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D51北海道タイプの組み立て

2010.4.18・2010.9.29

やえもんデザインのD51シリーズの第2弾です。ベース部分は第1弾各種と同じで、キャブ・デフなど特徴的な部分のパーツを追加変更しています。
北海道タイプのうち、デフの切り詰めが行なわれた最終期の姿になっています。
その3にD61も追加しました。

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説明書とは若干組み立て手順が違っている部分があります。成り行きで組み立てた順番になっていますのでご了承ください。

キャブ

キャブのパーツ

いつも十分な時間を割けるわけではないので、手際よく進めないと終わらなくなってしまいます。
その日の組み立てで使う部品を切り出して全部並べ、端から順に接着していきます。

キャブ妻板とひさし

2個のひさしは、切り離す前にPカッターで折り線のスジを入れておきます。その後、ヤットコの先などで好きな形に折り曲げます。

妻板は模様が表に出るように180度折り返して重ね(私のは何かズレていますが…)、合わせ目にハンダを流して貼り合わせます。裏側には配管用の穴があるので、必要なものをドリルで貫通しておきます。

ワールド工芸のひさしは両側2箇所に取り付け足がありますが、やえもんデザインのひさしは中央1箇所です。実際に組み立ててみると、このほうが簡単でしっかり付きます。 ただ、ワールド工芸のひさしはあらかじめ丸みがつけられているので、現状の取り付け方法のほうがパーツ構成として自然なのでしょう。

内張りの貼り合わせ

キャブ側面をぴったり合わせてハンダを流します。
窓枠がとても細いので破損にご注意。

妻板の取り付け

妻板をぴったり合わせて固定します。前の角の部分はヤスリで少しRを付けましたが、ほとんどわかりません。

旋回窓は当初よく考えずに正面から付けたのですが、これではボイラーに角が当たってしまいます。

旋回窓の取り付け方法

本当は図のように側面にはみ出すように付けるそうです。北海道型では、キャブの角のRに被さるように旋回窓がついているものが多くあるので、それが強調された表現です。
もう少しキャブの角にRを付けて、旋回窓の側面をツライチに削ろうかと思いましたが、私の腕では他を傷める恐れがあるのでやめました。

キャブ屋根

屋根上に天窓、天窓レール、信号煙管、暖房安全弁を取り付けます。
天窓レールは左右が裏側でつながっています。屋根の裏から表に刺し通し、前端をロストの天窓パーツの後ろに突き当ててハンダ付けします。

キャブ後妻

オプションとして密閉キャブの後妻が付いています。モーターに当たるので普通は使いません。

てっぺんがキャブ天窓レールの裏側と干渉するので、そこを少し削りました。
また、手すりが付く部分(左右2箇所ずつ)をあらかじめ少し溝状に削っておくと、あとで手すりの穴あけをするときに楽です。

後部ひさしの取り付け

後部の屋根のフチを付けます。後妻を付けるときはそのあとに付けたほうが、それぞれ内側からハンダを流しやすいので楽だと思います。 でも簡単なやり方は人によって違います。

キャブ側面パーツ

キャブ側面にタブレットキャッチャーと手すり2本を付けますが、後ろの手すりは下部を曲げやすいので最後にします。ここでは穴を開けて差し込んであるだけです。 しかし、よく考えると北海道型の後ろの手すりは下側を短くカットするので、ここで付けても構わないのでした。

タブレットキャッチャーはとても繊細なロストですが、色を見るとエッチング部分の真鍮とは違う材質のように見えます。リン青銅ロスト…?
→ベリリウム銅だそうです。

キャブ完成

左右の床板を固定し、機関士側には分配弁と速度検出器、助手側には三方コックを取り付けます。旋回窓もここで直しておきました。

ボイラーに取り付ける前に、あちこちの歪みを直しておきます。

ランボードとボイラー

ランボードの貼り合わせ

ランボードを組み立てます。
説明書と順序が違いますが、先に網目の部分を折り返して重ね、ハンダを流して固定してしまいました。

きちんとまっすぐになるように気をつけます。

ランボード前部の折り曲げ

前方の傾斜部を万力に挟んで曲げているところです。ヤットコだと左右が均一に曲がらず、前から見ると斜めになっていたことがあったためです(でも注意してやれば何とかなります)。

