Nゲージ蒸気機関車以前のメモ>2006.3.18(DE10)

DE10

1970年代、隣町から列車で戻る途中、機関区に数珠繋ぎに並んでいるD51の間から、キャブが片側にずれたこの機関車が見えたときはかなり新鮮でした。
私が住んでいた街では、入れ替え作業はたいてい9600かDD13が行っていたため、それ以上あまり詳しくは知りません。

2010.12
このページのKATO・トミックス製品はいずれも旧製品です。現在は両者ともフルリニューアルされ、外観・構造ともに別物になっています。

《関連リンク》 DE10・KATOリニューアル品DE10・トミックス リニューアル品


横から

KATO 側面 KATO
(拡大)
トミックス 側面 トミックス
(拡大)
マイクロエース 側面 マイクロエース
(拡大)

KATOとトミックスのそれぞれの初代製品は、年代的にもろにバッティングしています。KATOのほうが少し早く出ましたが、輪心パーツがなかったのでトミックスのほうが足回りが高級に見え、すぐに改良されました。1970年代、トミックス製品とKATO製品の出来栄えにはかなり差がありましたが、その差もだいぶ縮まったのだなと実感したのはこの頃の製品からだったように思います。 (写真のトミックス製品は比較的近年のものです)

正面から

KATO 前面
KATO
トミックス 前面
トミックス
マイクロエース 前面
マイクロエース

それぞれ表情が異なりますが、残念ながら私の頭の中ではディーゼル機関車の実物がきちんとイメージできていないため、意味のあるコメントができません。
マイクロエースはライト周辺の白の塗り分けの範囲が先行2社とは大きく違い、上部の手すりの下側も白く塗られているため顔が大きく見えます。実物はどんな感じでしょうか。

斜め上方1

KATO 前面
KATO
トミックス 前面
トミックス
マイクロエース 前面
マイクロエース

前方から

キャブの前面窓・側面窓の高さの違いなども比べてみてください。

KATO

KATO
最初の製品には定電圧点灯装置がついていて、パワーパックの出力を上げると、モーターの始動する電圧より低い3Vほどでライトが点灯し、それから動き出すようになっていました。

他社より少し大きめなのは蒸気機関車と同じです。KATOはあまり機関車とトレーラーの大きさのバランスに関心がないように見えるメーカーですね(わざわざ貨車を大きく作ったりしていますから、関心がないことはないのでしょうが…)。

トミックス

トミックス
初期の製品ではナンバープレートが金属板だったように思うのですが、ちょっと自信がありません(手元にある古いDE15ではそうなっています)。

2008年製品でもスプリング・ウォームのため轟音がします(ディーゼル機関車らしいでしょうか?)。カプラーはもともとMカプラーですが、少し下がり気味で、自然開放を招きやすいものがあります。

マイクロエース マイクロエース
DD13とほぼ一緒に発売されましたが、なぜか両方の出来には割と大きい違いがあるように思います。

斜め上方から

KATO KATO
トミックス トミックス
マイクロエース マイクロエース
唯一、ランボード側面が白に塗り分けられていて、手すりも白です。

KATOの機関車はどんな場合でも圧倒的にスムーズに走ると思っていたものですが、必ずしもそうではないと感じたのはこの機関車が最初です。走りはしますが危なっかしいことがあり、入れ替えに適した機関車のはずなのに、ポイントの密集地帯などでは少々つらいことがあります。再生産のたびにいくつか買いましたが、どれも同じ感じでした。
あまり期待していないときに意外な強みを見せるのがマイクロエースですが、DE10に関しては三社の中で一番スムーズに走るように思います。皆さんお持ちのものはいかがでしょうか。ただマイクロエースの前面表現は、ディーゼル機関車のファンの方にとってはどうなのかなと思います。残念ながらこのあたりは不得意分野でよくわかりません。


●比較した模型について

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