1998.5.15/2000.1.2/2007.1.11
マイクロエースのD51は、同社の蒸機初参入の品だったとはいえ、各部のバランスがあまりよくありません。車高を下げてスタイルを改善できるかどうか試しました。
最初の記事を書いたのが1998年ですから、それからこの模型を8年以上もいじっていました。
D51のイラストです。赤い線はボイラー最上部の高さ(テーパー部を除く)、青い線はキャブ屋根の高さです。 ※ずさんな図で申し訳ありません。私には、この程度でD51に見えるので…。 |
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マイクロエースのD51です。テンダーの大きさがほぼ同じになるようにしました。始めに全体を下げて、最も目立つキャブとテンダーの落差を縮め、キャブの形を修正します。 | |
本当はもっと大きいKATOのD51ですが、形を比べるため、縮小してテンダーの大きさを揃えました(形が両社で違うので少々ずれています)。マイクロエースとは違う観点のデフォルメですが、高さが揃っており、各部のパーツの形がD51らしいので格好良く見えます。 |
図面にすると動輪が小さく、実物を見た感じよりはずんぐりして見えます。実物ではキャブのほかテンダーにも色々な形状があって、キャブとテンダーの高さの関係も様々でした。
加工前 動力部のダイキャストブロックを削って、上廻りを決めた高さだけ下げます。ボイラーは後端を少々切り詰めて短くします。キャブは手っ取り早く、余っていたKATOのD51のものを利用することにしました。 |
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加工後 これは最終的な加工結果ですが、まずはその前に、モーターをキャブ内に入れたまま車高を下げてみました。 |
[1] 動力のダイキャストブロックを上から削ります。赤色で示したあたりをヤスリで削りますが、動力ユニットはすっかりバラバラにしてから万力にはさんで作業します(詳しくは「C11の加工」をご覧ください)。 |
[2] 後部の断面が、きれいに半円形になるように注意します。上だけを平らにしてもボディーがはまりません。最初は1.8mmくらい下げたのですが、その後全体のバランスをみて少し上げ、最終的に0.8mm下げとしました。スケールよりは若干高いです。 |
[3] ボディーは次の要領で加工しました。
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[4] モーターの前方端子部分が邪魔になるので、モーターが当たるボイラー上部とキャブ前妻を四角く切り広げて収めます。小型モーターを使ったり、テンダーモーターにする場合は、この加工は不要です。
加工後 ※この状態の模型が現存しませんので、写真は画像加工でイメージをお示ししたものです。 |
さすがにこのままでは見映えがよくありませんので、テンダーモーターに改造しました。次ページに続きます。