梁に穴を開けて高い位置に付ける方法と、そのまま端梁の下から取り付ける方法が記されていますが、後者の方法としました。
エンジン側部材完了

これでエンジン側の真鍮部材の組み立ては終了です。

「ドローバーの集電装置は取り外しエンジンのみの集電とする」とありますが、トミックスのC57はエンジン側の集電が第一動輪のみのため、テンダーを外すとほぼ走れなくなりました(個体差はあるかもしれません)。よって、テンダーからも集電するように加工して、本来の性能が出るよう試みました。

テンダー

テンダー妻板 前後のテンダー妻板を2つ折りにして貼り合わせ。前の妻板には後退角がついているので、裏側の折線に従ってほんの少し曲げました。
テンダー車体

テンダーは平板状態なので、折り曲げて船底テンダーを形作ります。D52のときと同じです。

  1. 万力に挟んで木片を押し当て、底部の浅い曲げを始めに曲げました。曲げの角度は、前後の妻板を参考にします。
  2. 一方の側板を万力に挟み、底部に木片を押し当てて曲げました。
  3. 最後にこちらの側板ですが、万力の厚みのせいで最後まで曲げることはできず、残りは万力から外して平らなところに押し当てて曲げました。
テンダー上部
  1. 船底状になっている炭庫の底板をヤットコで曲げました。
    なお集電方法の事情で、せっかくの底板はあとで赤線のあたりで切り取りました。もったいないです。
  2. 仕切り板を固定。
  3. 給水蓋の筒を固定。この中に1.4mmネジを差し込んでその下の台座にネジ留めします(台座から上物を取り外せるようにします)。また、上部には別に蓋が付きます。
  4. 手すりを固定。
  5. この台座は最終的にテンダー後部に固定します。テンダーへの固定は最後のほうで行ないました。
フチの取り付け(1)

テンダー側面の上端にはリン青銅製のフチが付きます。

  1. 位置決めのため、上端から帯の幅だけ離して(目分量)マスキングテープを貼りました。
  2. マスキングテープをガイドにして、テンダー上端にぴったり合わせてフチのパーツを置き(テープの断面に押し付けると少し粘着します)、上部の合わせ目を数箇所仮付けしました。
フチの取り付け(2)

最後に全体を付けました。
よく確認しないと付いたようで付いていないことがあり、端のほうに手を引っ掛けてベロッと曲がったりします。

集電穴

床板には台車の集電板が頭を出すための穴を4箇所に開けました。
最初はまっすぐ開けていましたが(KATOのC62やトミックスのC57の床板の穴もただの長方形)、あとで台車を当ててみると間隔が微妙にずれており、削り足しているうちにソラマメ状になってしまいました。

梁のカット
  1. 台車受梁の中央には3mmタップを立ててネジを切り、樹脂ピンを固定しやすいようにしておきました。
  2. 先ほど開けた床板の穴に重なる部分の梁をカットしました。離れた両端部もあとで使います。

樹脂ピンは熱に弱いのでハンダ付け作業のときは外しておき、すべての金属部の組み立てが終わってからねじ込んで接着しました。

底板の組み立て
  1. カットした梁の中央部を固定。樹脂ピンの代わりに市販の3mmネジで仮止めしてハンダ付けし、ネジを外しました。
  2. 切り離しておいた梁の両端部をさらにカットして、端の小片だけを床板にハンダ付けしました。ずれていることに今さら気づきましたが、もう遅いです。
  3. 中央部のフレームを固定。
  4. 連結ピンを固定。

これでテンダー集電の準備工事は終わりました。このあたりは自分の頭であれこれ考えなくてはいけないので気が重かったのですが、方針が決まってしまえばあとは作っていくだけです。


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