角度を決めるためのゲージが付属しているので、それを当てて角度を確かめます。

ランボード屈曲部の折り曲げ

前側が終わったら、コンプレッサーと給水ポンプにかぶさる屈曲部を曲げます。この前後のランボードの高さが同じになるように曲げるのが結構難しいと思います。

ここの角度を決めるために、「給水」「コンプ」2枚のゲージが付いていますが、普通の工作ならあまり気にせずに、まず同じ形と考えて曲げてしまって構わないと思います。

屈曲部の網目板

コンプレッサーと給水ポンプの取り付け部分を下に90度曲げます。

次に、屈曲部の網目板を折り曲げてかぶせ、貼り合わせます。
特に折り線はついていないので、曲げ線が甘くならないようにヤットコでしっかり挟んで曲げます。左右が少し長かったので、はさみでほんの少しカットして合わせました。

デッキ部の網目板

デッキ部の網目板をズレないように重ねて、合わせ目をハンダ付けします。

あとでステップを付ける4つの細長い穴がずれるようなら、あらかじめ裏側の板の穴を広げておくと楽です。

ボイラーの歪み修正

ボイラーを取り付ける前に、前端がぴったり合っているかを確認します。どこのメーカーのキットでもそうですが、プレスの都合で若干のズレが起きやすいからです。
目立ってずれているときは、ボイラー下端が平行になっていない可能性があるので、少しずつ歪めて直します。無理は禁物です。

※写真の左側は、説明のためわざとずらしています。

ボイラーの平行の確認

ボイラーの下端(ランボードに当たるところ)が平行になっていればOKです。 ねじれていると全体が歪んでしまうので、ここで確実に直します。

ボイラー前端の確認

前端に煙室のロストパーツをはめてみます。矢印の部分に隙間ができる場合、ボイラーの円周が少し長いと考えられるので、下側を少しカットして合わせます。

ランボードの仮付け

まっすぐにしたランボードをボイラー後部から引っ掛け、静かに重ね合わせます。

左右をつなぐブリッジとボイラー下部のへこみを合わせ、ごく少量のハンダで仮付けします。

なお、「ほんの少し」ハンダ付けするつもりが、ドバッと流れて失敗することがあるので、私はハンダ吸引線で軽くコテの先をふき取って、余分なハンダを吸わせています。 水彩画を描くときに、絵筆をボロ布で軽くふいたりするのと同じようなつもりです。

歪みの確認

ボイラー下部の平行を確認してから付けたので、恐らく大きな歪みはなくぴったり付くと思います。
前後から見て、左右のブリッジがすべて平行になっていれば、前後のねじれはまず大丈夫です。

キャブの取り付け

キャブをかみ合わせて仮付けし、まっすぐになっているかどうかを確認します。

もしランボードの屈曲部の曲げが浅いと、ランボードが少し後ろに飛び出すので、キャブが前傾してしまいます。左右で長さが違っていると上から見ても曲がってしまいます。

キャブの曲がり確認

前後からも見て確認します。ボイラーとランボードがねじれていると、ここでもう破綻します(今は仮付けなので十分直せます)。

十分確認したら、各部を本付けします。仮付けで安心して本付けを忘れたことがあるんですよ…!あとで、パカッといってしまいました。

仮ブリッジの切り取り

ついでに前デッキ部の先台車バネのカバーを付けておきました。
説明書にも手順がありますが、要するに模様が表になるように折り曲げればOKです。前側のフチは少し上に曲げてみると格好よくなります。

取り付けの前に、下側の折り目をヤスってきれいにしておかないと、前後に傾いてしまうことがあります。私は、それでも傾いてしまいましたけど…。

両端の角にガイコツ形テールライトを付けるのも面白いと思いますが、この大きさではかなりオーバーなものになってしまうので、やめました。

キャブの完成

この段階で各部がまっすぐにできれば、この先の部品の取り付けが多少曲がっても、シルエットが破綻することはないと思います。

ボイラー上のパーツ

あとはパーツを順番に付けていきます。
やえもんデザインの場合、ワールド工芸のようにエッチング板の折り曲げで作るパーツは少なく、ほとんどがロストで成型されています。そのためキット内のエッチングパーツは意外と少ないです。
なお各パーツの折り曲げや組み立ての手間はありませんが、ロストパーツの磨きや仕上げが必要なので、組み立て時間の面ではそんなに変わりません。

