Nゲージ蒸気機関車2007年のメモ>C62東海道形(KATO)

C62東海道形(KATO)

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すべてのパーツがコンマ1mmまで1/150ということはありませんが(それではNゲージの規格に合わせられません)、「KATOの蒸機は全部デカい」という俗説(…公表はされていないので)を打ち破ったのは確かです。


全体

プラ製品の現行品は今回のKATO製品と、お友達のアリイ製品しかありませんので、時々お友達にも参加していただきます。

C62東海道形

C62東海道形(KATO)
(拡大写真)

足元の狭い様子が意外によく現れています。もちろん、本物はころりとひっくり返りそうなくらい、もっと狭いんですが。

C6218 特急つばめ

C6218 特急つばめ(アリイ)

KATOの蒸機といえば、台車がややグレーがかった軟質プラの色なのが特徴ですが(パレオエクスプレス除く)、今回は真っ黒です。以前のKATOのカタログでは、「質感の違いを的確に表現」などと、わざとああいう色にしているように書かれていたのですが、私はこちらのほうが好きです。

C62東海道形

C62東海道形(KATO)

小さい模型なので、本物と比べれば若干のイメージの違いはあるかもしれませんが、現在手に入るプラ製品ではベストではないかと思います。
ボイラーは基本縮尺より若干太めにされています。モーターを収める都合か、見た目のバランス調整でしょう。C62としての全体的な見え方は、各部にわたって微妙に調整されているようです。

煙室戸上部手すり、カプラー開放テコなど別パーツですが、非常に細くできているので、私たちが0.3mm真鍮線で工作してもこんなにすっきりとは作れません。

小さいものですし、もう少しドームの角を丸くしておいたほうが感じが出たように思います。

C6218 特急つばめ

C6218 特急つばめ(アリイ)

つい最近出たばかりのように思いますが、まだ黒色車輪になる前の製品です。首付きライトとシンダー除けの形がすぐ目に付きますが、ちょっと引いてみるとそんな細かいところはどうでもよくて、全体のデザインのまとめ方自体が苦しい感じです。ただ、C62シリーズは別に不評というわけではなく、一部は再生産もされていますし、買い逃してしまったこの模型をずっとお探しの方もいらっしゃいます。

前面

C62東海道形
C62東海道形 ヘッドマークは給水温め器前蓋と一体になっていて着脱可能です。ライトのレンズがまるで球面レンズのように見えますが、全体に少し出っ張っているためです(球面ではありません)。
C62初代
C62初代 ものすごく大きく見えますが、写真の縮小率は同じです。中央の煙室扉ハンドルの出っ張り具合はこれくらいあったほうが私は好きです。ここが弱いと顔がぺしゃんこに見えるので。
C6218特急つばめ
C6218特急つばめ(アリイ) 各部バランスはいまいちですが、KATO製品では省略されているデフ前方手すりがモールドされています。

キャブ

蒸機の模型が似ているかどうかのひとつはキャブで決まるので、やはり気になる部分です。

C62東海道形
C62東海道形 格好は良いですしその下の配管も細かいです。実はドローバーの左右の可動範囲制限があり、ドローバーによるキャブ下ディテールの破壊がないように作られています。
C62初代
C62初代 私はこのキャブ下の配管表現もすごいと思っています。別パーツをまったく使わず、一体成型でここまで表現しています。左の最新製品にまったくひけをとっていません。別パーツじゃないと精密表現ができないとは必ずしもいえません。プラの良さを引き出した初期の力作ですね。
C6218特急つばめ
C6218特急つばめ(アリイ) ボイラーが高い都合でちょっと上下にキャブが伸びています。キャブ下の表現は各自工夫というところでしょう。従台車は固定の都合で少し後ろにずれて、キャブの真下まで来ています。

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