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C61の組み立て(やえもんデザイン) その3

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テンダー続き

いきなり、ひどい絵です。

集電機構

集電機構は既製品の機構をなるべく利用して、左のようにしました。
(自分の頭で考える必要があると書きながら、特に考えていないことがわかったり)

ドローバーと内部の集電板は安易にリード線でハンダ付けすることにしました。まあ市販品にもこういう例はあったし…と理由をつけます。
そのためドローバーはエンジン側で脱着することとし、テンダー側は取れないように工夫します。

設計図?がこんなだと、できあがる模型もそれを上回れないことにうすうす気づいてはいました。

ドローバーの加工

C57のドローバーを加工します。

  1. もともと開いているこの穴を、連結ピンを通すために利用しました。その先は適当にカットしました。
  2. 集電線は途中でカットして上に曲げ、ここにリード線をハンダ付けして、テンダー内の集電板と接続しました。
    なお、ドローバーをこのようにカットすると集電線がバラバラになってしまうので、中央部を接着剤で固めてあります。
テンダー内部
  1. 集電装置は余っていたKATOのD51(旧製品)のものを利用しました。集電板の位置は、台車集電シューの位置に合わせ、少し外側に移設しました(焼き止め+接着剤)。
  2. 下側から1.0mmプラ板の取り付け板をネジ留めしました。この上にウェイトを載せるため、上に出っ張っているつまみはあとでカットしました。
  3. 取り付け板は1.4mmネジでテンダー底板に留めました。

ドローバーを取り付けたら、リード線は妻板の穴を通し、集電板の前方にハンダ付けしました。

試走

機関車と接続して試走しているところ。まともに集電できるようになったので快調です。

テンダー妻板のパーツ

概ね番号順に部品を取り付けました。6は、あとでこの位置にフタを張り重ねました。
2のコックはカーブでキャブに当たってショートすることがあり、あとで削って調整しました。

下側の大きな四角い穴は、本来はストーカーの送り出し部が付きますが、私はこの穴をドローバーとそのリード線を通す穴として利用しました。
穴はリード線でつながったドローバーが十分通り抜けられる大きさがあるので、ドローバーと集電板はつないだままテンダー床板に着脱できます。

テンダー床板のパーツ

床下にも番号順に梁などを取り付けました。

テンダー後部妻板

後部妻板に番号順に部品を取り付けました。
溢水管用のロストパーツが付属しています。せっかくなので使ってみました。5の位置に取り付け、6は0.4mm真鍮線にしました。

ここまで組んでから後部妻板をテンダー本体に固定しました。

テンダー床板の残り
  1. カプラー座を固定。
  2. 暖房管を真鍮線で固定。要所に付属の配管留めを利用しました。
  3. ATS配管を1本だけ(面倒だったので)真鍮線で固定。
  4. ATS車上子を固定。向き合う部分は削り合わせました。
  5. ブレーキシリンダーを固定。ただし、赤丸で囲った部分は、車輪に当たってショートすることがあったので、あとで切り取ってしまいました。

このほか、右の赤い矢印のあたりの突起もショートの原因になることがあるような気がして、切り取りました。ただしショートの原因は他にも色々あったので、関係なかったかもしれません。

テンダー上側
  1. 増炭板を取り付け。前方のフチ(赤い矢印)のあたりがキャブ屋根に当たったため、このあとだいぶ削り取りました。
  2. ふたの取り付けリフトを固定。

これでテンダーのハンダ付け作業はすべて終わりです。

樹脂ピンの固定、石炭の製作

汚い机の上で進行していることです。

  1. 石炭をプラ板に盛り付けて、木工用ボンド水溶液で固着しています。完全に固着するまで丸一日このままです。
  2. 上部のふたは、炭庫の底板の部分をカットしました。これは、集電機構やその上に載せるウェイトに当たるためです。
  3. 台車取り付け用の樹脂ピンをねじ込んで、エポキシ固定。ここに台車の留めネジをギリギリとねじ込むので、強度がいります。
石炭

完成した石炭を取り付けました。

が、何を考えたのか塗装前の水洗いの際にこのまま水洗いしてしまい、全部流れてしまいました(笑)。

ウェイト留め
  1. 集電機構をまたぐように、プラ板とプラ棒でウェイト台を作って置きました。
  2. ウェイト台の上に、付属のウェイト(棒ハンダ)を取り付け。
内部

これまた ひどい

  1. プラ板の上にモーリンの石炭を盛り付けました。
  2. 石炭の下側の前後にプラ板で下駄を履かせました。
  3. 付属のウェイト。集電装置の上に置いたので少し重心が高いです。
  4. プラ板のウェイト台。前の写真のように集電装置をまたいでいます。

生地完成〜塗装〜最終組み込み

試運転

試運転を繰り返して、引っかかるところ、ショートするところを見つけ出して改善します。
細かいショートには色々悩まされましたが、結局、テンダーのブレーキシリンダーに車輪が当たっていたのが大きな原因だったように思います。

生地完成

ようやく生地完成しました。
高さが合っていないので、これから各部のスペーサーを削ったり交換したりして調整しました。

なおC61に適合するモーションプレートも、やえもんデザインから別売されています。

塗装

いったんばらして塗装しました。
エンジン部・テンダー・テンダー上フタの3つだけ塗装すればよいので、比較的楽でした。

ドローバーの取り付け

ドローバーはテンダー内側から刺し通して前方に出しました。

  1. ドローバーの後ろの穴を、連結ピンに差し込み。
  2. 外れにくいよう、プラ板に1mm穴を開けた留め具をゴム系で取り付けました。
台車の取り付け

台車はKATOの新C62のものです。説明書に従って内側のツメ2箇所ずつをカットすれば、そのまま樹脂ピンに差し込んで留められます。

固定用のネジは、トミックスのC57から外したものを使います。

石炭の取り付け

上部のふたと、石炭(二代目)を取り付けました。
このあと後部にマグネ・マティックカプラーMT-7を加工のうえ取り付け、テンダーは完成です。

機関部は安全弁・カプラー・ライトレンズを取り付け、ガラス入れやナンバー貼り付けを行えば終わりです。
私は何となく5号機あたりを参考にしましたが、ナンバーは15号機を使いました。先輪は、KATOのC57 180号機のものを転用しました。

完成

やえもんデザイン C61 公式側

工作のほうは何だか粗が目立って恥ずかしいです。ごめんよC61。もう少しがんばってみようかな…。
しかし大変よく走ります。やえもんデザインの模型は全体のデザインも良いと思います。

やえもんデザイン C61 非公式側

やえもんデザイン C61 前方

テンダーの集電まわりを色々工夫しなければならないので、組み立てステップはD52に比べて増えました。
その分、エンジン側を簡単に済ませたので、振り返ってみれば「つらさ」の面ではそれほど違いはなかったかと思います。

さて、その後C61九州タイプも発売されたので、また組み立ててみました。


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