ボイラー上のおもなパーツ

前から、給水温め器・煙突・ドーム(フタ・汽笛)・安全弁台座を一直線になるように取り付けます。また、前方のランボード上に配管カバーを付けます。

特に煙突とドームは、ボイラーにぴったり合うよう裾の形を調整します。給水温め器は前から見て傾かないようにしますが、これが何度付け直しても曲がっているような気がして苦手です。

給水温め器配管など

ロストの2又ユニオンをボイラーに差し込んで固定し、給水温め器との間を0.4mm線でつなぎます。真鍮線の実寸図が説明書にあります。

ほか、配管カバーやドーム前のステップなどをここで付けました。目に付いたところから適当に付けています。

砂撒き管

砂撒き管もロストです。上端の切断部と、途中の配管止めの裏側のバリは削ってきれいにしておき、ドームの穴も細いヤスリで少し広げておくと取り付けやすくなります。
先に下端をランボードの切り込みに通してから、上端をドームの穴に差し込みます。

なお、煙室側面の反射板の軸を付けておきました。

取り付けた砂撒き管

砂撒き管の配管は個体差があるので(実際に砂を撒く位置が違う)、お好みに合わせるのがよいと思います。

逆止弁と送水管

北海道タイプの逆止弁はカバー付きのタイプが付属しています。前端は配管カバーに差し込んで固定します。

給水ポンプから前方に伸びる送水管は、0.4mm線を説明書のとおりに曲げて給水ポンプから伸ばします。
今回はランボードの上下の工作を分けたので、この時点では給水ポンプは取り付けていません。横棒を1本、ランボード上に伸ばしているだけです。

発電機

タービン発電機とATS発電機を差し込んで固定します。他の部分もそうですが、取り付け穴はパーツに合わせて適当に広げます。

グレーの矢印の排気管と、給水ポンプの蒸気管のみ、別途付けておきました。北海道タイプの多くは発電機の排気管がキャブ屋根まで伸びていません。
発電機まわりの配管は以上でやめました。コンバージョンキットのため、ボイラー上部の内側に取り付け足がたくさん出ると、あとで面倒というのもあります。

反射板ハンドル

非公式側前方の反射板ハンドルを付けます。ほか、ハンドレールの上側に通風管を0.3mm線で追加しておきました。

ボイラー後部

逆転機レバーのカバーと小型オイルポンプ箱をランボード上に固定します。小型オイルポンプ箱の取り付け穴は、ランボード裏板から開口します。

加減弁ロッドの2ピースもここで固定しましたが、もっと後のほうで付けてもよかったかもしれません。うっかり曲げて直しての繰り返しで痛めつけてしまいました。

あとで非公式側にも小型オイルポンプ箱を付けようと思いますが、またまた忘れそうです。

空気作用管

空気作用管は、ハンドレールのすぐ上のあたりに固定しました。砂撒き管に伸びる細い部分は曲げなおし、先端はドーム前ステップの下に引っ掛けています。

コンプレッサー排気管

コンプレッサーの排気管は、前方の給水温め器に向かう部分と、後方のテンダー予熱管の部分が一体のロストになっています。
赤い矢印の2箇所、ランボードに穴を開けて差し込んでいます。

なお、右半分はこのあと青線のあたりでカットしました。ランボード上下の工作を分けたので、あとでランボード下の工作をするときに真鍮線で作り足す計画です。

三方コックのあたり

コンプレッサー付近はこんな感じにしました。屈曲部を貫いて真下に伸びている配管はあとで後方に曲げ、コンプレッサーに接続します。

ボイラー上パーツの終了

これでボイラー上のパーツはほぼ全部付きました。

次ページに続きます。


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