Nゲージ蒸気機関車>2007年のメモ>D51北海道型(リアル・ライン)
買ったものの中にはいまひとつ調子が良くないものもあり、分解していくつか不具合の修正を行ないました。
上下の分離は、KATOやマイクロエース等と基本的には同じですが、最初に広げる火室下部が二重張りになっているため、初めはやりにくいかもしれません。 |
赤で示したランボード下のディテールは一体のパーツとなっているようで、これが火室側面と後部ランボード底面に少々雑に接着されています。 |
組み立てのときは、パチンという手ごたえがなく、何となく「ぐにゃっ」と押し込むような感じです。キャブ後部や従台車周辺はいくつものパーツからできていますが、どうもきちんとはまる感じがなく、位置決めがはっきりしません。
使用されているモーターは、MODEMOの路面電車やKATOの9600と同じサイズのものです。モーター後部にはバックプレートがあります。プラ量産品のD51でバックプレートが装備されたのはこれが初めてです。
動きが非常にぎこちないとか、左右にガタガタと揺れたり、1回転ごとにカタカタと音がしたりするときは、ロッド類の取り付け方を調整すれば直ることがあります。
しかし新品不良なら、そのままメーカーに連絡するのが一番よいと思います。ほかに動輪の取り付け精度が悪くて蛇行するケースもあるので、自分で調整するときはよく調べてください。 |
同梱の黄色い紙に書かれていますが、キャブ下の細いスリットにテンダー前方の出っ張りを差し込まないと、荷重が均等にかからずスリップするということです。ただ、個体によって組立の精度がバラバラなので、かえって差し込んだほうがスリップするものもあり、中にはスリットのパーツ(=キャブ床板)を外したほうがうまく動くものもありました。
※2次製品には黄色い紙はありません。キャブ下のスリットが多少加工されており、テンダーをはめ込むことは実際にはできなくなっています(それで問題はありません)。
この製品は、説明書によるとR381以上推奨とされています。しかし、一般的な基本セットはR280〜R317あたりで設定されていますし、せめてR315くらいは通過させたくなります。
実際にR280やR249を走行させてみると、せいぜい先輪の浮き上がりか脱線かで済むものが多く、ここが解決できれば救えるものが多そうです。手元の数両で試行錯誤の結果、前部Rカプラーを外すだけで先輪の浮き上がりを防ぐことができ、R249も通過できるようになりました。Rカプラーの根本に先輪が当たって、十分に左右に可動できていなかったようです。
私の場合、急カーブで走らせる個体では、前部カプラーをより幅の狭いマグネ・マティックカプラーに交換することにしました。写真下が交換した例で、これで問題なく通過できます。また、個体によってはRカプラーをきちんと中央に寄せ、できるだけ前に引っ張り出すように取り付け位置を調整すると、症状が緩和するものもありました。
2007.7.14 先台車の上に薄いスポンジを挟むことで、(カプラーを交換せずとも)先台車の浮き上がりを防ぐことができたというお知らせをいただきました。テンダーを補重して、車体のねじれをふせぐのも有効とのことです。ありがとうございました。
KATOのV2立体交差線路セットをそのまま組み、スハ44系客車の11両編成、およびセキ3000の30両編成を引かせたところ、無改造でそのまま登ることができました。セキのほうは1機で多少空転する場面もありましたので、そのあたりがギリギリかもしれません。下り坂でも急加速することもなく、比較的安心して見ていられました。車体は軽いのですが、ゴムタイヤがついているのが大きいのだと思います。
※スペーサーを入れる位置などにもよりますが、私の組み方ですと、この線路セットの勾配は約3.6%となりました。曲線半径は315mmです。